貧乏ゲーマーがオススメするPS5用のコスパの良いゲーミングモニター


WQHDでリフレッシュレート120hz以上でHDR対応のIPSモニターがオススメ

いつも文章がまどろっこしいと言われるので今回は予め結論を先に書いてみる。
“貧乏”ゲーマーがコスパ良く、PS5の性能をある程度引き出しながらゲームを楽しむ前提であれば「今なら」掲題の通り
『WQHD(1440p)でハイリフレッシュレート(120hz~)のモニター』
がオススメである。

ここでは、その理由と前述の「今なら」という但し書きに込められたクSONYによる畜生後出しアプデSONYの神アプデによるWQHD対応の変遷も振り返っていきたい

<注記>
そもそも私のようにPS3時代からCSゲームをPCモニターで遊ぶようなタイプでなく「テレビでやってるよ」という人や
ゲームの周辺機器購入へ際限なくお金が掛けられる人、モニター本体の値段がゲーム機本体より全然高い、何なら倍の値段だろうとも「そんなもんでしょ(笑)」あしらえる人には全く参考にならんのでブラウザバックをオススメします!

そもそもWQHD(1440p)ってナニ?

モニターの解像度が【2560×1440】のもの。
WQHDはWide Quad HDの略とのこと。
モニターやテレビといったディスプレイ全般解像度の規格としては下記の
HD=【1280×720】
フルHD=【1980×1080】
4K=【3840×2160】
などがある。
昨今はこれら規格が一般的(HDは激安カーナビくらいしか使われない古の規格かな)だが、フルHDと4Kの中間に位置するのがWQHDとなる。

WQHDの絶妙な立ち位置

とは言え、古のHDの4倍となるWQHDは4Kには遠く及ばずとも、フルHD比では約1.8倍の解像度があり、ことPC用モニターとしては4KとまではいかないまでもフルHDよりは高精細でPCへの負担も少ない規格として近年人気を博している模様。
ちなみに筆者はPS5当選後のモニター捜索で初めてこの規格を知りました。

何故WQHDがオススメなのか

<理由>
①フルHDより高精細でキメ細やかな映像を楽しめる
②選ばなければ比較的安価で購入できる
③4Kで開発されているゲームはないから「それなり」の解像度で遊ぶのは理にかなっている

上記の3つが主だった理由である。シンプル!

①フルHDより高精細でキメ細やかな映像を楽しめる
PS5は次世代機として発表されその最たる特徴としてはやはり高解像度とHFR(ハイフレームレート)への対応が挙げられるだろう。
まだまだPS4/5のマルチ販売が多い現在のゲーム業界で、分かり易く“次世代機としての進化”を体感するにはやはりそれに適した解像度の環境でプレイするのがオススメだ。
となると当然“4K”でプレイするのが一番分かり易いのだが、4Kかつ120FPSのHFRに対応したモニターは非常に高い!そこでWQHDなのである。
とはいえ4Kよりは幾分か見劣りするWQHDという解像度、先の画像を見ても「ぶっちゃけフルHDとそんな変わらないのでは?」という考える人も居るだろう。
あくまで個人の感想だが「そんなことはなく、十分な画質アップを体験できます」

CS機PCモニター勢は基本的に21~32インチ程度のモニターを卓上でプレイする人が多数と思われるが、
このスタイルは必然的にモニターとプレイヤーの距離が数十センチ程度と近くなる。
近ければ近いほどプレイヤーはモニターのドットを知覚しやすいため、そういった環境でこそ高解像度を求めることに実は意義があるのだ。
テレビをフルHD⇒4Kに変えたけどそんなに違いが分からなかったしWQHDも同じでは?という意見ももっともだが
視聴距離が決定的に異なる両者は比較する土俵がまず違う。
HD⇒WQHDへの進化でポリゴンのエッジ部分や、遠方に描かれたモノのディテールがより細かく、見え易く表現されるようになるのは感じられるし
近距離+小径、そして安くてもPS5のポテンシャルの片鱗を感じられるWQHDモニターは断然お勧めなのだ。

