田原真人

生命体の可能性が花開くことに喜びを感じるデジタルファシリテータ。非暴力アナキスト。20…

田原真人

生命体の可能性が花開くことに喜びを感じるデジタルファシリテータ。非暴力アナキスト。2011年にマレーシア移住。「反転授業の研究」主催、IAFジャパン理事。『Zoomオンライン革命』『出現する参加型社会』など。執筆&講演依頼⇒  http://masatotahara.com/

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    • 70本

    深呼吸学部・参加型社会学科 学科長 田原真人 ●日程 2022年1月5日から2月23日まで、毎週水曜日20時30分から22時まで。 第一期8回限定。 ●内容 毎週1回、田原講義(30分)議論(60分)の授業 *橘川は通常は参加しません。質問や背景説明など、ゲストとして呼ばれる日がある時に参加します。 ●参加費 1期8回(2ヶ月)で1万円。 *途中参加でも金額は変わりません。 *深呼吸学部の正規受講生は無料で受講出来ます。 ●開設趣旨 *参加型社会の実践と理論を追求してきた橘川幸夫の書籍を最初から読んで解説と議論を行う。

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    深呼吸書店は雑誌「イコール」の書評頁と連動しています。編集部に参加した人たちは自分で読んだ本の書評をアーカイブしてください。

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記事一覧

「イコール」新米編集長日記(その3)

コミュニティ型雑誌「イコール」を創刊すると決めてから、頭の中は、特集企画のことでいっぱいである。どういう切り口で特集を組み、どういう言葉で原稿を依頼するか?とい…

田原真人
1時間前
1

「イコール」新米編集長日記(その2)

今年の秋ごろを目標に、コミュニティ型雑誌「イコール」の田原真人責任編集号(田原イコール)を出版予定です。生まれて初めての編集長なので、感じたことを残しながらやって…

田原真人
4日前
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世界アジトネットワーク書店について

近代社会のパラダイムが終わり、次の社会のパラダイムが生まれつつあるという時代認識で生きている。 次の社会のパラダイムが出現するプロセスは、旧パラダイムの終焉を予…

田原真人
3週間前
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「イコール」新米編集長日記

今年の秋ごろを目標に、コミュニティ型雑誌「イコール」の田原真人責任編集号を出版予定です。「イコール」は、橘川幸夫さんが創刊し、現在2冊目が出版準備中です。僕の他…

田原真人
4週間前
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独立系研究者ネットワークという新しい研究室のカタチ

独立系研究者という言葉をご存じだろうか? 大学や企業の研究者に所属するのではなく、個人事業主的に自己裁量で研究している人を、独立系研究者(Independent Researcher)…

田原真人
1か月前
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田原研究室の第2期がスタート

3月末に青梅にある日の出町武家屋敷で、第1期を総括する合宿を行いました。一人ひとりに熱量があって、素晴らしい時間となりました。 そして、4月から、第2期のスタートと…

田原真人
1か月前
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「アジト」から出現する未来

旧パラダイムは、辺境から崩壊していき、最後に中央が崩壊して終わるのだろう。 新パラダイムは、先に崩壊を実感した辺境において、発想を転換した人たちによって先導され…

田原真人
2か月前
11

不登校経験のある若者に海外の多様な文化を体験させたい!対談ライブ集

気仙沼のフリースペースつなぎと、会津のフリースクール寺子屋方丈舎の若者たちが、多民族、多宗教、多言語のペナン島を体験できるように、クラウドファンディングを行って…

田原真人
3か月前
28

コミュニティ型雑誌「イコール」創刊実況記(1)

ロッキング・オン、ポンプ、という時代と共に駆け抜ける雑誌を創刊してきた橘川幸夫が、来年、創刊するのが「イコール」だ。 この雑誌の意義とは何かを、橘川さんの暴走に…

田原真人
6か月前
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未来フェスIN土浦 登壇者募集

茨城県の土浦駅前で未来フェスを行いますので登壇者を募集します。 発起人 田原真人(一般社団法人 参加型社会学会 理事)     伊原敦子     藤枝さとし   …

田原真人
7か月前
6

8月31日から広島に行きます

昨年の6月に、マレーシアから11年ぶりに帰国してから、日本各地を回っている。 糸島(福岡)、熊本、広島、田辺(和歌山)、気仙沼(宮城)、徳島、京都、大阪、神戸、彦根(滋賀…

田原真人
9か月前
7

広島で何ができるかを考える3日間

Hiroshima Education Dayに合わせて、広島で連続ワークショップを開催します。運営チームは、この5名です。 時代の大転換期に、広島から何が生まれようとしているのか?…

田原真人
9か月前
14

ラーニングジャーニーとは?

