見出し画像

【強いやつが強い】優勝するために必要なこととは

セレッソ大阪は30周年記念イヤーの今季、優勝を掲げてシーズンを望むことになりました。
優勝争いに食い込めそうで食い込めなかったここ数年。優勝するためには何が必要なのでしょうか。
過去5年のJリーグから傾向を見ていきます。

過去5年の優勝チームは以下の通り

2019 横浜F・マリノス
2020 川崎フロンターレ
2021 川崎フロンターレ
2022 横浜F・マリノス
2023 ヴィッセル神戸

まずは勝ち点の推移からヒントを探していきます。

勝ち点推移

最終勝ち点

2019マリノス 70(22勝4分8敗 勝率65%)
2020フロンターレ 83(26勝5分3敗 勝率76%)
2021フロンターレ 92※(28勝8分け2敗 勝率74%)
※試合数が38試合のため、34試合に均すと82.3
2022マリノス 68(20勝8分6敗 勝率59%)
2023神戸 71(21勝8分5敗 勝率62%)

最終勝ち点は70〜75くらいで優勝が確実と言えるのではないか。
1試合あたりの必要勝点は2.2ほど。

スタートダッシュ(1−5節)

2019マリノス 2勝2分1敗(開幕連勝)
2020フロンターレ 4勝1分(引き分け→4連勝)
2021フロンターレ 5勝
2022マリノス 3勝1分1敗
2023神戸 4勝1敗(開幕3連勝)

開幕戦で負けているチームはいない。必勝。やはり勢いというものは存在するなということを改めて感じる。

ラストスパート(残り5戦)

2019マリノス 5勝(その前から7連勝,11戦無敗)
2020フロンターレ 3勝2分
2021フロンターレ 2勝2分1敗
2022マリノス 3勝2分
2023神戸 4勝1分

勝率7割。ここは避けて通れないここ数年のセレッソの課題。
終盤戦で新しいことを試しているのではなく仕上がっている状態を作らなければいけない。

連敗

2019マリノス 3連敗×1
2020フロンターレ なし
2021フロンターレ なし
2022マリノス 2連敗×1
2023神戸 なし

登里も言っていたが優勝するチームは連敗をしない。

負けた次の試合

2019マリノス 勝ち×5 分×1 負け×2
2020フロンターレ 勝ち×1 分×2
2021フロンターレ 勝ち×2
2022マリノス 勝ち×4 分×1 負け×1
2023神戸 勝ち×5

目立つのは神戸の勝負強さ。結局こけないチームだった。

中断明け

2019マリノス 勝ち×3 分×2 負け×1 勝率50%
2020フロンターレ※ なし
2021フロンターレ 勝ち×6 勝率100%
2022マリノス 勝ち×6 分×1 勝率86%
2023神戸 勝ち×5 負け×3 勝率63%

※2020はコロナ中断があったがその初戦は含めない

代表ウィークの次の試合の成績。カップ戦や親善試合は含めずあくまでもリーグ戦の間隔を考える。こちらも苦手意識を持っているサポーターも多いのではないか。

これを全体の勝率と比較すると以下の通り。
左が全体、右が中断明けの勝率だ。

2019マリノス 勝率65%⇔勝率50%
2020フロンターレ 勝率76%⇔なし
2021フロンターレ 勝率74%⇔勝率100%
2022マリノス 勝率59%⇔勝率86%
2023神戸 勝率62%⇔勝率63%

中断明けというのはコンディション調整や相手に対策を立てられやすいことを踏まえると上位ほど勝ち点を得ることが難しくなっていくと考えられる。
その中でしたたかに勝てるか。

得点数

2019マリノス 68
2020フロンターレ 88
2021フロンターレ 81
2022マリノス 70
2023神戸 60

1試合あたりの得点数は1.8〜2.6。1試合2点ほど取る爆発的な得点力が求められる。

失点数

2019マリノス 38
2020フロンターレ 31
2021フロンターレ 28
2022マリノス 35
2023神戸 29

1試合あたりの失点数は0.8〜1.1。

クリーンシート

2019マリノス 10
2020フロンターレ 11
2021フロンターレ 14
2022マリノス 13
2023神戸 14

得点者

2019 横浜F・マリノス

15ゴール マルコス ジュニオール
15ゴール 仲川輝人
11ゴール エジガル ジュニオ

8ゴール エリキ
7ゴール 遠藤渓太

2020 川崎フロンターレ

14ゴール 小林悠
13ゴール 三笘薫
13ゴール レアンドロ ダミアン
11ゴール 家長昭博

5ゴール 田中碧

2021 川崎フロンターレ

23ゴール レアンドロ ダミアン
10ゴール 小林悠

8ゴール 三笘薫
8ゴール 家長昭博
6ゴール 遠野大弥

2022 横浜F・マリノス

11ゴール レオ セアラ
11ゴール アンデルソン ロペス
10ゴール 西村拓真

8ゴール エウベル
7ゴール 仲川輝人

2023 ヴィッセル神戸

22ゴール 大迫勇也
10ゴール 武藤嘉紀

7ゴール 佐々木大樹
4ゴール 山口蛍
4ゴール パトリッキ

太字は二桁得点者だが、どのチームにも該当者が複数人いることがわかる。

夏補強のブーストは必要か

2019 横浜F・マリノス

マテウス(←名古屋グランパス/WG) 11試合1G1A
エリキ(←パルメイラス/CF) 12試合8G3A
泉澤仁(←MKSポゴニ・シュチェチン/WG) 0試合0G0A
渡辺皓太(←東京ヴェルディ/CMF) 9試合0G0A
伊藤槙人(←水戸ホーリーホック/CB) 3試合0G0A
中林洋次(←サンフレッチェ広島/GK) 1試合0G0A

2020 川崎フロンターレ

イ キョンテ(←ファジアーノ岡山/GK) 0試合0G0A

2021 川崎フロンターレ

マルシーニョ(←重慶両江競技足球俱楽部/WG) 11試合1G3A

2022 横浜F・マリノス

ヤン マテウス(←パルメイラス/WG) 5試合1G0A

夏補強があると優勝への本気度がなんとなく伝わってくる(Ex. 22-23のアーセナルなど)が、ことここ数年のJリーグの優勝チームに関してはそこまで大当たりというのは見受けられない。
特に三笘の後釜として獲得されたマルシーニョは翌シーズンから大爆発するものの当シーズンに限ればあまり振るわず。5月に移籍した前田大然の枠に獲得したヤンマテウスも最終盤で片鱗を見せるもシーズン中はあまりハマっていなかった印象だ。
一方で2019のマリノスは当時2位で三好、天野の海外移籍を受けてエリキ、マテウス、渡辺など実力者を確保。WGでゴリゴリ切り裂く傾向を強め、優勝を掴み取った。

前年からの積み上げ

今回見ている5チームのうち前年から監督が変わったのは1チームもない。
マリノスはポステコグルー2年目とマスカット2年目、フロンターレは鬼木体制4,5年目、そして神戸の吉田監督は前年の途中から就任している。

日程の余裕

同シーズンにACLに出場したチームは2021フロンターレと2022マリノスの2チーム。ACL出場チームが軒並み順位を落とす中素晴らしい成績。
ただ、ここ数年の秋春制は今までよりは影響が少ないように思われる。

結論

勝たなきゃ勝てん
(強いやつは強い)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?