マッシ|エッセイスト&通訳

ライター・エッセイスト。書籍「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」|Webメ…

マッシ|エッセイスト&通訳

ライター・エッセイスト。書籍「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」|Webメディアで連載多数|取材・執筆受付中|人生の役に立つ内容や生きていく上で重要なポイントと気付き、日本食文化の面白さと魅力、日伊の意外な共通点をまとめて執筆。

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    2023年11月、僕は新しいインドと出会った。インド料理、日本で広がった背景、そして本当のカレーとは。金沢のアシルワードを通して見る、料理からインド人の心、目線、インド料理について旅をするように深く研究していくマガジン。1年間で月1本更新中。

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新しい貝殻を探すヤドカリのようになりたい

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サイゼリヤの完全攻略マニュアル

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こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112)

はじめに

サイゼリヤが大好きで行くといつもイタリアに帰った気分になる。イタリア流の食べ方を知ると更に美味しくなるだけではなく、カスタマイズして自分にピッタリの味を簡単に作れる。毎日サイゼリヤに行っても飽きない理由は調整できること。ツイッターで紹介したところ、たくさんの人に喜んで頂けて嬉しかった。そこで、この記事では僕が考えるイタリア流美味しい

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庭師だった父に謝りたい僕

庭師だった父に謝りたい僕

生まれて40回目の夏が来ようとしているが、最高に楽しめたのは22回だけだ。父ともっと2人の時間を楽しめばよかった。人生における最強のサポーターは父だった。

未だに父が支えてくれている理由は、2人での会話が数秒前にあったように鮮明に思い出せるから。毎日のエネルギーになっている。
やりたいことがあれば、行動する。失敗したとしても自分で選んだ道だから、どんな失敗だとしても苦しんだとしても、成功の元にな

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仕事で「期待」「我慢」「思い込み」をするな!

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新社会人になりたての頃、いろんなことに期待する。数年が経って自由に動けるようになると、自信が出ると同時に我慢する部分も現れてくる。そして、時間が経てば経つほど、プロになればなるほど、自分の知識が大正解で強い環境にいる=強い自分だと思い込んでしまう。現実が客観視できなくなってしまうのだ。自分の知識を疑わず、外からの知識を受け入れられない。

たった3つのことを頭に入れて意識すれば、仕事だけではなく人

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プラントベースに隠れている楽しさを見つけてしまった

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好きなものを好きなだけ食べたい。きっと誰でも考えたことがあるだろう。僕もその中の1人で、パスタやティラミス、大福やあんみつを毎日思いっきり食べたい。でもこの食生活の夢を叶えると、きっと病気になってしまうだろう。現実的には体のことを考えると難しい。

ところが、そんなことを気にせず人生をより楽しめる方法がある。
それはプラントベースフードだ。食べることが大好きな中で特にスイーツに目がない僕は、プラン

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金沢の大人気インド料理店「アシルワード」にカレーレシピを教えてもらった

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現地で食べる料理というのは、旅行の醍醐味と言える。食べる料理だけではなく、そのお店の雰囲気、現地人との会話までもがいい思い出になる。その思い出を帰ってからも体験したくて、家で再現しようとすると、何を用意すればいいか、重要な料理のポイントや食材の適量、作る順番などがわからず、作るのを諦めてしまう。もしくは、作れたとしても味が足りない。

僕はインドに行ったことがないけど、インド料理が好きだ。カレーの

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満員電車の静けさに驚き、慣れない外国人

満員電車の静けさに驚き、慣れない外国人

どこに行っても人が多い東京は、数時間の滞在でも自分のスピードが加速する。急いでるわけではないのに、マラソンのような気分になる。歩くというより、走る。このような気持ちはおそらく、東京の特徴だと言えるだろうか。

でも、大変さはこれだけじゃない!今、考えるだけでも冷や汗が止まらない。

地下鉄の出口は、まさしく迷路のようなのだ。ラスボスとの対峙シーンに出てきそうな最強のプレイングゲームだ。都内を回るた

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言葉の限界は人の行動にある

言葉の限界は人の行動にある

角を曲がらずに進み続ければ、壁にぶつかる。道の限界が出てくる。どうしても真っ直ぐ行きたいと思っていても、無理な結果に再びぶつかる。曲がってぐるっとしなければいけないという選択肢しかない。裏を返せば、自分の行動で目的地まで辿り着ける。

言葉や学びも全く同じ話になるはずなのに、数メートルの壁はエベレストより高いハードルのように感じて、止まってしまう。ここで知られているようで知られていない現実がある。

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自分の周りの見えない食品ロス問題について考えてみた

自分の周りの見えない食品ロス問題について考えてみた

皆さんは「食品ロス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは皆さんに関わる現代問題だ。この問題について、目に見えない現実や、僕なりの問題に対する具体的な行動を調べて実践した結果を書いてみた。書いたことを忘れないように活かして、少しでもいい社会になったら嬉しい。

