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好きだからこそ、離れる

好きな食べ物は好きだから食べたくなる。当たり前のことだ。いい気持ちになるものだから、手に入れば入るほど、さらに欲しくなる。そう考えると、人間は簡単な生き物だとつくづく思う。
自分を甘やかして好きなことが増えると、最高の気分になるわけだ。苦しむことも問題なく、嬉しい環境を守りたいという考え方がある。わかる。

昔と比べると、現代社会は「健康であることの幸せ」という感覚が薄くなっていると感じている。美味しいものを食べたいと思う時にすぐ食べられる。新しい靴が欲しい時もお店に行くかネットでポチるかですぐ手に入り満足できる。よくある話だけど、おかしい部分もある。この部分はミスドで気がついた。

今日は、久しぶりにミスドに行った。ずっと気になっていたGODIVAとのコラボ商品を公開される前から食べたかったけど、すぐ行けなかった。今日は食べるために、いうまでもなく、ミスドに向かった。どの商品にしようかと思いながらワクワクしていた。
やっと、好きなものを手に入れてレジで会計を済ませて、あとは食べるだけ。

GODIVAのドーナツは、美味しかった。普通に美味しかった。
初めてこのコラボを食べたかもしれないけど、普通に美味しかった。

でも、口にして本当に感動したのは、ホットコーヒーとメープルリングだったのだ。1番定番のものに1番感動したのだ。知っている味なのに、なぜこの気持ちになったのか。メープルリングとホットコーヒーのために行ったわけではない。どこが違うのかと考えた時に気がついた。久しぶりにミスドに行かなかったことで、好きなものから特別感を感じたのだ。高級なものではなく、よく頼んでいるものに驚いた。

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