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2024年5月8日(水)「有害鳥獣(ではないですが)・ヒドリガモ」

今日の東京は曇りのち雨。
朝方の最低気温は17℃、日中の最高気温は21℃。安定しないお天気は昨日から続いてますね。明日の午後以降の天気は回復するようですが。さて、

昨日は「醗酵飲料(焼酎)・尾鈴山 山ねこ 銅釜蒸留」について書きましたが、今日は「有害鳥獣(ではないですが)・ヒドリガモ」について書いて行きたいと思います。

ヒドリガモ。
まぁ、フツーのヒトは聞いたコトないカモの名前では無いですかね。マガモカルガモのようには一般的ではありませんので。
このカモは所謂冬鳥と称される渡り鳥で、暖かい時季にはシベリア等で過ごし、冬になると他のカモ類と同様に日本全国に飛来し、越冬します。越冬時には湖や沼、河川や河口、海岸等に棲息し、基本的には水面に浮かぶ葉っぱや茎、根っこ、海辺では海藻類や海苔等を食べる植物食のカモです。
このカモを漢字で書けば「緋鳥鴨」。頭部の羽色が茶色っぽいのですが、コレが緋色とも言われ、その名の由来になったのだとか。翼も胸も、中々に美しい羽根を持ったカモだと思います(羽毟っている時に、つくづくそう感じました)。

このカモのお味、色んなモノ見てもあんまり評判宜しく無いんですよね。Wikipediaにも「肉が食用に賞味されるが臭みがあるのであまり好まれない」等と記載されているし、一時期狩猟ブームを牽引した(?)「山賊ダイアリー」でも、「すごい臭いだ!!どうしよう まずいな… ヒドリガモ…」なんて書かれていたりして…。また、ハンター達が書いたブログなんかでも、美味いと言う評価よりも、あまり美味くなかったのでもう獲らない、みたいな書かれ方をしている方が多いようなんですよね。

で、今回も山梨のとある川で猟友が猟期中に獲ってくれたモノを戴いたので(いつも乍ら、感謝!)、実際に羽を毟って捌いてみました。
全体的にやや小振りで、赤みの強い肉質。皮が薄くて、細かい羽を毟るのが少々面倒なカンジでした。
矢張り、カモ自体の味を確りと確かめたかったコトもあり、今回も塩胡椒で。
確かに、赤みが強いだけあって、レバー感は強いものの、そんなに強烈な臭いも無いし、お肉の味も不味いってコトは全然ない。寧ろ、個人的にはフツーに美味いと思いました。
多分、サカナでも同様ですが、やっぱ食性なんだと思います。ドコでナニを食っているか。ソレによってお肉の味わいやら臭みやらに相当な影響があるのだと思います。このカモの場合、基本は植物食であっても、偶に水生昆虫や軟体動物を食べるコトもあるようなので、多分雑食してるヤツやあまり良い植物を食ってないヤツには臭いが出たり、不味かったりするのではないかと思われます。今回のは、偶々美味いヤツに当たったのかな(或いは、自分の舌の許容範囲がヒト一倍広い?(笑))。

手に入るのならば、また食ってみたいカモでした。
明日は「未利用魚・ウツボ」についてお届けしたいと思います。

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