見出し画像

11月21日(火)「醗酵飲料(ウィスキー)・ジャパニーズウィスキーについて」

今日の東京も晴れ。
朝方の最低気温も5℃割れ、最高気温は17℃台。
流石に5℃を割って来ると、Tシャツに長袖の綿シャツだけじゃあ肌寒かったかな。そろそろ、ウルトラライトダウンでも着ないと早朝散歩は寒いかな。さて、

昨日は「冷凍の是非について考える」をお伝えしましたが、今日は「醗酵飲料(ウィスキー)・ジャパニーズウィスキーについて」書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

ジャパニーズウィスキー。
そう言われてパッとアタマに思い浮かぶのは、冒頭写真にもあるようにサントリーの「山崎」や「白州」・「」、ニッカの「余市」や「竹鶴」・「宮城峡」なんかですかねぇ。勿論、「リザーブ」や「オールド」なんかの伝統的な?モノもありますが。
ココ10~15年の間、これらジャパニーズウィスキーに対する世界的な評価がに随分と上がって人気が出てしまっているようだし、世界的なインフレ昂進や原料高の影響等もあって、価格高騰が凄まじいみたいですね。そんな状況下ではあるものの(であるからこそ?)、ジャパニーズウィスキーの輸出額については2010年の17億円から2022年の561億円へと飛躍的に伸び(33倍!)、今や日本酒の輸出額を抑えて酒類品目別で堂々の一位になっているのだとか。

そんなジャパニーズウィスキーの歴史は明治時代に入ってから花(?)開き、1870年代には造り始められており、商業生産開始は1924年と言うコトなので、来年で丁度100周年と言うコトになりますね。その間には紆余曲折あり、何と言うんでしょうかね、今世界的に評価の高まっているジャパニーズウィスキーは1980年代に入ってから本格的に造られ始めた、と言うカンジではないでしょうか?その意味では、自分が学生時代であった1980年代が丁度その変わり目だったのかな?とも思います。大学入学当初にウィスキーと言えば、サントリーオールドやレッドブラックニッカ角瓶等が全盛期(いや、酎ハイブームでイッキしてたか…)、高級ウィスキーと言えば1本1万円してたシーバスリーガルオールドパー(と言っても、飲む機会は殆どありませんでしたが)、安めでもジャックダニエルフォアローゼズ等のバーボンでしたかね。

上述以外で最初に飲んだ本格的?ジャパニーズウィスキーは1984年発売のニッカ「ピュアモルト」でしたかね。当時のウィスキーは完全にブレンド主体で、中にはスピリッツ混在のまがい物?もありましたからねぇ(このお酒もブレンドではあったようですが、余市をキーモルトにし他のシングルモルトを幾つかブレンドしてたみたいです)。旨い酒だと思いました(今考えてみると、このピュアモルトはシングルモルト「余市」の前身であったのでしょうかね。余市蒸留所で造られた酒だったみたいだし、「余市」の発売は1989年のようなので(と言っても、今でもニッカでは品薄乍らも「ピュアモルト」ブランドも作り続けてはいるようですが))。

その後、個人的にはホンモノのスコッチウィスキー、特にアイラモルトに(より臭く、よりハードに)傾倒して行ってしまったので、その後にジャパニーズウィスキーを飲むとどうにも甘く感じられて仕方が無い。ピート香も日本人の嗜好に合わせて抑え気味に造られているコトの影響もあるだろうし、仕込み水には硬度の高い硬水ではなくて、日本の主流である軟水が用いられているコトの影響もあるのでしょう(仕込み水の硬度については各蒸留所によって異なるだろうし、公表もされていないようなので、実のトコロは良く分かりませんが)。

そして現在では、上述の大手のみならず、新手の中小の蒸留所が出来たり、焼酎メーカーがウィスキーを造り始めたりと、所謂クラフト系のジャパニーズウィスキーも大いに盛り上がっているカンジですね。まぁ、その代表選手であり世界的にも高い評価を受けたIchiro’s Maltは言うに及ばず、この間訪問した宮崎の黒木本店尾鈴山蒸留所で造るOsuzu Maltなんかも人気で入手困難状態ですからね。

今回コレを書くにあたって初めて知った2021年に日本洋酒酒造組合が自主的にその定義を明確化した「ウイスキーに於けるジャパニーズウィスキーの表示に関する基準」は中々に画期的且つ時機を得た取り組みだと思いました(でないと、偽物まがいのモノが頻出・乱立してしまいますからね)。

と言うコトで、個人的には大好きとは言いかねるジャパニーズウィスキーではありますが、もしかしたらインバウンド需要も取り込むコトを考えると、無視出来ない存在ではあるし、酒で儲けてナンボの居酒屋稼業に於いては実は重要な武器の一つになる可能性もあるので、その動向については今後も注視して行かねばなるまい、と思い直しました。

本日はコレにて。
明日は「二十四節気・小雪(しょうせつ)」についてお伝えして行きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?