②選ばなければ比較的安価で購入できる
先の①でも触れているが、何しろコスパが良い(というか4Kモニターが高い)
とは言えWQHDモニターと言ってもピンキリなのでBenQやAcer、LGといった海外有名ブランド品であればそこそこの値段、それこそPS5本体並みかそれ以上の金額はしてしまう
個人的には、開き直って何しろ安ければいい人・ブランドへの拘りやがないのであればAmazon等で販売中の中華ブランド品が非常に割安なのでオススメできる。
かくいう筆者も恵安()が出していた中華モニター(当時価格¥27,000-程度)を利用しているがHDRの表現や色味、HFRの動作のどれをとっても超がつく及第点で、殆ど不満なく使えている。
※ちなみに取り扱い業者やブランド名こそ変わっているが明らかに全く同じモノだろ、という製品がAmazon等で破格で継続販売中。

4Kモニターも~60Hzであればそこそこの値段で探せるのだが、120hz~の物を探そうとすると途端に爆裂に高く、現在も¥100,000前後がボリュームゾーンとしてはなので、そのほぼ半額かそれ以下でリフレッシュレート120hz~+高解像度が手に入るWQHDモニターはお買い得だといえる。
※ちなみに折角なのでVAやTNパネルではなくIPSパネルでHDR(ハイ・ダイナミックレンジ)に対応したものを購入するのがオススメ

⓷ゲームが4Kで開発されていないから「それなり」の解像度で遊ぶのは理にかなっている
結論から言ってしまうと、10~20年前より遥かに技術が発展した現代でもゲームのCGは4Kで開発されておらず
むしろ開発段階ではWQHD(1440p)程度で作られているものが多いらしいので、プレイ環境もそれに即した解像度にするのは理にかなっているのではないかということだ。

かなりオタッキーなたとえ話をするのだが、先の話を“映画の放映形式”に例えて話してみる。
『PS5で4K解像度でゲームをする』
ということは
『邦画やアニメのビッグタイトルをIMAX劇場で観る』
ことに似ている。

何言っているんだコイツと思われるかもしれないので、極力シンプルに説明したいのだが
まず、IMAXとは高画質・高音質が大画面で楽しめる映画撮影および放映の“規格”のことで、最近のシネコンに導入されていることが多いので知っている人も多いだろう。
チケット代も通常のスクリーンよりも高め(1,800円⇒2,500円)に設定されているIMAXだが…
前述の通り、IMAXのフルスペックを劇場で楽しむには大前提として撮影がIMAXで行われソフトウェア自体がIMAXフォーマットに即している必要がある。
※放映形式だけではなく、撮影形式まで包括した規格故

ところが、現在の邦画やアニメ作品に関してはほぼ100%と言えるレベルでそもそもIMAXで撮影・製作しておらず、IMAX公開はただその迫力のスクリーンサイズと音響設備を楽しんでくださいという次元でしかなく、IMAXフルスペックで提供されているとは言い難い状況なのだ
※邦画だけに留まらず、洋画でもそのケースはある
※これでIMAXのフル料金取るのどうなん?と筆者は思ってる

それに近い状況なのがPS5で4Kゲーム作品をプレイするということである。
4K規格は単純にフルHDの4倍の解像度ということは製作するテクスチャーもデータ容量も相当な量になってしまうこともあったり、そもそもがプレイする為のマシンスペックもかなりのものを要求するため殆ど需要がないことも相まって、現状殆ど4Kでは開発されていないらしい。
肝心のPS5それ自体も、仮に4Kで開発されたゲームがあったところで、スペック的に快適にプレイするには程遠い内容となっており、PS5の4KはSONYお得意のアップコンバート的に“低解像度のものを綺麗に引き延ばした”ものをプレイしているに過ぎないのだ。
※お陰様でスペックからは想像できない4K 120FPSという無茶なものもできるんだけど

