はじめの一歩は、ちょっと大きめ。

ましろ

2024年4月19日 16:52

「はじめのいーっぽ！」

「だるまさんがころんだ」の一番最初。

スタートラインから、一歩だけ前に出てオニに近づいた後
「だるまさんがころんだ」と、始まっていた。

そんな子供遊びの懐かしい記憶が今、頭に浮かんでいる。

予感

夕方に、一件のメール。

題名に「面接結果のお伝え」

「採用」の文字が光っていた。

はっ…！と空気を強く吸い込む。
拳に力が入る。
メールを読み進める手が震える。

「やった…！」

…ここからまた、新しく始まる。
きっと今よりずっとイキイキと生きられる、そんな予感がしている。

「無駄」も「後悔」もゼロに。

“音楽講師”の仕事を続けられる。

これまでやってきたことをそのまま活かせる。
…しかも、さらに整った待遇や環境で。

2日前、前の職場の先輩と話していた時に
「ああ、やっぱり離れてよかった」と心から思った。

誰かに話すと、「それはやばい」と誰もが口を揃えて言うような職場だったけれど、

だからこそ、
これからどんなところでもやっていけるような気がしているし
以前より手厚いもの全てに感動し、感謝できる。

音楽講師としてのキャリアをつめて、
色々な生徒との出会いがあって、
勉強もできた。

「辛い」と思うことは多かったけれど
「楽しい」という気持ちがあったことも事実だ。

それを絶対に忘れたくない。

本当に、「無駄なことなんて一つもないんだな」と思えた。

そう思えたことが、最近で一番嬉しいことかもしれない。
1、2ヶ月前まで、いつかそう思える日が来たらいいな…とずっと思って生きていたのだ。

私は離れた。
あとは今も残り続けている先輩が、辛い思いをしないことだけを強く祈る。