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不登校について思うこと


私の経験を踏まえての記事がなにか書けないかとずっと悩んでいたところに昨日こんなニュースがありました。かなり生意気だとは思いますが、僭越ながらお読みいただければと思います。

それは不登校児(小中学生)が22年に30万人を超えたというものでした。30万人というと、1番人口の少ない島根県の約半分に相当します。

実際私も不登校児でしたが当時はこんなに増えるとは思ってもみませんでした。恐ろしいことです。学校と言えば楽しいところだったり、友達と会えるところという明るいイメージをみんなが持っていると思っていたのですが。

このニュースが今放送されたのはもう皆さんお察しの通り、「五月病」の季節だからです。長かったゴールデンウィーク、今日で終わりですよね。長期休暇の後は学校に行きたがらない子が増えます。今日はそのニュースに出てきた小6の女の子を例に私の経験も踏まえながら不登校について書こうと思います。

私が不登校だったとき、それはそれはものすごくアウトサイダー的な存在でしたし保健室に行っても友人はみな私を「ナマケモノ」扱いしていました。(今ではどんな感じに受け止められているのでしょうか?とても知りたいところです)

上記のニュースに出てくる女の子は朝起きると「体の不調」(だるい、体が重い)を感じると訴えていました。私の経験談なのですが、朝学校に行こうとすると本当に体が動かないのです。そして女の子の不登校の原因は、クラスメートの男の子に大きな声で名指しで呼びつけられて怖くなったという不安感だそうです。

女の子はそれでも学校に行こうという努力をしています。当事者にとっては「身体がつらくて学校に行けない」のにそれでも「学校に行かなくてはいけない」という気持ちはしっかりあるわけです。それがものすごくつらいのです。

私の場合は中2のときに不登校を起こしました。クラス替えで1年のときの仲良し友達とみんな別れてしまい、新しいクラスでは知ってる子が一人もいませんでした。元々人見知りの強い子でしたので、初対面の人と打ち解けることができず。結果一学期のほとんどを欠席してしまいました。

ここで私の親の対応をお話しますと、母は私の中1のときの友達を片っ端から呼んできました。朝になると「○○ちゃん!学校行くよ!」と友達が代わる代わる私を呼びに来ました。しかし、行かなくちゃ!という気持ちは元々心の中ににあるのでよけいにプレッシャーになります。

父はと言えば、まず怒りまくりました。「なぜ行けないの?」「楽しいはずでしょ!」と。父の言葉から逃げるために、私は学校に行くと言って制服で出かけておきながら、公園のベンチに座ってぼーっと過ごしたりしていたこともあります。しかし平日の昼間に学校に行かず、制服で街中をうろついていると変な目で見られて終わりです。これもかなりつらい経験です。

私は中2の二学期から登校できるようになりました。というのも同じクラスの女の子が私の欠席した授業のノートを全て取ってくれていたのです。授業に追いつきたい、そして友達が欲しい私にはその子が神様に思えました。

女の子は小4の三学期を休んでしまったそうですが、ある有料の相談サイトにご両親が相談されてから8日で学校にいけるようになったそうです。そこではデジタル機器の使用をなるべく控え、家庭で家族の会話をできるだけ増やすことが重要とされていました。

これをやろうと思うと親も努力せねばならないわけです。このSNS時代の世の中、デジタル機器を触らないようにするのは相当な苦労ですよね。(女の子はVTRの中で無心に本を読んでいました。本棚にも小学生向けの本がいくつか並んでいました)

その女の子は無事5年生の一学期から登校できるようになったそうです。それも奇跡的にも8日で。すごいことですね。その子は「学校が前よりキラキラしていた」と言っています。

これは一例に過ぎません。他にもフリースクールなど情報は調べればたくさんあると思います。もちろん心療内科という方法もありますが、こればかりは子どもが嫌と言えば無理やり連れて行くのは逆効果です。子どもによって合う方法はそれぞれなので、それを見つけるまでがまた苦労の連続かもしれません。

今の時代「自分の子がもし不登校になったら」という状況について全ての親が考えておくべきなのではと思います。うちの子に限って不登校なんかにはならない、という考えはもう時代遅れのようです。

不登校はとてもとてもつらい経験です。どうしたらいいのかよりもどうしたらその子ときちんと向き合って話ができるかが大きなポイントになりそうです。どうか少しでもそうして子供たちの苦悩を理解できる大人が増えていきますよう祈ります。

今日はここまでです。
稚拙な文章でしたが思うことを書かせていただきました。
お読みいただきありがとうございました。


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