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【詩】世の中通り

世の中通りの往来が激しくて、
ぼくは道から外れることが出来ない。
わざとゆっくり歩く人がいたり、
なぜか慌てて走る人がいたり…。
そういう人たちに
両脇を固められているせいで、
ぼくはここから抜け出せない。
誰もが何ものにも執らわれることなく、
普通に歩いているとしたら、
きっとこういう状況にならないだろう。
そう考えるとこの通りを歩いていくことが、
ぼくには何とももどかしい。
毎日毎日息を詰まらせながら、
ぼくはこの通りを歩いている。

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