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11月16日(木)「醗酵食品・納豆(その1)」

今日の東京は晴れのち曇り。
朝の最低気温は6℃、日中の最高気温は16℃台迄上昇。
昼間はやや暖かかったかな。
今日はボジョレーヌーボー解禁日。まぁ、個人的にあんまり興味がないし、イベント参加も無いし、買いもしませんかね(インフレ・円安にも拘らず、空輸コスト削減等によりお値段は以前より下がったみたいですが)。今年のは中々に出来も良いみたいなので、お好きな方は是非お愉しみ下さりませ。さて、

昨日は旬のサクラエビを使った「漁師料理・沖あがり」についてお伝えしましたが、本日は日本を代表する?「醗酵食品・納豆」についてお届したいと思います。今月号の料理雑誌「dancyu」でも、33年前の創刊以来初の納豆大特集が組まれてますね(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

納豆。
まぁ、言わずと知れた醤油・味噌等と並ぶ日本を代表する醗酵食品の一つでありましょう。
納豆については、関東のヒトは良く朝食なんかでも食べるけど、関西のヒトは臭いので敬遠してて食べるヒトが少ない、なんてイメージありましたが、どうも最近はそうでもないみたい。最近では、関西のヒトでも結構納豆食べてるヒトも多いみたいな印象を個人的には持ってました。
が、その傾向は今でも実は当たらずとも遠からずのようで、今月号のdancyu見てたら、消費量が多いのは圧倒的に東北地方と北関東エリアで、少ないのは関西及び四国地方であるようでした。少々驚いたのは、東北は実は大変な納豆王国であって、納豆を使った様々な料理のバリエーションも多いし、ブランド銘柄納豆も多いようなので、改めて見直した?のでした。

さて、その納豆。
実は大きく分けると一般的なネバネバ系「糸引き納豆」と糸を引かない塩分のある「塩辛納豆」の2種類があるのですが、今回紙面の関係もあり?前者に絞っておハナシを進めていきたいと思います(納豆の原点は後者らしいのですが)。

そもそも納豆の起源については未だハッキリとした答えはないようですが、中国の雲南省起源説が有力なようです。納豆に限らず、食文化は照葉樹林帯の分布と関係が深いと言われているようで、照葉樹林が分布している日本・韓国・中国・東南アジア・ネパール・ヒマラヤを結ぶ三角形には似た食文化があり(照葉樹林文化論と言うのがある模様)、取り分け納豆に関して言うと日本・ヒマラヤ・インドネシアを結ぶ三角形のコトを「納豆の大三角形」とか「納豆トライアングル」等と言うのだそうで、納豆食文化があるようです(笑)。
確かに、その中には日本の納豆に似た、韓国のチョングッチャン(清麹醤)・中国の豆鼓(dou4 chi3)・ミャンマーのペーボウッ・タイとラオスのトゥアナオ・ネパールのキネマ・インドネシアのテンペ等がありますからね。何れも、日本の糸引き納豆ほどの粘り気は無いものの、何れも大豆を醗酵させた臭めの食品ですね。尚、照葉樹林帯ではないものの、アフリカにも似たモノがあるようですね。世界は、広い。

日本での状況がどうかと言うと、大別して2つのルーツがあるのではないかと言われているようです。
一つ目にして有力な説が「渡来伝播説」。米(稲作)や豆等の穀類についても中国由来で伝わって来て、納豆もその流れで伝播されて来たのではないかとの説。確かに、鮒ずしなんかも雲南起源説もあるくらいだから、納豆もこのルートで伝わって来たとの説もあるかも知れませんね。
もう一つは、「国内独立起源説」。コチラは伝承や想像の域を出ないモノが多く、確たる根拠は無さそうです。その中には更に4つの説があるようで、一つ目は稲作が伝来する以前の縄文時代ツルマメ等が食べられていたコトからコレを葉っぱ等に包んで作っていたのではないかとの説。二つ目は弥生時代に稲作と共に伝わった大豆を使い、住居の床に敷いていた藁と煮こぼれた大豆が自然に醗酵して出来た説。三つめは聖徳太子が飼っていた馬のエサ用煮豆を捨てるに勿体無いので藁で包んでたら出来ちゃった説。四つ目は奥州で起きた反乱を治める為に派遣された源義家(八幡太郎)が馬の背に載せた藁で包んだ煮豆を開いたら納豆が出来てて、コレを京への帰りに東北を始めとした各地に広めた説。
まぁ、ドレがホントなんだかは謎に包まれてますが、コレだけ昔から人々に愛され、広く食べられて来た納豆の起源・歴史が謎だなんて、ナニやら面白いことですね。

と言うワケで、日本全国には様々な銘柄の納豆があり、ソレを利用した納豆料理があるし、健康に及ぼす様々な影響等もあるワケですが、あまりにも情報量が多いので、続きは明日また。
と言うコトで、本日はコレ迄。
明日は「醗酵食品・納豆(その2)」をお届けしたいと思います。


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