見出し画像

final A8000 ベリリウムの衝撃

final A8000はベリリウム箔を振動板とした、finalの現時点での技術・理論の集大成で、ダイナミックドライバーとしての到達点の一つではないでしょうか。

価格は19万8千円。往年のfinalファンなら納得?の価格。自分はこの価格は妥当、もしくはよくぞ20万で出せた!とすら感じます。

そんなA8000への思いをまとめておきます。

一聴すると普通。めっちゃ普通。でも、少し聴くだけで「あっ、これは…!」と気がつくのです。

音が消えていく感覚。
音がふっと現れる感覚。
ボーカルのビブラートの伸びやかさ。
音の響き全てが生々しくゾクゾクし、音の静寂、音と音の間の表現力にドキッとする。
ああ、耳から外したくない…

基本的にシャープ。というか反応のが速すぎてシャープな音だろうが柔らかな音だろうが圧倒的な性能で全て内包しているかの様。

どういう事かと言うと音の立ち上がりと立ち下がりが早い、即ち、秒間に振動できる回数が多いという訳で(お目々グルグル)つまり音の信号をよりきめ細かく分解できるしんのハイレゾたいおうイヤホンなんだよ!(な、なんだってー!!)

全体的にはコントラストの効いた色彩が鮮やかな音。低域寄りに感じるが(イヤピで出方は変わるが)全ての領域が出てる。何かがおかしい。
空間は広くはないが、音の密度、解像度、表現力が異常なので狭さを感じさせない。イヤホンにもアップサンプリング機能搭載してんの?

つまり、あれよ、macユーザーならわかってくれると思う。非RetinaのMacBook Air13インチからRetinaのMacBook Pro13インチの画面を見たときの感動。音のRetinaディスプレイよ(伝われ)

さらに特筆すべきなのは、すべての音にフォーカスを当てられるかの様な解像度。聴きたい音に意識を向けると自然とフォーカスが合う。ここまで来ると逆に不自然なんだけどそうとは感じさせない、有無を言わせない圧倒的な音に込められたパワー。それでいてただ音に身を任せる聴き方も許してくれる。

ケーブルとイヤピの組み合わせとしては、TypeEとシルバーコートが最強かな。つまり純正の組み合わせ。バランス、アンバランはそこまで差はない感じ。お前の耳またはDAPがクソ?うるせー!!

スピーカーでの試聴や生演奏を主体とする、原音再生至上主義な人にはキツイかもしれない。これはA8000の独特の世界感なのかもしれないなぁ。
クリアとか、上から下までとか、DDだとかBAだとか、なんかそういう次元を超越しているのではとも思う。なんてものを…作ってしまったんだ…

そして、なんだぁ?ギルキス(Guilty Kiss)最高かよ…なんだよこれ…酷い…買うしかないじゃん…アニソン最強機種かもしれん…
いや、そもそも苦手ジャンルというものは存在しないのでは?

(これは個人の感想であり脳が混乱していたので狂人の戯言としてスルーしておいてください)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?