ましろ

歌を歌ったり、文章を書いたり。音楽講師。歌、自然、本、映画、紅茶が好きです。好きなこと…

ましろ

歌を歌ったり、文章を書いたり。音楽講師。歌、自然、本、映画、紅茶が好きです。好きなこと、日々の暮らしで感じたことを綴ります。

マガジン

  • 言葉のおまじない🪄

    言葉はあらゆる魔法の起源。言葉のおまじないが、ほんの少しでも日々の助けになりますように。

  • 読書感想文📚

    読了後の余韻をつらつらと。消えないように、忘れないように。もう一度、心に刻むように、綴っています。

記事一覧

言葉のおまじない「財布、ケータイ、鍵、定期。…よし、行ってきます。」

玄関の扉を開ける前。 学生時代から一人暮らしを始めて以来、外出時には必ず唱えているおまじない。 「財布、ケータイ、鍵、定期」 確認後… 「よし。行ってきます!」 …

ましろ
2日前
41

窓にぶつかる雨の行方

どしゃ降りの雨が降っていた今朝。 カエルの声が聞こえた。 雨の強さの好みは、人それぞれだ。 音がほとんど聞こえないような、“静かな雨”が好きな人もいれば 雷の音も…

ましろ
4日前
41

小さな三角の日向にて。

冒頭の見出し画像は、実家のとある部屋の隅っこである。 窓から日が差し込み、三角形の日向ができていた。 私はその目の前に座り、手や足をかざして “日向”と“日陰”…

ましろ
8日前
52

「幸せ」の横棒ひとつ

「幸」という文字。 これまでは特に何も思わなかった。 しかしここ数年で聴いた曲の歌詞の中で つい曲を一時停止したり、巻き戻したりしてしまうようなものに出会った。 …

ましろ
9日前
44

「今日は夏みたいだね」

薄いピンク、濃いピンク。 一つ一つが大きなつつじの花。 いつの間にか、草木は鮮やかな緑。 水彩画のような水色の空。 公園の遊具の、鉄の匂い。 アスレチックのロープ…

ましろ
11日前
47

ミニマムに、軽やかに。

急遽決まった引っ越し。 色々な物件を見ていると まるで“ロッカーのような幅のクローゼット”や ベッドを置いたら、それ以上家具を置くことは不可能な広さの部屋がある。…

ましろ
2週間前
52

青空と本と風

今日は朝から力強い風が吹いていて 雲の少ない、広い青空を見た。 久しぶりに「気持ちのいい晴れ」を感じたような気がする。 青空 “車”で出掛けて 運転席と助手席の窓…

ましろ
2週間前
51

だからこんなに素敵なんだ

小さい頃。 歌といえば、「サビ」(音楽の一番盛り上がる部分)が一番好きで、楽しみだった。 しかし最近は 一番最初の歌い始めや、「サビ」以外の部分が特に好きで、歌う…

ましろ
2週間前
48

突然“鏡”が現れて。

外出時。 ふと、ショーウィンドウや大きな鏡が目に入ることがある。 その時に映った自分は なんだかいつも、自分の想像とギャップがあるように感じる。 「あれ、この服ち…

ましろ
2週間前
43

はじめの一歩は、ちょっと大きめ。

「はじめのいーっぽ!」 「だるまさんがころんだ」の一番最初。 スタートラインから、一歩だけ前に出てオニに近づいた後 「だるまさんがころんだ」と、始まっていた。 …

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3週間前
58

「通過者にのみご連絡」を待つ時間

面接が終わり、一社の連絡待ち。 これまで 就職活動、転職活動、音楽関係のオーディションを受けた中で 「通過者にのみご連絡いたします」という連絡。 この待ち時間を、…

ましろ
3週間前
49

「食べたら、元気!」を感じた日

最近の私は 突然、電池が切れてしまったロボットのように 「お腹が空きすぎて全く動けなくなる」という現象が起きていた。 本当にこんな漫画みたいなことあるんだ。という…

ましろ
3週間前
56

“人間の心”を学ぶ物語

『フランケンシュタインの恋』というドラマを観た。 最近の楽しみが一つ消えてしまった…寂しい。 その過程でふと、 私は“「人間以外」のキャラクターが、人間と関わる物…

ましろ
1か月前
59

滑稽で愛おしい日々

最近、近所に住む小学生の少年が 毎日のようにバスケットボールの練習をしている。 一人の時と、誰かと一緒の時。 その「声」と「音」が、そろそろ私の生活の中に侵食し…

ましろ
1か月前
46

曇天に、桜。

今日はカラオケへ。 向かう道に、綺麗な桜がたくさん、ふわふわと靡いていた。 もう身近でこんなに咲いていたんだ、と思った。 そして、私はここ数年 “青い空”に、“ピ…

