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2024年4月30日(火)「未利用魚・ゴンズイ」

今日の豊田は小雨のち曇り。午後遅くからは晴れ。
朝方の最低気温は17℃、日中の最高気温は25℃弱。今日は流石に小雨と曇りだったので、夏日にはならず。今日の夕方に東京に戻りました。東京は午後から晴れたようで、気温も25℃近く迄上昇してたようです。
今日からは二十四節気穀雨の末項、七十二候の「牡丹華(ぼたんはなさく)」(牡丹の花が咲く時季)。あれ?牡丹の花はとっくに咲いてるけどな?地球温暖化の影響??さて、

昨日は「醗酵食品・としろの塩辛」についてお届けしましたが、本日は「未利用魚・ゴンズイ」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

ゴンズイ。
多分、名前は聞いたコトあるヒトも多いかとは思いますが、コレを食べたコトのあるヒトは殆どいないのではないかと思います。多分、「え?ゴンズイって食べられるの??」と言うのが一般的な反応じゃあないですかね。
ゴンズイはそのカタチからもお分かりの通り、ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属のおサカナなので、ある意味ナマズのお仲間なんですね。と言うコトは、淡白な白身で美味い、と言うコトになるのだと思います。しかも、海のサカナなので鯰特有の?泥臭さは無いと言われてます。
棲息域は房総半島~九州南岸の太平洋岸の岩礁帯と言われていて、日本海にはあまりいない模様。
大抵は釣りの外道として釣れてしまう程度で、恐らくコレ専門に狙って獲っている漁師はおらず、獲れるとしても別のサカナ狙いの混獲(要は一緒に獲れてしまう)で水揚げされる程度だと思います。従い、このサカナが流通に乗るコトは殆どない為、市場やスーパー等で売られているコトは殆ど無い、なので未利用魚なんですね。一部地域では細々と食されているトコロもあるようですが。

そんなゴンズイ、何が面倒ってこのおサカナは背鰭と胸鰭に毒棘があるコト、ソレに実は粘液にも毒が含まれていて、毒棘に刺さると死に至るコトはないようですが、メッチャ痛いのだそうです(だから、漁師もこのサカナが嫌い…)。粘液も傷口やらヒトの粘膜に触れるとイケないそうです(具体的にどうイケないのかは余り判然としませんが(笑))。ただ、仮にゴンズイの棘に刺されたとしても、この毒素ってのは熱に弱いらしく熱めのお風呂位のお湯に漬けておけば、毒素が不活性化されて痛みは軽減する、とのコトのようなので、刺されても然程心配する必要ありません(ってコトもないか…)。
また、ゴンズイは通称「ゴンズイ玉」と言われるように、団子状(?)に固まって泳ぐ習性があり、コレは見ていてもオモシロいので、ダイバーには人気ですね。昔潜っていた頃、1~2度見たコトがありました。

そんな嫌われモノのゴンズイですが、上述の通りナマズのお仲間でもあるので、食べてみたら上品な白身でとっても美味いらしいんですね。
と言うコトで、我がホームグランド市場の一つである一色さかな村の「深谷水産」さんで売られていた活けのゴンズイを買って食べてみました(何故か深谷サンはゴンズイが大好きなようで、他のお店じゃあ売られてませんが、結構な頻度で活けのゴンズイを売っているんですよね(笑))。

買って来たゴンズイはマズ背鰭と胸鰭の毒棘をキッチンバサミでチョキン。コレやらないと痛い目に遭いますからね。アトはフツーのサカナをおろす手順で捌くだけ。
今回は刺身・蒲焼・煮付・味噌汁で食べてみましたが、刺身はやや水っぽいけれども、他は淡白な白身であるコトもあって、十分に美味いおサカナでしたね。特に、皮目に独特な旨味?があって、そのぷるぷる食感とも相俟って美味でありました。ただ、サカナ自体が小さいのが玉に瑕ではありましたが。

明日は「漁師料理・貝焼き味噌」について書いて行きたいと思います。


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