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久々のレースウィーク到来、第22回御岳カップの見所と雑談を少し

やっと今シーズンも終盤です。

今年は多くの時間が緊急事態宣言下であったこともあり、レースもその間や落ち着いた時期を選んでの開催となりました。

本来のシーズンでは、9月、10月にレースが開催され、この御岳カップをもってシーズンオフとなるチームが多かったかと思いますが、今年は所謂新型コロナ第5波の影響を受けて予定されていたレースが延期もしくは中止となり、この時期までレースはお預けとなっていました。

そんな中、10月の緊急事態宣言解除以降の感染者数も減少が続き、御岳カップは例年のスケジュール通りでの開催となりました。

何はともあれ、やり続ける。継続することの意味を教えてくれるレース

御岳カップは元々2010年のオランダ世界大会に向けて日本代表を選出するためのレースとして、12年前に第1回大会が開かれました。

その時は選考レースということで、1大会で4種目を行う純粋なラフティングのみのレースとして開催しています。

その後、回を重ねる中で種目がスラロームを中心とした構成になり、年2回の開催となり、SUP、パックラフトなど競技部門が増えました。

部門が増えるにつれて参加者も100人を超えて、間違いなく日本最大規模のリバーレースになりました。

第一回御岳カップの様子

この10年間でこれだけ規模を拡大して運営され続けているのは、実行委員会の熱意の賜物だと感じるし、レースラフティング競技シーンに於いては無くてはならないレースになっています。

コロナ禍前の大会の様子、凄い人数!

ビギナーから世界トップクラスまで裾野が広いレースを作り上げた

これはあまりピンとこないことかもしれませんが、運営する目線に立つと非常に難しい問題です。

現在の御岳カップで行われているスラローム競技の肝はコースデザインです。
この、コースデザインとはコース場のどの場所にゲートを設置するかによって、コースの難易度を設計する役割なのですが、当然トップクラスのチームだけが集まるレースならそれ相応の競技性を持たせる必要がありますし、ビギナー主体のチームなら押さえるべきポイントがわかりやすい設定になります。

このバランスを取りつつ、上位チームにも競わせる内容にする設計は相当に難易度が高く、毎度コースデザイナーの方は頭を捻られているはずです。

もちろん、会場運営においても初見の方が増えるということは案内に割く人員や時間も増やす必要があります。
ここは数多くのスタッフの方が、回を重ねるごとに改善を繰り返して作り上げた「御岳カップスタイル」の運営によって支えられています。中々他では真似できないチームが出来上がっています。

今回も実現したライブ配信!!

前回に続きレースの様子がライブ配信されることが予告されています。

これは本当に凄いことで、アウトドアイベント特に自然の川で行う御岳カップでは撮影における機材の配置に相当な手間がかかります。

普通に外注をしてしまうと選手の参加費だけでは賄えず赤字になってしまうはずです。
このウルトラCをどのように決めているのか自分は知りませんが、手放しで喜びたいと思います。

このライブ配信は、前回大会から始まった取り組みですが、当日参加できない人や最近興味を持ち始めた人、遠く離れた愛好家にも今のリバーレースがどんなものか届けることができます。

前回ライブ配信を見て改善すべき点はあれど、これを続けることが大きな熱を産み出すと感じたし、実際"御岳カップは"盛り上がりを増していると思います。

難しいことは承知ですが、国内のトップを決めるラフティング日本選手権でも実現して欲しいと思ってしまいます。

ラフティング部門は41チームが出場

よくこれだけのチーム数が集まったと感心しました。

チーム名だけでは中身がわからないので、見てわかる情報だけ勝手に話していきます。

まず、多くを占めている大学生チーム見ると春の御岳カップに比べても各団体から出場しているチームが増えています。
このコロナ禍でもメンバーを増やして頑張っていたチームがここで出場してきているのだろうし、喜ばしいことです。

しばらく大会にエントリーできていなかった弘前大学がここでエントリーしてきました。
長く大会への参加ができない状況で苦しかったであろう彼らに「おかえりなさい」と言いたいし、以前の実力は衰えていないのか注目したいです。

次に注目したいのが、本田家vs池田家のお家抗争です。
長良川のリバーガイド「せんちゃん」こと本田さん率いる本田家と元ラフティングチームテイケイのレジェンド「拓也さん」こと池田さん率いる池田家どちらが勝つのか楽しみにしましょう。

家族の成長を見守るビッグダディ的なコンテンツになってきました。

新顔でTeikei jrというチームがエントリーしています。
彼らはラフティングチームテイケイが共にトレーニングを積んで育て上げた学生チーム(だと思います)

これまでTeikei jrという名称を使えず別名で活動していましたが、晴れて正式に下部組織としてエントリーしてきました。
実力はどの程度なのかお手並み拝見です。

最後に世界最高峰である"はず"のラフティングチームテイケイ。
ここのレベルで敵はいないはずですが、彼らもこの2年間紆余曲折あっての今です。今現在の彼らをしっかりと見届けましょう!

我々HORUもラフト部門でエントリーしました。
この半年は個別に練習する機会が増えましたが、そんな中で来シーズンにつながるレースがしたいです。

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