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2024年4月29日(月)「醗酵食品・としろの塩辛」

今日の豊田は終日曇り、夕方からは小雨。
朝方の最低気温は15℃弱、日中の最高気温は26℃弱。週末の真夏日の残暑(?)がまだ続いているようで夏日継続ですね。ニュース見ると、屋外プール解禁してるトコロもあるようで、ホントに夏になっちゃってる(笑)。さて、

先週末は「醗酵飲料(焼酎)・若潮酒造/GLOW EP05再び」について書きましたが、本日は「醗酵食品・としろの塩辛」についてお届けしたいと思います。

としろ。
聞いたコトないですよねぇ。コレはアワビの肝のことで、主として岩手や宮城等三陸地方でこのように呼ぶワケであります。
アワビの肝と言えば、そもそもが酒呑み垂涎のツマミであるワケですが、ソレを塩辛にしたのが「としろの塩辛」。こりゃあ、不味いハズはなく、酒を呼ぶツマミであるコトは間違いありません。アワビの肝と言うのは実は肝臓と言うワケでは無く、生殖腺なんですね。何となく、その見てくれからカラダに悪いようなイメージあるかも知れませんが、彼らは海藻を主食としている為、美容に効くコラーゲンだったり、老化防止に効くアルギニンやらビタミンも豊富に含まれていたりして、また高タンパク低カロリーなので、カラダにはとっても良い食材とも言えるのであります。

アワビってのには実は色々な種類があって、高級なのは千葉の大原産のクロアワビだと思いますが(更に高級とされるマダカアワビもあります)、ソレ以外でもメガイやらエゾやらと色々とあります。そんな中でも一番漁穫量が多く、養殖もされているアワビはエゾアワビではないかと思います。

エゾアワビはその名の通り、日本では北海道や三陸地方が主産地ではあるのですが、実は韓国はエゾアワビの一大養殖基地となっていて(韓国の中でも南岸にある莞島(ワンド)で養殖されているモノが韓国全体の約8割を占めてたと思います)、日本にも韓国産養殖エゾアワビは輸入されています。
クロアワビやメガイアワビの肝となると、矢張りソレなりの値がしてしまうし、漁獲量もソコ迄多くは無いと思われるので、多分三陸辺りで「としろ」として供給されているアワビの肝となれば、恐らくこのエゾアワビの肝なのではないかと想像します。

でも、やっぱり。
エゾであれクロであれメガイであれ。アワビはアワビなので、不味かろうハズはありません。自分なんかは生食い人種なので、アワビを自分で捌く機会があれば、肝は大抵濾して肝醤油にしたり、刺身で食べたりしていて、自分で塩辛を作ったコトはありませんでした(韓国では上述のように沢山養殖されているので、エゾアワビは割と安くスーパーなんかにも売られていて、拙宅宴会時にはちょくちょく食べてました)。また、身と合わせて肝バター醤油炒めにしたりしても美味いですね。

で、としろの塩辛。
矢張り、美味い。酒を呼ぶツマミですねぇ。今回入手した岩手の「宏八屋」さんのモノは90gの瓶入り冷凍品で1,200円チョットなので、割とお手頃価格ですね。余計な添加物は入っておらず、アワビの肝と塩だけで出来たモノなので、コレは良いかも知れません。リスト入り、アリですね(笑)。

明日は「未利用魚・ゴンズイ」についてお届けする予定です。

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