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人妻オメガバース_企画書・プロット

※連載漫画用の企画書・プロットです。
※こちらを元にした脚本(シナリオ)も投稿しています。

<企画書>

■タイトル

人妻オメガバース(仮題)

■キャッチコピー

結婚後に「運命のつがい」と出会ってしまった主人公。純愛不倫の行く末は……!?

■ジャンル

大人女性向け恋愛 or TL
(不倫もの・三角関係)

■ターゲット層

30〜40代女性

■掲載媒体、想定尺

横読み漫画、連載全7話

■あらすじ

男性女性に加えて、「アルファ」「ベータ」「オメガ」という性別がある世界。特定の「アルファ」と「オメガ」は「運命のつがい」として強く惹かれ合い、固い絆で結ばれる。
主人公の二ノ宮紫帆(にのみや・しほ)はオメガ女性。アルファで夫の二ノ宮礼一郎(にのみや・れいいちろう)からDV・モラハラを受けている。
ある日、紫帆は夫の弟・瑛二(えいじ)と再会。アルファの瑛二が放つフェロモンに刺激され、紫帆は強く発情してしまう。瑛二もまた、紫帆に対して発情。二人は互いが「運命のつがい」であると気づく。
礼一郎の目を盗み、逢瀬を重ねる二人。恋心が募り、体を重ねようとするが、つがいのいるオメガは他のアルファの体を受け付けず、紫帆は情事の最中に吐いてしまう。
調べると、『つがいの上書きをする』ためには、礼一郎にまずつがいの解除をしてもらう必要があることが判明。
紫帆と瑛二、これまでのDV・モラハラの証拠を集め、礼一郎に突き付ける。これを世間にばらすと脅す。父親の跡を継いで、衆院選出馬を控えた礼一郎にとっては痛手。
礼一郎はすべてを諦め、紫帆とのつがいの契約を解除する。
紫帆と瑛二は晴れて結婚。正式につがいとなる。

<世界観設定>

■オメガバース概要

<キャラ設定>

■二ノ宮 紫帆(にのみや・しほ)

28才。オメガ女性。専業主婦。158cm、45kg、黒髪ロング。和風美人な容姿。
資産家の末娘として育つ。(家族構成:父・母・兄・姉、全員アルファのエリート一家)
15才のとき、バース検査でオメガと判明。家族から落胆され、邪魔者扱いされるように。
唯一優しくしてくれたのは、幼馴染の礼一郎と瑛二の兄弟だけ。
18才のとき、初めて発情期を迎えた紫帆は、たまたま居合わせた礼一郎にうなじを噛まれてしまう。
礼一郎は責任をとって紫帆と結婚すると言うが、両家はともに大反対(二ノ宮家側は、紫帆が玉の輿を狙って故意に礼一郎を誘惑したのだろうと疑い、紫帆の実家はそれに反発)
結局、疵物にされた紫帆は実家に戻ることもできず、結婚して礼一郎の別宅に囲われることに。

性格はおとなしくて、控えめ。自己肯定感が低く、中々自分の意見を言えないタイプ。
長年、礼一郎のモラハラに耐え続けた結果、感覚が麻痺し、喜びや悲しみの感度が鈍くなっている。
礼一郎に対しては養ってもらってる感謝の気持ちや、尊敬する気持ちはあるが、恋心はない。礼一郎に捨てられたら行き場がなくなるので、礼一郎が好きなのだと思い込んでいる。
瑛二に対しては年下の可愛い男の子といった印象だったが、大人になった瑛二と再会し、アプローチされ、初めて胸の高鳴りを覚える(瑛二が『運命のつがい』であると気づく)

■二ノ宮 瑛二(にのみや・えいじ)

24才。アルファ男性。礼一郎の弟。180㎝、70㎏。紫帆の『運命のつがい』。
紫帆が初恋の人。礼一郎と紫帆の結婚が決まったときは、まだバース検査前で瑛二は邪魔することすらできなかった。
その後、紫帆に対して冷たく当たる礼一郎を咎めたりしていたが、礼一郎に疎ましがられ、16才で海外の大学に留学させられる。
帰国後、「政策担当秘書資格試験」に受かり、現在は国会議員の父親の政策担当秘書に。
久しぶりに紫帆に会った瑛二は、紫帆が『運命のつがい』だと確信。礼一郎の目を盗んで猛アプローチを開始する。
性格は一途で真面目。負けん気が強く、情熱的。目的達成のために努力を厭わないタイプ。

■二ノ宮 礼一郎(にのみや・れいいちろう)

30才。アルファ男性。紫帆の夫。178㎝、66㎏、メガネ。国会議員の父親の公設第一秘書。
幼い頃から紫帆に恋情を抱いていて、紫帆がオメガだったら自分のつがいにしようと虎視眈々と機会を狙っていた。
そのため、紫帆のうなじを噛み、うまく結婚まで運べたことは計画通りだった。
しかし、いつまで経っても紫帆の心が自分に向かないことに焦れ、紫帆を嫉妬させようとあちこちで浮気を始める。
だが、紫帆は気にした素振りを見せない。礼一郎はますます苛立ち、ありとあらゆるモラハラを紫帆にぶつける。(経済DV、外出禁止、他人との交流禁止、など)
性格は神経質で完璧主義。執念深く、冷酷無慈悲。反面、寂しがり屋で自分に自信がない。

