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「通過者にのみご連絡」を待つ時間

面接が終わり、一社の連絡待ち。

これまで
就職活動、転職活動、音楽関係のオーディションを受けた中で
「通過者にのみご連絡いたします」という連絡。

この待ち時間を、どのように過ごしていただろうか。


忘れる


ひとつは、考えない。

”忘れてしまう”ことだ。

できるだけ予定を埋めて、忙しくしたり
映画をみたり、勉強したりして、何かに没頭する時間を作っていた気がする。

映画も勉強も、ちゃんと没頭できればいいのだけれど
1人でいると、ちょっとでも集中力が途切れるとすぐに、心が旅に出かけてしまう。

忘れるためには
“人と会って話す”のが1番良かったかもしれない。


動く


特に良かったのは
“運動”と“歌”と“ドライブ”。

汗をかくこと
身体を楽器にすること
集中していないと命が危険な状況を作ること

これらは考える余裕を強制的に無くすのに、とても都合がよかった。

終わった後、
ある程度疲れるので、しっかり眠れる。
ここがまた良い。


眠る


「忘れる」、「動く」の反対。

感情がたかぶった時や
果てしなく続くような、終わりの見えない待ち時間がある時は、
あえて、時間を“浪費”することを考えてみる。

早く時間が経過してほしい。
でも苦しい時間の中をずっと生きているのは辛い。
…だから「睡眠」で、1日の中の「起きている時間」をカットする。

時間の流れを“早送り”するように。


基本的に時間を有効活用しようと、
「何か意味のあることをしなきゃ」と思ったりもするのだけれど

「時間を消費する」目的で取る睡眠は、
“心の安泰”にとっては逆に有効だと思ってしまう。


「通過者にのみ」という言葉


連絡が来た時には
「自分が“通過者”なんだ!」と嬉しくなるし

連絡が来ないと
「ダメだったのかな…。」
「連絡来てる人はいるのかな。」
「忘れられていないかな。」
と、色々なことを考えてしまう。

“不採用通知”が来たら

「ダメだった。じゃあ次!」
と切り替えられる時もあるけれど

あまり見たくない言葉たちが並んでいるメールを読むのも、心がすり減ることがある。

結局、その時の気分と体調次第で、感じ方や受け取り方が変わる気がする。
「通過者」であり続けることが1番、心に負担が少ないのかもしれない。
…でも、そんなに人生甘くない。


「あの質問には、もっとこう答えればよかった」とか
「これも伝えておけばよかったな」など

時間が経てば経つほど、後悔が大きくなっていく。

でも実際は
面接後、数日間のものだと思っている。

1、2週間もすれば、諦めもついてきっと他のことに目が行き始めるだろう。


そんなわけで

一週間はいくらでも無駄に過ごしていい。
一週間を過ぎたら切り替えて、次のことを真剣に考えていこう。

…と、自分に休日を与えてみた。

明日はどんな風に過ごそうかな。


今日は、前の職場の先輩とランチ。
たらことレモンのパスタを食べた。初めての味で新鮮だったな。

色々な話をして、時間があっという間に過ぎた。


土砂降り、のち、晴れ。


青い空の下で
ちょっとだけ夏の気配を感じながら
時間がスーッと流れていった。




2024.4.17

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