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DTMに役立つ音楽用語

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DTM、作詞、作曲、編曲の今更聞けない音楽用語を簡潔(かんけつ)に「note」にしています。
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記事一覧

クラップとは?〜あらゆるジャンルで使われるパーカッション〜 [音楽用語 vol.181]

クラップとは?〜あらゆるジャンルで使われるパーカッション〜 [音楽用語 vol.181]

クラップ(Clap/Crap)パーカッションの中に含まれる手拍子のことをいいます。

手拍子を直訳すると、正確には「ハンド・クラップ」(Hand Clap)になりますが、リズムマシンに入っている作られたハンド・クラップ音も含めて、パーカッションの中では「Clap」にまとめられます。
指で鳴らす「フィンガー・スナップ」もこの中に分けられます。

近年の音楽では、DTMの進化で打楽器のサンプル素材(サ

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ポルタメントとは?〜シンセで重要なパラメーター〜 [音楽用語 vol.180]

ポルタメントとは?〜シンセで重要なパラメーター〜 [音楽用語 vol.180]

ポルタメント(portamento)音程の違う高さの音と音をなめらかにつなぐことをいいます。

バイオリン、ベース、ギター、シンセ、歌では、この奏法がよく使われます。

DTMではポルタメントのニュアンスを少し入れると、そこに人間味が出てきます。
楽器や歌でやりすぎると、クセが強くなってしまいますが、シンセではよりシンセらしい雰囲気が出せたりします。
主にシンセの音作りでポルタメントというワード

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スクラッチとは?〜アレンジで使えるスクラッチ〜 [音楽用語 vol.179]

スクラッチとは?〜アレンジで使えるスクラッチ〜 [音楽用語 vol.179]

スクラッチ(Scratch)ターンテーブルを使ってレコード盤を針でこすった、DJスクラッチと呼ばれる「ジュクジュク」「キュルキュ」「ジューン」といった音のことをいいます。

直訳は「引っかく」や「こする」「削る」といった意味がありますが、音楽でいうとこのレコードの針がこすれるノイズ(スクラッチノイズ)を指すことが多いです。

ギターの弦をピックでこすり付けて音を出すことも、スクラッチあるいはピック

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リニアフェイズEQとは?〜素材を壊さず変化させるEQ〜 [音楽用語 vol.178]

リニアフェイズEQとは?〜素材を壊さず変化させるEQ〜 [音楽用語 vol.178]

リニアフェイズEQ(Linear phase Equalizer)位相のズレによる歪み発生させない、濁りがなくキレイな効果を得ることができるEQのことをいいます。

EQで狙った周波数の音圧を変化させると、そこで微量ですが歪みが発生します。
それが音のキャラクターにもなるのですが、最終2mixのようないろんな音が混ざった状態の処理はあまり濁らせたくありません。
そんな時にリニアフェイズEQが効果を

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ダブリングとは?〜レコーディングで誰でもできる効果的な手法〜 [音楽用語 vol.177]

ダブリングとは?〜レコーディングで誰でもできる効果的な手法〜 [音楽用語 vol.177]

ダブリング(Doubling)2つ以上の同じフレーズの同じ音色の音を重ねて聴かせる手法のことをいいます。

2つを重ねることによって、演奏の微妙なズレがコーラスのような効果を作り、独特な存在感になります。
コーラスのようなといっても正確には違っていて、ダブリングによる効果は唯一無二の効果になります。

かなり昔からたくさんのアーティストが使ってきた手法です。

「ダブルトラッキング」とも呼ばれ、現

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ノートとは?〜打ち込みを上手に素早く進めるための知識〜 [vol.176]

ノートとは?〜打ち込みを上手に素早く進めるための知識〜 [vol.176]

ノート(Note)日本語に訳すと音符のことを挿し、パソコン上でMIDI情報を分かりやすくしてくれるものです。

DTMでは「MIDIノート」と呼ばれることが多く、MIDIの音符ということになります。
「音の高さ」(ピッチ)「音の強さ」(ベロシティ)「音の長さ」(デュレーション)を画面上にMIDIノートを分布することができるということです。

MIDIノートのおかげで、打ち込みを把握してピッチやリズ

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ルーティングとは?〜エフェクターの効果的な接続順は?〜 [vol.175]

ルーティングとは?〜エフェクターの効果的な接続順は?〜 [vol.175]

ルーティング(Routing)エフェクター、プラグインの配列順番のことをいいます。

順番の違いが大きく音作りに影響します。
エフェクトの特性を理解して配列を考えないと、良い音作りができません。

ルーティングといってもあまりピンとこない人も多いと思いますが、チャンネルストリップ系の機材やプラグインには、ルーティングの切り替えスイッチがあるものもあるので、流れによって音がどう変わるのか知ってお

