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9月11日(月)「有害鳥獣・アナグマ」

今日の豊田は曇りのち雨。
最低気温は23℃台、最高気温も26℃チョット迄しか上昇せず。
そろそろ、暑さが落ち着いて来つつあり、もう35℃超になるような日は来ないのかな?
一昨日9月9日は「重陽の節句」でしたね。菊酒は、飲んでないや。
今日は9月11日。22年前の今日はテヘラン駐在中でありまして、会社のゲストハウス(接客施設)で同時多発テロの実況を見て衝撃受けてました。その後、隣国のアフガン侵攻等もあり、イラン駐在生活も自由度が可也失われましたねぇ(と言っても、普段の生活には殆ど影響なし、旅行で他の中東諸国に行けなかったり、入出国が色々と面倒臭くなったりしたりしてた程度でしょうか)。アレから世界は少々変わりましたね。さて、

先週末は「二十四節気・白露(はくろ)」について書きましたが、今日は一転して「有害鳥獣・アナグマ」について書いて行きます(冒頭写真はコチラから拝借しました)。

アナグマ。
と言っても、クマ(ネコ目クマ科)の仲間ではありません。ネコ目イタチ科アナグマ属の動物で、日本にいるのはニホンアナグマで、主として本州・四国・九州地域の比較的ヒトが暮らす地域に隣接した丘陵地から山地にかけての森林や灌木林などに棲息しています。土中に巣穴を掘って集団で生活しているコトから、アナグマとの名が付けられたのでしょう。夜行性動物であり、日中は藪の中に潜んでいるコトが多く、時として夕方などまだ明るいウチに行動するヤツもいるようです。
カラダは頭胴長で約50cm、ずんぐりむっくり体型で尻尾は短く、体色はくすんだ淡褐色。雑食性で地上で餌を漁りますが、主食はミミズや昆虫で、春には種々の幼虫、夏や秋には果実等も食べるようです。農作物の食い散らかしたりもするようなので、有害鳥獣指定されています。

良く「ムジナ」と言う言葉を聞くと思いますが、どうやらコレはタヌキイヌ科)と言うよりも主としてニホンアナグマ(イタチ科)のことをそのように呼んでいたようです。ただ、ヤヤコシイのはタヌキやハクビシンジャコウネコ科)のコトをムジナと言ったり、ソレらを区別せずにムジナと言ったりと、何やらワケがワカラン状態になっているようです(笑)。

そのアナグマの捕獲方法としては、上述の通り夜行性であるコトから銃猟では捕獲出来ない為、殆どがくくり罠箱罠等の罠猟で獲られているようです。

アナグマは美味い。
自分が所属していた猟隊のお爺ちゃん達は個別でも罠を掛けているので、時々その罠にアナグマが掛かり、掛かったアナグマを取りに行ったり、狩猟基地に持って来てくれたりもしていたので、何度か食べたコトがあります。コレが、美味い。
最大の特徴は甘い脂身。肉の方は赤身の強いお肉で、適度な歯応えもあり、コレまた美味です。焼いて塩コショウだけでも美味いですし、シチューなんかにして煮込んでも美味いんです。唯一の欠点(難点?)は、そもそも大型動物ではない為、可食部が然程多くは無いと言うこと(シカ・イノシシに比べれば、ですが)。

また、もう一つの問題は、シカやイノシシを狩猟や有害鳥獣駆除で獲り、保健所認可の解体処理施設で解体して世間一般に販売する業者(?)は結構沢山いるのですが、アナグマをその対象として解体・販売している業者は然程多くはないと言う点(従い、自ら獲ったモノや狩猟仲間が獲った肉を食べる以外の入手経路は結構限られている。また、保健所からの認可は種別毎に取得せねばならない)。

ただ、上述の通り有害鳥獣の中でも美味いお肉ではあるので、開店の暁には是非皆さんにもお試し戴きたいと考えてますので、目下入手可能な業者さんを物色中です(笑)。
我こそはと思われる方は、是非お申し越し戴ければと思います。

と言うコトで、本日はコレまで。
明日は「未利用魚・ニギス」について書いて行きたいと思います。


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