ましろ
1か月前
46

5年ぶり、2時間。同じ空の下にて。

数日前、友人と電話をした。 気づけば約5年の月日が経っていた。 久しぶりの声を聞いた、夜の2時間。 別々の場所で 同じ空の下で話しているんだなあ、と改めて感じた時間…

ましろ
1か月前
46
言葉のおまじない「財布、ケータイ、鍵、定期。…よし、行ってきます。」

言葉のおまじない「財布、ケータイ、鍵、定期。…よし、行ってきます。」

玄関の扉を開ける前。
学生時代から一人暮らしを始めて以来、外出時には必ず唱えているおまじない。

「財布、ケータイ、鍵、定期」
確認後…
「よし。行ってきます!」

この4つが揃っていれば、困っても大方なんとかなると信じている。

4つを確認をした上で
ちょっとだけ気合を入れて「行ってきます」。

「財布、ケータイ(スマホ)、鍵、定期」

「スマホ(スマートフォン)」を「ケータイ(携帯電話)」と呼

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窓にぶつかる雨の行方

窓にぶつかる雨の行方

どしゃ降りの雨が降っていた今朝。
カエルの声が聞こえた。

雨の強さの好みは、人それぞれだ。

音がほとんど聞こえないような、“静かな雨”が好きな人もいれば
雷の音も含めた、“嵐のような雨”が好きな人もいる。

私が好きな雨音は、ちょうど今。
静かすぎず、強すぎない、“生活のBGMになるような雨音”。
そんな心地よい雨音が、残念ながら止んできたようだ。

よく「窓を叩く雨」という表現があるけれど

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小さな三角の日向にて。

小さな三角の日向にて。

冒頭の見出し画像は、実家のとある部屋の隅っこである。

窓から日が差し込み、三角形の日向ができていた。

私はその目の前に座り、手や足をかざして
“日向”と“日陰”を、交互に往復する。

「ポカポカ」と「涼しい」

それぞれの「気持ちいい」を堪能していた穏やかな午前中。

風が“そよそよ”と吹いた。

文字通り、そよそよ。

強すぎず、弱すぎず
まっすぐに吹いて、潔く去っていった。

その風が運ん

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「幸せ」の横棒ひとつ

「幸せ」の横棒ひとつ

「幸」という文字。

これまでは特に何も思わなかった。

しかしここ数年で聴いた曲の歌詞の中で
つい曲を一時停止したり、巻き戻したりしてしまうようなものに出会った。

その瞬間は考える時間があまりなかったので、
今、その時に感じた「幸せ」の文字についてちょっとだけまとめてみようと思う。

幸せの横棒ひとつ

一番最初に「幸」という文字について考えるきっかけになった曲。

「幸せの横棒とは…?」

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「今日は夏みたいだね」

「今日は夏みたいだね」

薄いピンク、濃いピンク。
一つ一つが大きなつつじの花。

いつの間にか、草木は鮮やかな緑。
水彩画のような水色の空。

公園の遊具の、鉄の匂い。
アスレチックのロープの匂い。
丁寧に刈られた芝。
そこに直接座った時の、乾いた土の匂い。

…甥っ子たちと、ちょっと大きめの公園で遊び
夏の気配を感じた、春の1日のこと。

久しぶり、いろいろ。

私は、公園を散歩することが好きだ。

今回は、甥っ子たち

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ミニマムに、軽やかに。

ミニマムに、軽やかに。

急遽決まった引っ越し。

色々な物件を見ていると
まるで“ロッカーのような幅のクローゼット”や
ベッドを置いたら、それ以上家具を置くことは不可能な広さの部屋がある。

…ずっと見ているとなんだか
部屋が狭いというよりも
もはや自分の荷物が多いような気がしてきている。

最低限を考える

ミニマリストに憧れる私なりに、最低限を考えてみる。

最低限、「住む場所」にあったらいいなと思うものは

キッチ

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青空と本と風

青空と本と風

今日は朝から力強い風が吹いていて
雲の少ない、広い青空を見た。

久しぶりに「気持ちのいい晴れ」を感じたような気がする。

青空

“車”で出掛けて
運転席と助手席の窓を、数センチだけ開けて
ミラーをしまい、エンジンを止める。

好きな飲み物をそばに置き
自然音をBGMに
本を読む。

これが私は好きだ。

自分だけの空間で
人目を気にすることもなく、思う存分のんびりできる。
そのおかげで、読書に

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だからこんなに素敵なんだ

だからこんなに素敵なんだ

小さい頃。
歌といえば、「サビ」(音楽の一番盛り上がる部分)が一番好きで、楽しみだった。

しかし最近は
一番最初の歌い始めや、「サビ」以外の部分が特に好きで、歌うのも聴くのも楽しみになっている。

頭の中でイメージする

「サビ」といえば、
キャッチーなメロディーで誰もが覚えやすかったり
歌詞も印象的なものが多い。
“韻”を踏んでいれば尚更、リズムも取れて、口ずさむのが楽しい。

そして何より

