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日本選手権11月に延期!!大会まであと2ヶ月コロナ禍での遠征について考えてみる

世はシルバーウィークです。

緊急事態宣言下の連休ですが、首都圏では2021年はほぼ緊急事態宣言中とあって、効力が薄れていることを実感します。
実態として移動が発生してしまっているので、移動するな!と言うよりはどうする事でリスクを最小限にすることが出来るのか行政は発信をすべきだと思うのですが、この辺りは難しいところです。

そんな中、レースラフティング界隈では一部が沸き立つニュースがありました。

当初10月でアナウンスされていた全日本レースラフティング選手権の延期が発表されました。

9月上旬コロナ感染者数が過去最高を記録するなど、緊迫した状況が日々報道される中でやむを得ない判断であったかと思います。

協会としては、当初候補として2022年3月へスライドさせることを検討していた様ですが、出場選手のスケジュールなどを考慮し2021年11月下旬へのスライドで着地した様です。

様々な意見あるかと思います。
違う畑ではありますが、海で行うSUP競技では延期ではなく、いきなりの中止が発表がされていて、選手が協会への不満をSNSに投稿してザワザワとしておりました。

そんな中で、日本レースラフティング協会も中止、長期の延期を発表してもおかしくない状況ではありましたが、開催出来る様に試行錯誤している跡が見られて流石だと思った次第です。

こういった行動が積み重なることで協会にも信頼が持てるし、業界内外でもっと評価されて良い点だと思います。

やる方向性であることが発表されると、一方で考えなくてはいけないのは練習をどうするかです。

我々、アウトドアのスポーツはレース開催地での練習がどれだけ積めるかが、結果に大きく返ってきます。
そのため、出場を予定しているチームは現地に遠征をして練習するチームが増えてきます。

協会としては、公に練習を禁止すると発表するわけにはいかず、難しいところです。

自分たちのチーム内でも様々な意見がありましたが、9月中に吉野川へ遠征を行いました。
その際にどの様な考え方、プロセスを経て実施したのか共有したいと思います。

この内容に関しては、批判的な意見もあるかもしれませんが、これから遠征を行う予定のチームにも参考にして頂けたら幸いです。
※この発信は遠方への移動を促進する意図ではなく、大会参加予定チームが、やむを得ず遠征する際にせめてもの指針になることを目的にしています。

事前に現地の情報収集

本遠征は7月頃から予定しており、メンバー間での連絡や日程調整を開始していました。

その中で現地に住んでいる知人と連絡を取り、一般の旅行客を受け入れているのか?それに対する現地にお住まいの方の反応など、情報をまめに仕入れる様にしていました。

また、直前の8月末〜9月に関しては、週単位で連絡を取り合って仮に現地でツアー自粛や旅行客の受け入れを制限する動きがある場合は、中止にしようと話し合っていました。

開催に課した条件

その中で、ツアーや宿泊施設は大阪、東京を含めた緊急事態宣言下の地域からの旅行客も受け入れている状況であるとのことがわかったため、今回の遠征には参加条件を設けて実施することにしました。

その条件は以下で設定しました。

・当日の検温、手指の消毒の実施
・全員での宿泊を受け入れてくれる宿泊施設があること
・ツアー同行させて頂けるラフティングカンパニーの協力があること
・参加メンバー全員でPCR検査を行い陰性であること
・食料は事前買い出しを行い、現地での商業施設利用を控える

全員での宿泊を受け入れてくれる宿泊施設があること

これは密になることを懸念しましたが、現地の方からすると複数の宿泊施設に別れるより、施設内での感染症対策を実施して1箇所にまとまっている方が現地の方への感染症のリスクが低いと考えてメンバー全員がまとまって宿泊できる施設を探し、知人を介してお願いしたところOKを頂けたので宿泊させていただくことになりました。

ツアー同行させて頂けるラフティングカンパニーの協力

こちらも宿泊場所同様に重要でした。
僕たちがフリーで降下した時に現地のカンパニーの方や住民の方に異様に感じられることを考慮して、現地に精通しているラフティングカンパニーのツアーに同行させていただく形で実施出来ることを前提で、協力が得られない場合は中止をする予定でした。

こちらも幸い、現地のカンパニーから有り難いことにご協力を頂けたので、お願いすることに致しました。

参加メンバー全員でPCR検査を行い陰性であること

上記2つをクリアしましたが、参加メンバーは別々に生活していて日常生活で感染している可能性もありました。

また、ワクチン接種に関して多くのメンバーは完了していましたが、住んでいる地域の進行状況で1回目までしか終わっていないメンバーも一部いました。

その中で、極力感染リスクを下げることとお世話になる方達にせめてもの安心をして頂けるために参加メンバー全員に直前でのPCR検査を受けてもらい、陰性を確認した上で行くことにしました。

幸いなことに昨今はPCR検査も比較的安価に受けられるようになっており、
大体5,000円程度から実施できます。
100%の安全が保証されるわけではありませんが、実施したことを伝えたところ現地の方にも「少し安心したと」好意的な意見を頂けたので、やって良かったと思っています。

食料は事前買い出しを行い、現地での商業施設利用を控える

ここは長期の合宿になれば調整が難しくなりますが、僕たちに関しては現地滞在2日間と短い遠征だったので、現地での食料を買い込んで行きました。

また、一部食料に関しては宿泊施設側にご協力をいただき、調達をお願いすることで、メンバーが現地でコンビニ、スーパーなどに立ち寄ることなく完結することができました。
ご協力いただいた施設の皆様に心から感謝しております。

さいごに、解散以後も経過観察を

遠征自体は無事終了し帰京致しましたが、実は9月27日地点で未だ遠征から2週間は経過しておらず、完全に問題無く終えられたかどうかはわかりません。

メンバーには、体調不良、発熱が起きた際にはすぐに共有することを周知して解散をしました。

今回リスクを極力抑えるために上記の条件を設定し、遠征を行いましたがこれでも100%防ぐことは不可能です。
その他スポーツイベントでも100%防ぐことは出来ない中で実施している背景があるので、自分たちで物差しを持って行動していくことが大事かと思っています。

この点に関しては、時間があれば追記をしたいと思います。

全日本選手権まであと2ヶ月、粛々と頑張っていきたいと思います。



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