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リライト

午前中に用事を済ませた私は家を出て、気分転換に天王寺へ行く事にした。

もうすっかり、大阪での生活も慣れた。慣れたというか、通り越して飽きて来た(笑)。

私はどうにも飽き性で、定期的に移動したくなる。もしかすると、ふとした時にまた引っ越しているかもしれない。

天王寺駅に到着し、Suicaの入ったスマホを用意する。

無表情の人々の群れが、次々に改札を通る。

その様はまるで生物というより「血液」のそれであり、自動改札機はその血液を通す心臓の弁のようだ。

お…もしかして今、上手いこと言ったかなぁ?と考え、くすりと一人笑いながら私も改札を通った。

私以外の人間は存在していない。便宜上「意識」と呼んでいる「何か」と紐付いた私の…やはり「意識」とやらが生み出しているに過ぎない。

それらが相互的に関与し、奇跡的な結果を生み出している。

カフェでいつもどおり、デカフェのコーヒーを頼んでパソコンを開く。

YouTubeの台本はどうしようか。次のラジオでは何を話そうか。そろそろ有料記事を書いてみようか…。

そんな事を考えながら、思いつく限りの言葉を書き綴る。この時ばかりは、私が「ことば」を支配する「神」である。

その私の様はまるで、次の人生の設定を決めているかのようだ。

…しばらくして書き終えた私はカフェを後にし、近鉄の地下へ今夜のおかずを買いに行った。

図々しくでかい声で話し、試食品を容赦無く貪り、人にぶつかろうが靴を踏もうが謝らないシナ人たち。

彼らはまるで体内に入って来た異分子…さしずめ、ウイルスといったところか。

私はほうれん草がたくさん詰め込まれた鶏肉のロールを買い、再び駅に戻って帰路についた。

辺りはすっかり暗くなっていて、風も冷たい。冬だけあって、いつもの川沿いにはゴキブリなどの虫たちもすっかり見かけられない。またどうせ春や夏になったら、イヤというほどその姿を見せ始めるのだろう。

この世は終わる。そして必ずまた、始まる。

この事実は、それを確信させてくれるものだ。

ふと上を見上げた。冬の代表、シリウスが今日もチカチカと点滅しながら、強く光り輝いていた。

あれこそがまさに、私の目…

…あ!

流れ星…珍しいな。

一瞬で消えてしまった。あの刹那に願い事なんて、言えるわけないだろうに。

あれはまるで…受精に向かう精子のようだ。

喩えるなら、集団から外れてしまったマヌケな精子か。

……何だか…今日は喩えてばかりだな。

いや…「喩え」じゃない。そっちが本質かもしれない。私は無意識に、それらの正体を見抜いていたのかもしれん。

こんなの、何を言ってもただの戯言と捉えられて終わるだろう。

それでも私は真理探求者として…この「比喩表現」をやめない。

「真理に到達する事」…それは、「世界で最もロマンチストになる事」とほぼ同義なのかもしれない。

私はずっと、ライターとして仕事をして来た。主な作業はリライトだった。

「真理探求」とは、言ってしまえば「この世の森羅万象をリライトする作業」と言えるだろう。

…この世の出来事の全てを私は詩へと変換し、詠う必要がある。

どうやら「バベルの塔」の一件以来、この世の「ことば」は乱されているようだがね。

いつか…その「ことば」を私が統一し、翻訳出来る日は来るのだろうか。

いや、来るのだろう。

そのために…私は在るのだから。

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