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『Tape Machine Collection』レビュー 〜 テープ・シミュはみんな大好き〜 [機材レビュー vol.171]

普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はテープ・マシン・シミュレーター・バンドル、IK MultimediaのT-RackS 5Tape Machine Collection』の使ってみた感想を紹介します。

特 徴

・アナログ・テープマシンを象徴する4機種を集めたプラグイン・バンドル。
・いろんなタイプのアナログ・テープの特有サチュレーション・質感を再現できる。
・人気のIK Multimedia「T-RackS 5」シリーズ。

使ってみた感想

今回紹介するのはIK Multimediaの『Tape Machine Collection』という、アナログ・テープ・マシンをコレクションしたプラグイン・バンドルです。

DTMでは良くも悪くもデジタル感があります。
バンド・サウンドなどは特に、耳につくデジタル感はみんな共通して和らげたくなるところです。

それを解消するための方法はいろいろありますが、よく使われる方法はテープ・シミュレーターを通す方法です。

他にもドラムバスに使って迫力のあるサウンドにしたり、ギターをカッコ良くそして聴き心地の良いサウンドにしたり、ボーカルを暖かみがありパンチのあるサウンドにしたり、2mixに一体感をもたらしたりなどなど、DTMにはとても便利なツールです。
各メーカーからいろんなテープ・シミュレーターが出ていますが、みなさん積極的に使っています。

僕は昔からwavesの『J37 Tape』をよく使っています。
サチュレーションが効いた派手なサウンドからナチュラルなサウンドまで作りやすく大体それを使っています。

しかし、今回 『Tape Machine Collection』を使ってみて、操作的にも音質的にも非常に使いやすかったので、今後はこちらの方が使用頻度は上がると思います!

4機種のテープ・マシンをモデリング

Tape Machine Collection』には4つのモデリングされたテープ・マシンが入っています。

古いビンテージ機種から80年代の音楽を支えてきたものまで、テープ・マシンのサウンドを広く味わうことができます。

Tape Machine 440

<モデル Ampex 440B>
1960年代後半から、数々のアメリカン・サウンドを生産。
ビンテージサウンドを作りたいときはこちら。

Tape Machine 80

<モデル Studer A80 Mk II>
1970年から1988年にかけてヨーロッパで活躍したマシン。
定番のテープサウンドが欲しい場合はこちら。

Tape Machine 99

<モデル Revox PR99 Mk II>
1980年代に製造され、放送業界やクラシック音楽のスタンダード。
クリアなサウンドでテープの質感を求めるときはこちら。

Tape Machine 24

<モデル MCI JH24>
1980年に製造され、80年代のアメリカのスタジオで定番機種。
濃厚できらびやかなテープの質感を求めるときはこちら。

Tape Machine Collection」の使い方

4つのプラグインはありがたいことに、パラメーターが共通になっています。
それぞれの効果を紹介します。

『TAPE FORMULA』・・・使用するテープを4種類から選択できます。
「250」サチュレーションが強めにかかる
「456」定番のテープらしいサウンド
「499」クリーンなテープサウンド
「GP9」テープサウンドを強めた、よりパンチのある音

『TAPE SPEED』・・・テープスピードを変えることができます。
「7.5 – 15」「15 – 30」とありますが、回転数が低い方が低音がしっかりと出て、回転数が高い方が高域が強調されます。

『RECORD』・・・磁気テープの歪み具合の調整できます。

『PLAY』・・・テープを通したEQの調整ができます。

『AUTO CALIBRATION』・・・「RECODE」と「PLAY」をフラットの状態に戻します。

『TRUE STEREO』・・・テープ特有の左右の微妙な誤差による歪みや違和感を加えることができます。

『TRANSPORT MODELING』・・・テープ特有のテープの揺れによるワウ・フラッターを加えることができます。

『INPUT/REPRO』・・・マシンを通した信号と、テープのヘッドを通した信号を切り替えることができます。

好きなところ

・音質が良い!
・いろんなタイプのマシンが試せる!
・単純に音作りの質が上がる!

気になるところ

・ワウ・フラッターなど細かく設定したい時も。

こんな方にオススメ

ミックスマスタリングまでする人
・いろんなテープ・サウンドを試したい人
レコーディングが好きな人
・IK Multimediaが好きな人

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Tape Machine Collection』を
もっと詳しく知りたい方はこちら



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