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オーケストラル・ヒットとは?〜アレンジに便利な効果音〜 [vol.174]

オーケストラル・ヒットとは?〜アレンジに便利な効果音〜 [vol.174]

オーケストラル・ヒット(Orchestral Hit)オーケストラの楽器を短めに同時に鳴らすような音色のことをいいます。

「ジャンッ」や「ヒュイージャンッ」という音で、80年代頃からロック・ポップスにもたくさん使われてきました。
現在でもよく使われて、曲だけではなくテレビ番組のジングルなどにもよく使われます。

現在の音楽ではアニソンにアクセントになるポイントでどんどん使われます。
他にもヒップ

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ピッチとは?〜DTMで格段に便利になったピッチ調整〜 [vol.173]

ピッチとは?〜DTMで格段に便利になったピッチ調整〜 [vol.173]

ピッチ(Pitch)音の高さのことをいいます。

音の高さは周波数によって変わっていきます。

日本語ではピッチのことを「音高」といいます。
よく音程のことをピッチとして使われますが、正確には音程はインターバルという意味で音と音の間隔という意味になります。
ということで相対的な音の高さを「音程」といい、絶対的な音の高さが「音高」ということになります。

しかし、みんな「音程が悪い」ことを「ピッチが

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ローカットとは?〜ミックスの大事な作業〜 [vol.172]

ローカットとは?〜ミックスの大事な作業〜 [vol.172]

ローカット(Low Cut)楽器や歌の低域を抑えることをいいます。

各楽器の人の耳では聴き取りにくい低域を抑えることによって、曲全体のベースやバスドラの存在を安定させることができます。

録音のタイミングで、マイクのローカットを入れたり、コンプをかける前にローカットを入れたり、レコーディングではローカットがいたるところで繊細に扱われます。

同じく低域を抑える手法に「ハイパスフィルター」というも

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リバースとは?〜究極の音遊び〜 [vol.171]

リバースとは?〜究極の音遊び〜 [vol.171]

リバース(Reverse)音や演奏を逆再生にする効果のことをいいます。

昔はテープ、現在はサンプラーやエフェクターを使って逆再生の音を作り、「現実にはない音」を作り出すことによって、楽曲中にインパクトを与えて耳をひきつけることができます。

60年代、ビートルズを筆頭にいろんなアーティストがレコーディングに取り入れてきました。
逆再生を当てはめることによって、狙った演奏ではない効果が加わり、少

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ブリックウォール・リミッターとは?〜未だにやっぱり使いたくなるリミッター〜 [vol.170]

ブリックウォール・リミッターとは?〜未だにやっぱり使いたくなるリミッター〜 [vol.170]

ブリックウォール・リミッター(Brickwall Limiter)「ブリックウォール=レンガ」という意味から、完全にそれ以上通さない硬いリミッターという使われ方をします。
そもそもリミッターは設定のしきい値以上の音量を越えさせないツールなので、ブリックウォール・リミッターが特別なリミッターということではないですが、その音圧の上げ方に名前がついたという感じです。
「音圧をグッと押し上げて、硬い天

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スペクトラムアナライザとは?〜耳での確認は大事。目での確認は安心。〜 [vol.169]

スペクトラムアナライザとは?〜耳での確認は大事。目での確認は安心。〜 [vol.169]

スペクトラムアナライザ横軸は周波数、縦軸は音圧をリアルタイムで表示できる計測器です。

楽曲の中の音の配分を、耳での確認に合わせて目でも確認ができる機材、あるいはプラグインです。

「音作り」「ミックス」にとても役立つツールです。
役立つというより、必須のツールです。

みんな略して「スペアナ」や「アナライザ」と呼びます。

スペクトラムアナライザが役立つ場面スペクトラムアナライザは、DTMではた

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アンビエンスとは?〜単純にかっこいい、きもちいい音〜 [vol.168]

アンビエンスとは?〜単純にかっこいい、きもちいい音〜 [vol.168]

アンビエンスリバーブの種類ですが、レコーディングでは部屋鳴り、臨場感のような意味があります。

部屋の中で一番音が響くところや、壁ぎわ、天井にマイクを置いて臨場感を録音します。

アンビエンスを強調すると「かっこ良さ」と「生々しさ」というロック感が溢れてきます。
アンビエンスにより楽器同士の一体感も作ることができるなど、DTMの中では把握しておくととても役立つ知識です。

大きく効果を加えると、と

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