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▲ 第十三章 : キャンバス

【はじめに】

いきなりだが、皆さんは存在しているだろうか?

恐らく、あなたの答えは「イエス」だろう。当たり前だ。だってそこにいて、この記事を読んでいるのだから…。

一般的な解釈としては、あなたは間違いなく「存在している」と言えるだろう。

だが…あえてここで問うてみたい。

「存在」とは?

私が以前から言っているように、この世と夢の世界の違いなんぞ、あって無いようなもの。私から言わせれば、どちらも変わらない。その境界線は非常に曖昧だ。

そしてこの世は、森羅万象全てが両極の意味を持つ。AかつB。

もちろん、生も死も。

そうやって突き詰めていくと、「生きる」も「死ぬ」もない。我々はただ、「ある」のだ、

そしてその「ある」を「存在する」と呼ぶなら…どう定義付けたら良いのだ?

あなたは存在している?

そして…私は存在しているのか?

どこに?どうやって?

…なぜだ。

なぜ我々は、こんな事も分からないのだ。

誰もがそんな答えすら出せず、何も知らないままこの世から消えていく。

そんなこの世は…果たして「存在する」と言えるのだろうか。

そのあまりにも曖昧なこの世において、私は改めてペンを持ち…線を引く。

それはきっと…「神」にすら、出来ないことなのだから。

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