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2023年10月│3000円ワインまとめ

10月は、ワインの輪祭で華やかなスタート!

・・・かと思いきや、途中で年金の未納が発覚し(まじ)、超絶焦ってばたばたしてました。まじで。間違いかと思って年金事務所に連絡したけど、まじだった。ごめん、国。払います。

おかげでお金についてものすごく考え、猛勉強したこの1か月。結果的にわかったことは、『そのうち、なんかできるといいな~♪』なんて甘い考えでは、なにもできないということ……!(真理)

わたしの夢、「ワインで繋がる、場を造る(物理)」には、どうやっても箱代がかかります。つまり、お金が必要。わかってたけど、わかってたんだけど、アタシゃあこの世で一番苦手なんですよ、貯金ってやつが…!

と、さんざん泣き言をいってみましたが、誰も助けてはくれませんでした。わかってた。

友達からは「めっちゃ遊んでたじゃん(事実)」と笑われ、母からは「なにやっとん(ため息)」と呆れられ、妹には「全額貸そうか?(利子付きで)」と言われる始末。姉の立場よ。『ワ活は別々』で有名(無名)なますたや家ですから、もちろん夫のサポートもありません。知ってた。なんかあたしの周りのオトナたちって、ちゃんとお金持ってるんだけどどうして…?前世のお金持ってリスポーンできるシステムだっけこの世って…?

というわけで、とにもかくにも覚悟を決めました。なにかを得るには、なにかを手放さねばならないときがある。わたくしますたや、5年以内の開業目指してお金を貯めます。目指せ、自己資金300万!

と、覚悟が決まったら、なんだか逆にわくわくしてきました。新しいことはじめるのって、楽しいよね…!なんだったらもう、お金が溜まった気さえしてきた(そういうとこやぞ)

よーっし、がんばろ。まずは年金を払いきるところからだ…!🔥(まさかのマイナススタート)


南アの泡、暫定1位見っけ。

■クラインザルゼ/MCC ブリュットNV[¥3960(アフリカー価格:¥3135)]

そもそもわたしが熟成系スパークリングの美味しさを知ったのは、シャンパンハウスさんのシャンパーニュ福袋で出会った『COLLET 2006』でした。
それまで酸化熟成系の香りにはいまいちピンと来ない、というか、むしろあんまり得意じゃないほうだったんですが、「むちゃくちゃ美味い」ちょい熟シャンパーニュを飲んでいっきに「わかって」しまい、以降、熟成香を取ると、うっとりしてしまう病にかかっています。(治る見込みなし)

という前提でこちらのワインですが、しっとりとした熟成香がイイんですよ…澱熟の期間が36ヶ月と長く、澱熟系のふくよかなイースト香がぎゅぎゅっとグラスに凝縮されて香ります。酵母たちよ、ありがとう。
ゴールドのこの外観がね…いいよね、なんかもう…幸福…この幸福を3000円台で手に入れられる世界線…幸…

しかも、ピノ40%にしてはだいぶ厚みのある果実みを感じます。なんとなくピンクゴールドがかった色合いからも、一瞬ブラン・ド・ノワールが想起されるほど。いや〜好きなんですよね〜、自分こども舌なもので…!

南アのスパークリングが大好きでコツコツ飲んで来たのですが、わたしのなかではこれが暫定1位。出ちゃったねこれは。アフリカー新人スタッフかめちゃんご推薦の1本、間違いなかったですというかたぶん好みが近いんだな。サンキューソーマッチ!

森からもぎ取ってきた果物たべてる、なう。

■ライクス ピノタージュ タッチ[税抜 ¥3800(アフリカー価格:¥3325)]

昨日は「ピノタージュの日」ということで、お仕事終わりに水天宮のアフリカーさんへふらり。オススメをうがうと「これまだ飲んでませんでした?」と出てきたライクス。ちょうど週末だし、ちょいいいワイン開けたかったところ…!というわけで、3000円ワインのピノタージュを入手してきました。

これが美味いのなんのって………抜栓直後から立ちのぼる赤い果物の香り。美しいビロードのような紅色。くちに含むとまさに香りそのまま、森からフルーツをもいできてもぎゅもぎゅ食べているような、凝縮したフルーツの香りがくちいっぱいに広がりました。
しっとりと漂う樽香、そして全体を引き締める高い酸。alc14.5%を感じさせないエレガンスに、思わずするする杯が進みます。

は〜〜、美味しい。これはイイ。これは、イイ…!ますたや舌がだいすきな、ベリー・ハッピー・ワインだったのでした。

それにしても、アフリカーさんにもだいぶ長くお世話になってきました。いつも美味しい、そしてずっと美味しいワインを、ありがとうございます。ワイン屋さん終わりにまた行きます!

