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言葉のおまじない「財布、ケータイ、鍵、定期。…よし、行ってきます。」

玄関の扉を開ける前。
学生時代から一人暮らしを始めて以来、外出時には必ず唱えているおまじない。

「財布、ケータイ、鍵、定期」
確認後…
「よし。行ってきます!」

この4つが揃っていれば、困っても大方なんとかなると信じている。

4つを確認をした上で
ちょっとだけ気合を入れて「行ってきます」。


「財布、ケータイ(スマホ)、鍵、定期」


「スマホ(スマートフォン)」を「ケータイ(携帯電話)」と呼んでいた頃からの習慣だ。

一時期、「ケータイ」になんだか古さを感じて「財布、スマホ、鍵、定期」と言ってみたけれど、実際に唱えてみると、なんとなくリズムが「ケータイ」の方がしっくり来たので、元に戻した。


「財布・スマホ・鍵・定期」
「タタタ・タタタ・タタ・タータ」なのか

「財布・ケータイ・鍵・定期」
「タタタ・タータタ・タタ・タータ」なのか。


…今、記事を書いていて
一体何にこだわっているのかと、なんだかくだらなくて滑稽に思えてきた。

しかし

“発音が正しくないと機能しない魔法の呪文”のように

おまじないを唱えても、効果がなければ意味がない。
そのために“言葉の響き”や“リズム感”にこだわってみている。


どれが欠けていても困る、必需品だ。

逆に、この4つさえあれば安心して出かけられる。

この“安心感”を抱えての外出は、心の平穏がだいぶ保たれているような気がする。


「行ってきます」


また
意外とその後の「行ってきます」が、最近とても大切だと感じている。

家に誰かがいて、“誰か”に対して言う時も
一人暮らしで、“自分の家”に対して言う時も。

「行ってきます」を言わずに玄関の扉を開けて出かけた時と
ちゃんと言ってから出かけた時とでは、気持ちがちょっと違う。

微かだが、「よし、行くぞ!」という気合が入るのだ。


これから“仕事”だったら
「頑張るぞ!」という気合い。


これから“買い物”だったら
「買うぞ!いいもの見つけるぞ!」という気合い。


これから“誰かと待ち合わせ”だったら
「楽しむぞ!」


ちょっと“乗り気じゃない用事”は、仕事以上に
「頑張るぞ!終わった後は自由だぞ!」


“天気が悪い時”
「足元に気をつけるぞ!」


…こんな風に、“自分”と、“帰ってくる場所”に対して
「気をつけて行って、またここに帰って来ます」という“お出かけ前の宣誓”のような感覚になってきている。


気合。


「行ってきます」は、忘れたって実際どうってことないのだけれど
ちょっとだけ気合が入るのは事実だ。

今の自分にとっては

“寝起きでパジャマのままコンビニへ出かける時”と
“起きて顔を洗い、化粧をしてからコンビニに出かける時”くらいの、気合いの差がある。


「気合を入れて外出すること」は、割と大切だと思う。

ただなんとなく、ふらふら散歩することもよくあるけれど

寝起きくらいのテンションで、あまりにも気合が不十分なまま外出してしまうと、視野が狭かったり、頭がよく働いていなかったりして、人通りの多い場所や、道路などで誰かに迷惑をかけたり、事故につながったり…ということにもなりかねない。

私は「気合が足りない自分」への信頼がゼロなのだ。
そのために、ちょっとだけ背筋をスッと伸ばしてくれる。…そんなおまじない。


今となっては

「財布、ケータイ、鍵、定期」
「行ってきます」

セットで。
玄関の扉を開ける前に唱えている。

“安心感”“気合”を手に入れられる
私の生活に必須なおまじないである。




2024.5.9

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