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「この服を、あと何回着られるだろう」

今日から4月。
もう一年の三分の一が過ぎてしまったなんて。
長く感じる1日はあっても、年々、時間の経過が早く感じる。

少し前から、薄手のコートが活躍している。

そういえば最近
「このコートを、あと何回着ることができるのかな」という会話があった。


冬のコート


きっかけは、自宅のクローゼットの中。
冬用の厚手のコートを見て、ふと思った。


たとえば、20歳の時。

仮に長年自分のスタイルもあまり変わらず、
流行もないような“冬のコート”を購入したとする。

35歳までそのコートを大事に着ていたとして、15年間。

15回の冬。

そこで、2、3着のコートを着まわしたり
クローゼットから出さずに終わるコートがあったとしたら


一着、数えられる程度しか、着る機会がないのではないのだろうか…。

…そう思うと、なんだか
「持っているものはできるだけたくさん着なくては…!」
という気持ちが湧いてきたのだ。


他の服との“相性”や“気分”もある。

“カジュアル”なものでなく“フォーマル”な感じのコートだから、
「特別な日に着よう」と思っても、
「冬、かつ特別な日」というのは、なかなか数少ないレアな日である。


新しいコートを買う前に

数年前に頻繁に着ていて、クリーニングから帰ってきたままのショート丈の“ダッフルコート”。

もう15年以上経つけれど、まだ着られてお気に入りのため、少し前に“補修したコート”。

使い勝手が良く、セールで発見して色違いを購入した襟のない“ロング丈のコート”など。


一度の“冬”に着られるコートは限られている。

どれも着たいけれど
全部出すと置く場所がなかったり
コーディネート的になかなか合わせにくい色味だったり
冬が終わった後のクリーニング代を節約したかったり…。

そんな感じで
毎年、「今年の冬は着られなかった」というコートが一着はあるのだ。


Tシャツを楽しむ


色々なTシャツを持っている父と、今の会話をした。

父は全てのTシャツを、夏は一通り着るのだという。


傷んだりしていないか、毎年全てのTシャツのコンディションを見れるし

「今日はどのTシャツにしよう」と選ぶ楽しみもあり

「このTシャツはあの場所に行った時に買ったんだ」と、そのTシャツとの思い出話をしてくれる。


私はシンプルに、いいな、と思った。

それなら毎回楽しみに
全ての洋服を惜しみなく、満遍なく着られそうだ。


そして洋服一着一着を大切にしているように感じられて、何だか嬉しかった。


春と秋


春と秋は、短い。

しかし、春も秋も着れる服も多いので
同じ服を一年に2回着る機会がやってくる。


コートなどのアウターだけでなく
セーターやニット
長袖のワンピース
ブーツなど…

仕事で“制服”や、ある程度服装に規定があったりすると、私服を着る機会はまた減ってしまう。


最近着ていない服などを見てみて
タンスの肥やしにならないよう

今しか着られない洋服を存分に着るために

とにかくたくさん外に出掛けよう、と思った今日だった。





2024.4.1

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