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読書と時間を忘れかけている現代

こんにちは、いつものマッシ(@massi3112)です。

ずっとネットに繋がっている日常生活。AIによって数秒でなんでも作られてしまう、一つの検索で自分の手には世界が広がる。待たずに、苦労せずに、手に入りたい「こと」「知識」「体験」はすぐできることが当たり前になっている。そんな中で時間が経つ大切さが薄くなると感じている今日この頃だ。

現代の自分は早く進むことがすべてで、「時間と言葉」を育てる手間はある意味、邪魔な存在に変わり始めていた。時間をかけて多くのコトバを読んでいるうちに、この現代の仕組みに疲れて離れたくなっている自分がいた。

深く考えずに、手でペンを持ってメモせずに、真っ白なページに1秒で、無数の星のように数えきれないほどの情報を得ることは、人間に必要なのだろうか。人生は楽になり、進化も早くていいことしかないと思われがちだが、恐ろしい敵が生まれる可能性がある。自分の1番怖い変化は「共感できなくなる人」のことだ。

デジタルな生活から離れてアナログな毎日にするだけで、人間であることを再発見できる。多くの方が忘れているかもしれないが、言葉と本からでしか得られない内容と感覚がある。自分だけの空間、自分だけの世界にもなる。読むことで、その言葉自体だけではなく、著者の気持ちやその人生を、新しい形でインプットできる。書かれたことは自分ではない目線から知ることで、想像以上にたくさんの大切な情報を得ることができる。
ここまで読んで、いいことしかないと思われているあなたはおそらく、まだ実践しないだろう。しない理由はもう目に見えてるが、時間の問題。読書や長い文章などを読んだ上で理解して、そこから自分の中でプロセスが始まる。あなたが一生懸命探して見つけた情報はもしかしたら、本当の意味で自分に与えられていないのかもしれない。

時間をかけてしっかり成長することは現代、まだあるだろうか。自分の成長をするための行動ではなく、何かがあってクリアをするためだけに時間をかけることは、実は意味がないように思える。レベルアップができるかもしれないが、人生のベースにならない。例えば運転免許を取るために勉強して、取ったその日にスポーツカーに乗ってすぐレースに出るような話ではないだろうか。

1秒で取った情報は、読んでも読んでも自分の身にならない可能性が高い。一方、読み終わった後、同じ本を繰り返し読むことで1回目に得られなかったニュアンスや情報に気付くことがよくある。ここで不思議なことが発生する。繰り返し読むことによって、手で持っている本の内容をインプットすることができる。時間の大切さもわかってくる。メモを取ることもアウトプットのいい例で、自分の文章力と発言力が徐々に高まる。

時間をかけてじっくり読むことで、人生の中に存在している自分をはっきり認識できる。自分は無敵になるように思えてくる。
僕は忙しくても、せめて1週間に1冊を読もうと決めてから気が付いたことがある。「時間がない」とよく言っていた僕は、時間があったのだ。読んでいるうちにその本は自分にとって、マイワールドになる。読めば読むほど、時間の大切さと自分の想像力が変わって、落ち込んでいる日でも笑顔を出せる力になる。

ここからおそらく、あまり考え方ことがない人が多いだろうと思うが、逆に読書をしないことにはデメリットがたくさんある。
・他人とのコミュニケーションにおいて、情報を的確に伝えることが難しくなる。
・新しいアイデアや視点を発展させる機会を逃すことになる。
・認知機能の低下が進む可能性がある。
・自己成長や理解力がだんだん落ちてくる。
・簡単なメモすら困ってしまい、繰り返し読むと意味がわからなくなる。

この現代だからこそ、万葉集の時から生きている言葉と手を取り合って、親友のように大切な毎日を作っていきましょう。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。