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11月10日(金)「醗酵飲料・新酒の季節」

今日の東京も晴れのち曇りのち雨。
最低気温は12℃、最高気温も15℃迄しか上がらず。
週末はもっと冷え込むようで明日は今日並みのようですが、日曜は朝は8℃台、日中でも12℃台迄しか上がらぬ予報になってます。お年寄りはこの急激な温度変化に付いて行けるのか、少々心配になりますね。さて、

昨日は秋田の「醗酵食品・しょっつる」についてお届けしましたが、本日は季節になって来たので「醗酵飲料・新酒の季節」についてお届けして行きたいと思います。

新酒。
まぁ、この時期まず真っ先に思い浮かぶのは、ニュースでは毎年必ず報道されるボジョレーヌーボー解禁(今年は来週16日(木))なんでしょねぇ。以前にもお伝えしましたが、ヌーボー系のワインってのはイベント的には楽しいんですが、味的にはジュースみたいなモンなので、個人的には高いカネ払って是非飲まなきゃ!と言うコトにはなりません(ヌーボー好きの方々、スミマセン)。今年は中々の出来の良い年のようなので、(お好きな方は)期待して良いみたいですよ。

じゃあ個人的にはどうかと言うと、矢張り日本酒の新酒が出て来るのは楽しみですね。
ついこの間に稲刈りが終わったと思ったら、早い蔵ではもう新酒の日本酒出してるんだから、ホントに早いですよねぇ。
冒頭写真にも載せましたが、今年も既に八海山の「しぼりたて原酒 生酒 越後で候」と「純米無濾過生原酒 雁木ノ壱」を買ってしまいました。

日本酒の新酒と言うのは、酒造年度(7月に始まり、6月に終わる1年)の年度内(特に1~5月頃)に出荷する上糟したてのモノのことを言い、「しぼりたて」とか「新酒」と呼びならわされるコトが多いですね。出来立てホヤホヤであるので熟成感等は全くなく、主な特徴としては、何といってもフレッシュ感、荒々しさ、爽快感、でしょうかね。特に加水をしない原酒だったり、火入れをしない生酒だったりすると、割とアルコール度数が高いモノが多いようです。
自分としては、サカナでも野菜でも、或いはお肉だって旬を大切にしたいと考えているので、酒だって旬を大切にして提供して行かなきゃイカンよね、と考えてます。なので、今年は来年以降に備えて、意識的にお酒の旬についても気に留めていて、見れば買ってしまうのであります(笑)。

ワインや日本酒に新酒があるんだから、焼酎にだって新酒はあるんですよ(世間的にはあんまり認知されていないような気がしますが)。芋焼酎の場合、通常の収穫期は8~9月頃で、その出来立ての芋で醸し、蒸留させたモノが新焼酎として10月終わりから11月初旬に掛けて出荷されます(11月1日の「本格焼酎の日」に出荷されるモノが多い?)。新焼酎も日本酒の新酒と同じようなカンジで、熟成感は全くないものの(当然ですが)、原料の持つ旨味が多く含まれていて、若く華やいだ香りや甘さが高く、原料の持ち味が一番活かされている、とも言われています。そして、やっぱり日本酒と同様に粗々しさあり、アルコール刺激も熟成されたモノよりも強いと言われています。
芋焼酎は九州各地で造られているものの、新焼酎を愉しむ習慣があるのは鹿児島県が多いようです(確かに、今酒屋さんで売られている新焼酎の殆どが鹿児島のモノですね。あ、喜六は宮崎ですが)。

と言うコトで。
コレを読まれた方々は、今年は日本酒も焼酎も新酒を愉しまれては如何でしょうか?(新酒はボジョレーだけじゃあないですからね!)

と言うコトで今週はコレにて。
週末は寒くなるようなので、くれぐれもご自愛を。
来週は「未利用魚・トラフカラッパ」について書いて行きたいと思います。では、良い週末をお過ごし下さりませ!


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