スーパーで目が覚めた僕

スーパーで買い物中に「食品への知識を捨てるな」という声が耳に入った。周りに誰もいないのに、どこからだろう。

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イタリア人の夢と希望を育てたドラゴンボール

イタリア人の夢と希望を育てたドラゴンボール

今の僕がいる理由は、間違いなく鳥山先生のおかげだ。
どんな形で感謝すればいいのかわからないほど、尊敬と悲しみに挟まれている。

昨日みたいな話だけど、おそらく数十年たった。小学生の頃、ある夏休みにローカルなテレビ局でたまたまチャンネルを変えたら、面白そうなアニメが流れていた。シンプルだけど深いストーリーと、イタリアっぽくない書き方。たった数分で僕の世界を支配し、もう見ずにはいられなかった。

当時

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全世界でわずか2%しかないハモンイベリコを食べて腰を抜かした話

全世界でわずか2%しかないハモンイベリコを食べて腰を抜かした話

生ハムと言えば、よく浮かんでくるイメージはイタリア。
確かにイタリアの生ハムの種類は数え切れないほどあって、全世界にその知名度は広がっている。イタリアでの生ハムの歴史は長いため、作り方に対するこだわりが強くプライドが高い。

今日は実はイタリアではなく、近いようで遠い、遠いようで近いスペインがこのグルメエッセイの舞台になる。スペインは何度も行ったことがあるけど、まさかスペインの生ハムについて執筆す

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日本語の関係性における一人称の多さ

日本語の関係性における一人称の多さ

イタリア語では「io」さえ覚えれば、どんな関係でもどんな現場でも一人称は変わらない。
多くの言語でも一人称は一つだけで、深く考える必要がない。

日本語を勉強し始めた頃に一人称の豊富さに驚いた。こんなに使うのか。イタリア語のように一つだけあれば問題ないはずなのに、なぜここまで細かく分けたのか理解できなかった。日本語の勉強を深く進めば進むほど、その不思議な感覚がわかってきた。日本人は相手との関係によ

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文章生成AIを利用する注意点

文章生成AIを利用する注意点

人間が書く文章の時代が終わりを迎えようとしているのか、それとも既に終わったのか。文章だけではなく、人間の経験と勉強から生まれるクリエティブな仕事、翻訳や通訳、コンテンツなどの能力はどうなるか、現代問題にもなっている。

通訳者とライターとして、新案件ごとにゼロから準備をしなければならない苦労は分かる人には分かるだろう。新案件のストレスと不安の気持ちがある中で、無事に成功させないと次の仕事にまでも悪

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文章を想像通りに書けなくて悩んでいる人へ

文章を想像通りに書けなくて悩んでいる人へ

「書けない」なんてない。
ライティング力がないからいい文章をうまく書けないと考えがちだけど、実は自分らしく「自分の目で見えること」に「感じていること」を加えるだけで、書いた文章は成長していく。まずは自分用のメモのように文章を並べて、そこから気が付かなかったことが現れるのだ。

一番大切なことは、他人と比べない。相手の書き方などを真似しない。構成や人としての生き方だけを見るなら参考になる。文章には今

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カカオの木の下にある小さな物語

カカオの木の下にある小さな物語

赤道の太陽を浴びて、カカオの木は力強く成長してきた。その証拠に、木の下に小さなチョコレート色の種が堂々と転がっていて、拾ってくれるのを待っている。その種は、いつか誰かを幸せにするチョコレートになることを夢見ていた。

小さな種は、まだ何も知らず、ただ暖かい土の中で眠っていた。その中には大きな可能性が秘められていた。ある日、小さな種は雨に打たれ、土の中を流れ始めた。川を下り、海を渡り、知らないうちに

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チョコの通訳現場で訳せなかった「アレグリア」の解説

チョコの通訳現場で訳せなかった「アレグリア」の解説

通訳現場で滑ってから1年経った。その悔しさが、未だに残っている。

2023年2月12日、ヴェンキのレシピ開発責任者GBさんとチョコレートジャーナリスト市川さんのトークイベントで、ヴェンキのアイデンティティとチョコレートについて日伊通訳を担当させていただいてから訳せなかった言葉がずっと頭に残っていた。この1年間、Allegria (アレグリア)について深く考えた。

チョコレートの話だけではなく、

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新しい貝殻を探すヤドカリのようになりたい

新しい貝殻を探すヤドカリのようになりたい

ヤドカリと人間は意外と同じ生き方である。

ヤドカリは体の成長と共に新しい貝殻を探して、自分にピッタリのものを見つけるまでずっと動いている。人間も成長しながら、新しいステータスに上がれるようにずっと動いている。どっちも常に動いているけれども、中身は違う。

今日はボーッとしながら海の波を見てずっと砂の上に存在していた僕は、ヤドカリと出会った。出会ったと言えるかを考えると、おそらく僕の存在はヤドカリ

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