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世界アジトネットワーク書店について

近代社会のパラダイムが終わり、次の社会のパラダイムが生まれつつあるという時代認識で生きている。

次の社会のパラダイムが出現するプロセスは、旧パラダイムの終焉を予感した人たちが、新しい方法論を模索するところから始まる。旧パラダイムの繁栄の裏側で、次の社会の方法論を模索する人の動きが活性化し始める。

彼らは、未来の予感に導かれながら、言葉にならない何かを求めて模索する。彼らが最初にすることは、その何かに「名前」を付けることだ。全力で模索していると、ふと、隣に同じように模索している人がいることに気づく。次の時代を模索する「同級生」のネットワークが次第にでき始める。

時代の「同級生」と対話しているうちに、追い求めているものが立体化してきて、あるところでスパークする。予感が確信に変わる。この確信をどうやったら社会の中で実現出るだろうか?というのが、次の問いになる。

確信を実践に移すための社会実験が始まる。各地に様々な実践コミュニティが生まれてくる。僕は、これを、ある種の遊び感覚で「アジト」と呼んでいるんだけど、学生運動世代の人は、「アジト」という言葉にイデオロギー闘争の匂いを感じるという話もあって、もしかしたら、新しい言葉を作るかもしれない。いずれにしろ、次の社会の方法論は、イデオロギー闘争で断片化していった時代の方法論の限界を見つめ、それを越えていくものであり、新しい社会を目指す社会実践の「アジト」は、イデオロギー闘争の拠点とは異質なものになるはずだ。

近代社会を超えるためにはどうしたらよいか?という問いに導かれて、世界で同時多発的に発生する実践コミュニティが、お互いに繋がり、重なり合い、立体的になって、次の社会が出現するだろう。それを「世界アジトネットワーク」と、今のところは呼んでいる。


世界アジトネットワークが生まれるフェーズ

世界各地で社会実験をしている拠点に原稿を依頼したり、そこから出版されている書籍を交換し合ったりして、ネットワーク化していきたい。

僕は、「アフターコロナのキラーコンテンツは、スタンプラリーだ!」と言い続けてきた。世界アジトマップを作って、世界アジトスタンプラリーをやりたい。アジト同士でイデオロギー闘争をした20世紀が終わり、スタンプラリーで繋がる21世紀を始めたい。

それは、断片化した個を多数決で無理やり統合した20世紀の方法論ではなく、個と全体とを相互補完的に捉え、重ね合わせによって全体が浮かび上がるような何かになるだろう。



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