<プロット>

■第1話

高級住宅街の一戸建てで、専業主婦として暮らす紫帆。料理をしたり、庭木の世話をしたり、一見、優雅で満ち足りた生活に見える。
しかし、礼一郎から外出制限をされているため、食材をすべてネットスーパーで頼んだり、友人からの遊びの誘いを「旦那に怒られるから」と断ったりと、異変が垣間見える。
深夜、酔っぱらった礼一郎が帰宅。浮気相手と会ってきた帰りのようだ。玄関で口淫を求められ、断ると「オメガのくせに、性欲処理すらまともにできないのか!?」と怒り出す礼一郎。用意していた食事をすべて床にぶちまけ、紫帆の髪を引っ掴んで、寝室へ直行。一方的なセックスが行われる。
痛みに耐えながら、過去回想。紫帆が初めて発情期を迎えたとき、礼一郎にうなじを噛まれてしまい、結婚する羽目になったこと。新婚当初は優しかったが、徐々に礼一郎のモラハラ・暴力がひどくなってきたこと。
でも、全部自分がオメガだから悪いのだ。耐えなくては……と目を瞑る紫帆。
翌朝、インターホンの音で目覚める紫帆。礼一郎は出勤した後のようだ。
玄関を開けると、すっかり大人の男に成長した瑛二が立っていた。海外に留学していたはずなのにどうして?
瑛二の顔を見た瞬間、ヒート(発情期)を起こす紫帆。
紫帆のフェロモンにつられたように、瑛二は紫帆にキスをする。

■第2話

誰かとキスをしたのが久しぶりで、感激して泣く紫帆。それを見て戸惑う瑛二。
結婚後、紫帆が礼一郎から受けていた仕打ちを聞いた瑛二は憤り、「俺が助けてやる」「昔から紫帆のことが好きだった」「俺のつがいになって」と猛アプローチを開始する。
瑛二の言葉に心が揺らぐが、紫帆は自分に抑制剤を打ち、なんとか発情を鎮める。
「私が発情したせいで変な気分にさせてごめんなさい」と平謝りし、「礼一郎さんに見つかったらまずいから」と瑛二を追い返す。
瑛二が帰ったあとも、発情の余韻が消えず、体の疼きに苦しむ紫帆。
夜、礼一郎が帰宅。紫帆の発情に気付くも抱いてくれず、「これだからオメガは汚らわしい」と家を出て行ってしまう。
寂しさと苦しさに耐えられなくなった紫帆は、瑛二から貰っていた連絡先に連絡をしてしまう。

■第3話

礼一郎の目を盗んで、紫帆に会いに来るようになる瑛二。他人との他愛ないお喋りすら結婚後禁止されていたため、紫帆は嬉しくてたまらない。
瑛二と街中でデート。礼一郎の言いつけを破る怖さはあったが、瑛二の一途な愛情と優しさに、紫帆はだんだん瑛二に惹かれていく。
一方、礼一郎は紫帆の変化に気付いていた。手抜きされるようになった料理や、よそよそしい紫帆の態度に眉をひそめる。

■第4話

ある日、礼一郎は紫帆と瑛二の逢瀬現場を目撃してしまう。
礼一郎、激怒して瑛二を家から追い出す。紫帆、礼一郎に平謝りするが、礼一郎は紫帆のスマホを壊し、家に監視カメラを設置する。
瑛二にもう会えないかもしれない…と落胆する紫帆だったが、瑛二は変装して家にやってきて、監視カメラの死角で紫帆を抱きしめてくれる。「必ず助けに来るから」と言われ、紫帆、瑛二への恋心を自覚する。

■第5話

一方、国会では『オメガ保護法』の改正に向けてプロジェクトが立ち上がり、瑛二が担当に選ばれる。瑛二は『強制的にうなじを噛まれて成立した婚姻の無効化』および『婚姻後に運命のつがいと出会った場合、先の婚姻を無効とする法律』の立案に向けて、精力的に仕事にまい進する。
瑛二の仕事が忙しくなり、寂しさを募らせた紫帆は、瑛二が変装に使った服を使って巣作りをする。(オメガの習性で、好意を抱く相手の私物を無意識にかき集めてしまうこと)
それを礼一郎に見つかり、大喧嘩。初めて礼一郎に口答えする紫帆。頬を叩かれる。

■第6話

傷ついた紫帆は、瑛二の元へ走っていき、初めて体の関係をもつ。だが、つがいのいるオメガは他のアルファの体を受け付けず、紫帆は情事の最中に吐いてしまう。
調べると、『つがいの上書きをする』ためには、礼一郎にまずつがいの解除をしてもらう必要があることが判明。
紫帆、礼一郎に離婚を切り出すが、礼一郎は激高し話を聞いてくれない。紫帆に執着している様子。

■第7話

瑛二、紫帆に礼一郎から受けてきたDV・モラハラの証拠集めをするよう指示。
後日、瑛二はそれらの証拠を礼一郎に突き付け、これを世間にばらすと脅す。父親の跡を継いで、衆院選出馬を控えた礼一郎にとっては痛手。さらに瑛二が携わっていた『オメガ保護法』の改正案が国会を通過し、紫帆と礼一郎の婚姻は無効に。
礼一郎はすべてを諦め、紫帆とのつがいの契約を解除する。衆院選出馬および現在の職を辞し、田舎に隠居することに。
紫帆と瑛二は晴れて結婚。正式につがいとなる。

<END>


© 2023 Mashii Imai

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