よって個人的にはかりそめの4Kにこだわらず、そもそもゲームが狙った程度の解像度で快適に遊べるWQHDは良い落としどころなのではないか?と提唱しているのである。

PS5におけるWQHDの弱点

そこそこの良質な解像度でハイレートで遊べて機器も安いと、今の所盤石に見えるWQHDモニターだが
「PS5で利用する上」という但し書きつきで弱点がある。
それは
■(PS5では)VRRに非対応の物が多い
ということだ。
VRRとは何ぞやというと「可変リフレッシュレート」のことであり、具体的にはフレームレートとリフレッシュレートを一致させてティアリング低減させる目的があるものだ(専門用語だらけなので詳細はググって欲しい)
PCでハイリフレッシュレートが常識となって以降は、ハイレートモニターではグラボメーカー(AMD/Nvidia)が規格化した仕様が標準的に搭載されているもので、出力側(ゲーム機)と入力側(モニター)それぞれに搭載されている必要がある。
PS5はハイリフレッシュレートをウリにしておきながら長らくこのVRRに非対応であり2022年のアプデでとうとう適用が開始されたのだ。
しかし、その内容にモニター勢はずっこけることとなった。
PS5のVRRは前述の既存規格ではなく、HDMI2.1に付帯する「HDMI VRR」というものへの対応ということが発表された為だ。

これの何がまずいのかというと、このHDMI VRRは前述の通りモニターがHDMI2.1に対応していることが必須であるが、多くのWQHDモニターはHDMI2.1に対応していないからである。
※HDMI2.1は本来4K 120hz~や8Kなど大データ転送用の規格なのでWQHDモニターに搭載する必要性がなく、多くはHDMI2.0となっている

結果として、折角ハイリフレッシュレート×WQHDは実現できているのにVRRは非対応、一部VRRありきでハイリフレッシュレートが解放されるゲームはハイリフレッシュレートで遊べないという少し残念な状況が発生している。

<重要補足>
前述のような状況は2023年に販売された新モデルによって徐々に解消されつつある。
『ゲーム機本体価格半額~7割未満』という筆者のコスパが良い基準を満たしつつ、HDMI2.1が搭載されたWQHDが出てきているので要チェックである。
DELL G2724D ※定価5万円弱だがセールで3万円の時もあり
I/O DATA EX-GDQ271JA ※セールで実勢4万円台で性能ピカイチ
この辺りは高解像度×HFR×VRRとPS5の性能をかなり引き出せているのでオススメである。
VRRや細かい性能面を差し置けば中華製でアンダー3万円のものもあるので割り切れる人はそれもオススメ

そもそもWQHDに非対応だったPS5の歴史

<WQHDモニター購入して待ち受けるも…>
2021年の夏頃、当時転売が横行し品薄で抽選販売となっていたPS5の応募をはじめ10月にとうとう購入することが出来た。
当選した時点から、それまでPS4で使っていたフルHD 75hzのモニターでは役不足と思い新モニターを探し始め見つけたのがWQHDモニターであった。
前述の通りコスパ重視で中華製モニターを購入。いざ届いたPS5と接続するも…

!??
どこか輪郭・エッジがぼやけた映像…
本体の「映像出力情報」には“1080p”の文字

な、な、な、なんで!?

そしてググったら2秒で答えがでたのだが2021年時点ではPS5はWQHDに対応しておらず、WQHDモニターをつなぐと1080p(フルHD)で出力されてしまい、それをモニター側で引き延ばしているものが表示される有様だった。。。
※モニター次第では4Kのダウンスケーリングで綺麗に表示できるものもあったが、60FPS以下のフレームレートに絞られ120FPSでプレイするにはフルHD表示になってしまう

私は自身のリサーチ・勉強不足見切り発車とSONYの残念対応を呪ったのだった。
※マーケ屋のアフィ啓蒙記事で1440pをオススメしているケースもあったけど、当時の状況を鑑みると絶対間違ってたと思うなど