ひさしぶりのザ・ブルピノ、自然派風味。

■ ドミニク・ローラン マルサネ・ルージュ ヴィエーユ・ヴィーニュ 2019[¥3500くらい]

大丸東京でのいちにちポップアップを終え、へとへとで帰宅した夜。今日はイイワインが飲みたい(いつも)。今日はイイワインが飲みたいぞ…!(いつも)ということで、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール…と言っても過言ではない(過言ではないが気持ちはばかられる)マルサネを抜栓しました。

かつては新樽200%ともてはやされたブルゴーニュの凄腕ネゴシアン、ドミニク・ローラン。こちらは古樽を使用しており、キュベにあわせてスタイルを柔軟に変化させていることがうかがい知れます。

全般的はチャーミングな赤系ベリー系、酸味も伸びていかにもザ・ブルピノ!…なんですが、ちょっと癖があるんですよね。わりと強めの還元に、なんとなく全体にしゅわっとした微微炭酸。そして、そこはかとなくただよう、「シソ」の香り。最後はずいぶんにごった液体になっていて、そうかきみ、造りはナチュラル系だったのか…!と気づきます。

翌日のボトルはさらに香り高く香っていたので、ほんとは1日かふつか、いやもうすこし待てるともっと楽しいんだろうとはわかってる、わかってるんですが…美味しいワインは飲んじゃう。それがわたしのジャスティス!!!!!(う、うるせぇ…!)

3000円ワインに開眼した、思い出のブルピノがこれ。

■ ベルトー・ジェルべ/ブルゴーニュ レ・プリエール 2019[¥3762]

ピノ・ノワールって、ずっとよくわからなかったんです。軽い赤、であることはわかるんですが、一体どういう味なのか、わたしにはずっとピンと来なかった。それがこのワインに出会って、「なるほど!ピノって美味いんだ!」となりました。それが、2021年のこと。まだエキスパートを取る前だったし、わたしが「ますたや」と名乗る、半年ほど前のことでした。

大好きだった「近所のワイン屋」で手に入れたこのベルトー・ジェルべのACブル2018で、わたしは「ピノ・ノワール」の美味しさについて、衝撃的に「わかった」のです。なお、その後ソムリエに報告したら「そうでしょ。ブルピノ好きは、ジェルべはみんな好きだよ」と言われました。ほんと?
そしてこのワインが、まさにわたしの背負う大看板である「3000円ワイン」を愛するきっかけをくれたのでした。

それ以来ずっと探していましたが、直後からどんどん値上がりして、もうあまり市場では見なくなってしまいました。特に、3000円台では…
ジェルべのフィサンはもちろん美味しい。美味しいんだけど、もっかいACブルが飲みたい………できれば3000円台で…!そう思っていたところ、ラ・ヴィネのネット通販で発見したんですよ、それも3000円台で…!即座に『買う!!!』となり、本日にいたります。

ちなみにこのたび、ますたやBar3000[スリーサウザンド]と称して、1日限定のワインバーを開店しました。そこでみなさんに飲んでもらったこちらのワインを、わたしもご相伴にあずかりました。

イメージに残っていたよりも、しっかりとした酸味と淡い果実味。ベリー系の果実が絡む、やや複雑な香りが立ち上ります。中程度のタンニンもあり、全体的にどこか「陰」な雰囲気。2019というvtの所以なのか、思ったよりもうつむき加減な印象が感じられました。

わたしが好みなのは2018だったけれど、お客さまたちからは「美味しい!」と言ってもらいました。うれしい…また飲むことができて、本当によかった。みんなにも飲んでもらえて嬉しい夜でした。

この世界に連れてきてくれてありがとう、ベルトー・ジェルべ!またいつか、出会えますように。(できれば3000円ワインとして…)

遊び、仕事、お金、将来、夢、現実――

生きるってまじで、ハードモード。シッダールタだって「生まれてきたことが苦だ」って言ってるんだから、ますたや程度に完クリできるはずがないんですよ。

でもとにかく、やってみなけりゃわからない。はじめてみないと、終わりも来ない。失敗して、修正して、また失敗して修正しながら、引き続きかっこわるく生きていこうと思います。

隣には、ワインがある。

きっと、みんなもそうでしょ?

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワイン好きが高じて、2023年3月から都内のワイナリーで働きはじめました。
2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得/2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得し、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中。

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