長身性悪女いろはちゃん8「記念すべき初めてのお家デート」

前回彩羽ちゃんと会った時のことを思い出しながら鬱オナを繰り返していました。
二次会での出来事はもちろん、不適切なタイミングでの誕生日プレゼントを喜んで受け取ってくれたことや、一次会で無防備に放置された彩羽ちゃんの靴下を想像するだけでもオカズになるほどでした。

リスクを背負えば彩羽ちゃんの靴下を嗅ぐことはできました。
一瞬だけなら誰からも見られず嗅げたかもしれません。
しかし絶対にバレるわけにはいきません。
彩羽ちゃんは大切な女友達なので傷つけないことが大前提ですし、他の友達に愚痴られると自分も社会的に死にます。

靴下を嗅がなくて良かった、でもやっぱりチャンスがあったので嗅ぎたかった、嗅ぐべきだった、いや嗅がないのが正解だったんだと後悔や自分の行動の正当化を繰り返していました。

そんなある日、彩羽ちゃんと通話をしている時

彩羽ちゃん「ねー、このゲーム最近出たんだって!」

僕「なつかしい昔めっちゃやったわ」

国民的ゲームの最新作です。

彩羽ちゃん「買おうよ」

僕「いいよ!いつ買う?」

彩羽ちゃん「え、私は買わないよ笑」

僕「え、僕だけ買うってこと?」

彩羽ちゃん「うん笑」

僕「そういうことか」

さすが彩羽ちゃんです。
彩羽ちゃんの我儘や自己中っぷりには慣れているつもりでしたが毎回想像の範疇を超えてくれます。
要は、このゲームを私がやりたいからお前が買って遊ばせろということです。

すごい考えですが次の日、僕はその国民的ゲームを買いました。
ソフトだけでなくハードも買ったので高くつきました。

彩羽ちゃんに喜んでもらう為に購入したのが大前提ですが、友達が来た時に一緒に遊べるなとも思ったからです。
実際、購入報告をすると彩羽ちゃんは大喜びしてくれて僕の家に遊びに来ることになりました。

彩羽ちゃん「この日いける?」

僕「いける」

僕は先約がありましたが断りました。
彩羽ちゃんの都合の良い日程でないとどんどん先送りになり遊んでもらえないことを懸念したのと、都合よく予定を合わせる存在であり続けることが彩羽ちゃんに気に入ってもらえる秘訣です。

ゲームを購入してよかったです。
まさか家に彩羽ちゃんが遊びに来てくれるなんて夢のようです。

僕の家は周りの家賃よりほんの少し高いですが高級な作りなので彩羽ちゃんの評価も上がるのではと期待しつつ、部屋を綺麗に掃除して待っていました。

掃除は1時間近く時間をかけ徹底的に行いました。
髪の毛1本落ちていないレベルで綺麗にしたのですがそれは彩羽ちゃんが来るにあたってある作戦を実行するためでした。

当日の夕方になっても連絡が来ないので彩羽ちゃんの気分が変わったか?とも思いましたが返事が来ました。

彩羽ちゃん「もうすぐ行くね〜」

僕「気をつけてね」

ついに彩羽ちゃんが来るんだと思うとジェットコースターに乗った時くらい心臓はバクバクです。
緊張と興奮でおかしくなり僕はアナルプラグを入れて待つことにしました。
密かにアナルプラグを入れて過ごすのが自分の中での楽しみですが、それを好きな人、しかも彩羽ちゃんとのお家デート中にもやると決めたのです。
お尻を触られない限りバレることはまずないですがもしバレたら二度と男として見られることは無いでしょう。

身体は火照り緊張も限界まで達し、早く来て、やっぱり来ないで、早く来て、苦しいの繰り返しです。

そしてインターホンが鳴りました。

心臓がはち切れそうになりながらも1Fのオートロックのドアを開けようとしました。
が、そこのモニターに映っていたのは彩羽ちゃんだけではありません。
後ろに高身長の男が立っていたのでした。

彩羽ちゃんの友達?彼氏?それとも後ろに並んでドアの開錠を待ってる人?
プチパニックになりましたがひとまずドアを開錠しました。

彩羽ちゃんの後ろを高身長の男がついていくようにも見えましたが開錠直後にモニターは消えるので詳しくはわかりません。

エントランスに入ってから自分の部屋に来るまでの数分間、色々なことを考えました。

距離感的に後ろで開錠を並んでいた人だ。
そうに違いない。
いやでももしかしたら彼氏ができて彼氏と来たのかもしれない。
もしくは友達?
でも友達や彼氏に比べると距離は遠く感じた。
それに僕に断りなく勝手に人を、特に異性を連れてくるはずがない。
やっぱり後ろに並んでいた他人だ。
そうであってくれ。

ピーンポーン。

緊張しながら心臓バクバクで部屋のドアを開けました。

(彩羽ちゃんだけであってくれ……)


ガチャ

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