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突然“鏡”が現れて。

突然“鏡”が現れて。

外出時。
ふと、ショーウィンドウや大きな鏡が目に入ることがある。

その時に映った自分は
なんだかいつも、自分の想像とギャップがあるように感じる。

「あれ、この服ちょっと、太って見えるかな」
「なんか、髪がボサボサになってる…」
「ちょっと姿勢が悪いかも。」

こんなふうに、
“自分の想像している自分”と
“実際に目に飛び込んでくる自分”がちょっと違う。

家の中ではないから、少しは気持ちをオン

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はじめの一歩は、ちょっと大きめ。

はじめの一歩は、ちょっと大きめ。

「はじめのいーっぽ!」

「だるまさんがころんだ」の一番最初。

スタートラインから、一歩だけ前に出てオニに近づいた後
「だるまさんがころんだ」と、始まっていた。

そんな子供遊びの懐かしい記憶が今、頭に浮かんでいる。

予感

夕方に、一件のメール。

題名に「面接結果のお伝え」

「採用」の文字が光っていた。

はっ…!と空気を強く吸い込む。
拳に力が入る。
メールを読み進める手が震える。

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「通過者にのみご連絡」を待つ時間

「通過者にのみご連絡」を待つ時間

面接が終わり、一社の連絡待ち。

これまで
就職活動、転職活動、音楽関係のオーディションを受けた中で
「通過者にのみご連絡いたします」という連絡。

この待ち時間を、どのように過ごしていただろうか。

忘れる

ひとつは、考えない。

”忘れてしまう”ことだ。

できるだけ予定を埋めて、忙しくしたり
映画をみたり、勉強したりして、何かに没頭する時間を作っていた気がする。

映画も勉強も、ちゃんと没

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「食べたら、元気!」を感じた日

「食べたら、元気!」を感じた日

最近の私は
突然、電池が切れてしまったロボットのように
「お腹が空きすぎて全く動けなくなる」という現象が起きていた。

本当にこんな漫画みたいなことあるんだ。という思いと
「お肉」の偉大さを痛感している。

「よし。じゃあ“肉”を食べに行こう!」

と、昨日。
最近はずっと“ダイエット”と“節約”に燃えていた私は、
意を決して久しぶりに「牛肉」を食べに出かけたのだ。

定食屋さんにてランチ。

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“人間の心”を学ぶ物語

“人間の心”を学ぶ物語

『フランケンシュタインの恋』というドラマを観た。
最近の楽しみが一つ消えてしまった…寂しい。

その過程でふと、
私は“「人間以外」のキャラクターが、人間と関わる物語”が結構好きなのかもしれないな、と思ったので、その理由を考えてみる。

「人間」と「人間以外のなにか」

最初に思ったのは、16年ほど前。
『絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜』というドラマを観た時だ。

人間と、“ロボット”。

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滑稽で愛おしい日々

滑稽で愛おしい日々

最近、近所に住む小学生の少年が
毎日のようにバスケットボールの練習をしている。

一人の時と、誰かと一緒の時。

その「声」と「音」が、そろそろ私の生活の中に侵食しつつある。

滑稽で愛おしい日々

平日は、夕方以降。
土日は、午前中から。出かける予定がなければ一日中。

「自宅に立派なバスケットゴールがあったら、私もバスケにハマっていたのだろうか。」
なんて考えたりする。

同時に
「そういえば

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曇天に、桜。

曇天に、桜。

今日はカラオケへ。

向かう道に、綺麗な桜がたくさん、ふわふわと靡いていた。
もう身近でこんなに咲いていたんだ、と思った。

そして、私はここ数年
“青い空”に、“ピンク色の桜”
という状態で桜を見ていないような気がした。

一人で公園を散歩した春も
誰かとお花見に行った春も
入学式などのイベントがあった春も

なんだかいつも、空は曇っている。

午後から雨が降ってきたりもする。偶然なのかもしれな

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5年ぶり、2時間。同じ空の下にて。

5年ぶり、2時間。同じ空の下にて。

数日前、友人と電話をした。
気づけば約5年の月日が経っていた。

久しぶりの声を聞いた、夜の2時間。

別々の場所で
同じ空の下で話しているんだなあ、と改めて感じた時間。

懐かしい声

第一声を聞いた時

「ああそうだ…この声だ。」
懐かしい声と記憶が一気に結びついていく。

合唱では「パートはいつもアルトだった」と言っていた、
“低めで落ち着いた声”。

その声とは対照的な、
“可愛らしい言葉

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