<箱に完全に負けていた汎用性と1度目のアプデ>
ライバルの箱(X BOX/S.X)はPCの延長線上に居ることもあってか、そもそもWQHDに対応していたが、PS5は開発段階でモニタープレイヤーのことを殆ど考慮していなかったため、テレビでは一般的ではないWQHDという解像度を無視したという説がまことしやかに囁かれていた。
※モニターとしては10年前からWQHDは普及し始めていたのに…

しかしWQHD非対応という事実は、日本はともかく海外では箱に対しての完全なディスアドバンテージとして扱われ、割と叩かれる事態に陥っていた。
※その時点でワンチャンアプデで対応あるんでは?とTwitter(現:X)で言っている人はいた。
結果として私が購入してから1年弱が経過した2022年9月に本体アップデートで公的にWQHDへ対応が発表されたのだった

余談だが箱は発売当初からWQHDとVRR (Free sync/G sync)をサポートしており、その時点で汎用性でPS5は後塵を拝していたと言って差し支えないだろう。
またPS5はPS4版/PS5版とそれぞれソフトが隔てられた状況であったが、箱はPS4版を箱X/Sで遊ぶとFPSがブーストするという神仕様であり、その120FPS対応タイトル数も圧倒的であった

<ついに対応、歓喜もつかの間…>
そもそもモニターゲーミストが少ない?日本では私のようにWQHD非対応で悲観に暮れていた人間は少なかったかもしれないが、私は完全に待ち望んでいたのでこの発表に歓喜した。
PS5をアップデートすると確かにWQHDへ対応しており、1年近くに及んだボヤケ画面から遂に解放されたのだった。
フルHDよりかなり精細になったゲームプレイに心が躍った。。。

のだが…
この時ある問題が判明する
「WQHDでは120FPSでゲームが出来ない」のである。

具体的には120FPSを有効化しゲームプレイすると解像度が強制的にフルHDに落とされてしまうのだ。
このような挙動はモニターやPS5のスペック、アプデ内容からして考えられなかったので私はかなりのメンヘラになり、ありとあらゆる手を使って原因を特定、対応しようとした。
※原因これかと思ってHDMIケーブル3本くらい買った

結論、いずれの手段も有効ではなく、その謎現象からは逃れられなかった。
※同じ悩みを持っている人が少なくとも日本のTwitterにはおらず、それもメンヘラを加速させた

<WQHD+VRRアプデ後にしれっと修正され、ついにWQHD 120FPSを取得>
WQHD対応より以前の大型アプデとして22年4月にVRRへの対応があった。
これは前述の通りHDMI VRRのみの対応だったため、Free sync対応モニターの私はズッコケたわけだが、その後のWQHD対応アプデ時に「WQHDはVRRに未だ対応しておらず、追々対応します」とアナウンスがされていた。
そもそもHDMI2.1ではなくVRR対応した所で関係ないと私は思っていたのだが、実はここに罠があったのだ。

海外の有志により、WQHDで120FPSが取得できないのは特定のモニター「Free sync搭載機」であることが特定され、PS5側の問題でで同機だけWQHD解像度で120FPSでない(フルHDになってしまう)と原因はともかく、対象が特定されていたのだ。
おそらく何らかの理由でPS5側でFree Sync機をうまく認識できていないのだとされ、海外ではSonyがちゃんと問題を認識していればアプデで直るのではと言われていたが…

23年3月にWQHDのVRR対応するアプデが施工されたのだが、それと同時にWQHDで120FPSプレイ可能にしれっとなっていた!!!(WQHDで120FPSでない事例については全く報告せず本当にしれっと解消しているという…なんやねんホンマ…)

嬉しく思ったのは間違いないが…いやはや、購入から苦節1年半…ようやく思った環境でゲームが出来るようになった…本当に長かった…
とは言えまだVRRに対応できていないので、WQHDでHDMI2.1搭載かつ安いものも増えてきた今、買い替えも検討中である。。。

まとめ

結局非常に冗長な記事になってしまい、おそらく誰も興味はない内容だろうが一応まとめると
苦節1年半の歴史の中で(PS5の発売日20年11月からだと2年半)ようやっと環境が整ったので“今なら”WQHDのモニターがオススメですよ!”というお話でした。

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