今日は、ラーニングジャーニーの原理について書きたいと思います。 僕が、ラーニングジャーニーと最初に出会ったのは、2015年から始まった「福島ラーニングジャーニー」で…

田原真人
9か月前
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シェア型書店TAKIBI@谷中に行ってきました

千駄木で降りて、Google mapを見ながら、蛇道と言われるくねくねとした道を歩いていった。住宅地のように見えるが、そこに、こだわりの店主がやっていそうなカフェやレスト…

田原真人
10か月前
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田原真人の新刊「暗中模索する力」の発行支援をお願いします。

前著『出現する参加型社会』は、コロナパンデミックの中、マレーシアのペナン島で執筆した本だ。発行は、2021年3月11日。東日本大震災から10年後を発行日に選んだ。 コロ…

田原真人
10か月前
15

分断統治の罠にはまらず、自由で平等な社会を目指したい。LGBT理解増進法案を考える

差別やヘイトの問題を考えるときに、分断統治のメカニズムに注意を払うと構造が見えやすくなります。 分断統治とは、支配階層が世の中を統治しやすくするために、支配され…

田原真人
11か月前
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「イコール」新米編集長日記(その3)

「イコール」新米編集長日記(その3)

コミュニティ型雑誌「イコール」を創刊すると決めてから、頭の中は、特集企画のことでいっぱいである。どういう切り口で特集を組み、どういう言葉で原稿を依頼するか?という思考が、日常生活のバックグラウンドで回っている。

でも、この頭の使い方は、なじみがあるものだとも思う。ワークショップや講座をデザインするファシリテーターは、「どんな問いを投げかけたら、対話が深まるか?」ということを考える。その頭の使い方

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「イコール」新米編集長日記(その2)

「イコール」新米編集長日記(その2)

今年の秋ごろを目標に、コミュニティ型雑誌「イコール」の田原真人責任編集号(田原イコール)を出版予定です。生まれて初めての編集長なので、感じたことを残しながらやっていきたいと思います。

さて、2つ目の特集を思いつき、原稿依頼を始めました。以下が、その内容です。

田原イコールの特集「DIWOの実践記」田原イコールのテーマが、だんだんと見えてきました。社会構造が「構成単位」と「関係性」によって成り立

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世界アジトネットワーク書店について

世界アジトネットワーク書店について

近代社会のパラダイムが終わり、次の社会のパラダイムが生まれつつあるという時代認識で生きている。

次の社会のパラダイムが出現するプロセスは、旧パラダイムの終焉を予感した人たちが、新しい方法論を模索するところから始まる。旧パラダイムの繁栄の裏側で、次の社会の方法論を模索する人の動きが活性化し始める。

彼らは、未来の予感に導かれながら、言葉にならない何かを求めて模索する。彼らが最初にすることは、その

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「イコール」新米編集長日記

「イコール」新米編集長日記

今年の秋ごろを目標に、コミュニティ型雑誌「イコール」の田原真人責任編集号を出版予定です。「イコール」は、橘川幸夫さんが創刊し、現在2冊目が出版準備中です。僕の他に久恒啓一さんの責任編集号も準備中です。はじめての雑誌の出版なので、分からないことだらけですが、やり始めれば、分かってくるだろうという気持ちで、邁進していきます。

さて、田原真人責任編集号「イコール」(以下、田原イコール)は、生成AI時代

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独立系研究者ネットワークという新しい研究室のカタチ

独立系研究者ネットワークという新しい研究室のカタチ

独立系研究者という言葉をご存じだろうか?
大学や企業の研究者に所属するのではなく、個人事業主的に自己裁量で研究している人を、独立系研究者(Independent Researcher)という。

デジタルファシリテーション研究所も、田原真人が個人で立ち上げた田原真人研究室も、完全に自己裁量で研究を行っているので、独立系研究者ということになるだろう

しかし、これまでは、独立系研究者として活動するこ

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田原研究室の第2期がスタート

田原研究室の第2期がスタート

3月末に青梅にある日の出町武家屋敷で、第1期を総括する合宿を行いました。一人ひとりに熱量があって、素晴らしい時間となりました。

そして、4月から、第2期のスタートとなり、田原研を卒業する人を見送り、新しいメンバーを迎えることとなりました。

社会が大きく転換するフェーズでは、次の社会を予感して、模索していく活動が大事になります。

想いで共振共鳴する仲間と相互触発しながら、想いを形にして発信して

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「アジト」から出現する未来

「アジト」から出現する未来

旧パラダイムは、辺境から崩壊していき、最後に中央が崩壊して終わるのだろう。

新パラダイムは、先に崩壊を実感した辺境において、発想を転換した人たちによって先導される。時代の先端を進んでいると思い込んでいた中央は、パラダイム転換のフェーズでは、最後尾を務めることになる。

辺境において「このままでは、いずれにしろ未来はない」と開き直る人は、とはいえ少数だろう。周りに想いを語っても、賛同を得られないこ

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不登校経験のある若者に海外の多様な文化を体験させたい!対談ライブ集

不登校経験のある若者に海外の多様な文化を体験させたい!対談ライブ集

気仙沼のフリースペースつなぎと、会津のフリースクール寺子屋方丈舎の若者たちが、多民族、多宗教、多言語のペナン島を体験できるように、クラウドファンディングを行っています。

この取り組みの背景と、そこに関わる人、応援してくれる人の想いが伝わるように、対談ライブを行っています。

中村みちよ×田原真人フリースペースつなぎは、東日本大震災をきっかけに誕生しました。震災前は教員をやっていたみちよさんは、震

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コミュニティ型雑誌「イコール」創刊実況記(1)

コミュニティ型雑誌「イコール」創刊実況記(1)

ロッキング・オン、ポンプ、という時代と共に駆け抜ける雑誌を創刊してきた橘川幸夫が、来年、創刊するのが「イコール」だ。

この雑誌の意義とは何かを、橘川さんの暴走に並走しながら暴走している者として、走りながら実況したい。

雑誌はいいぞ~「イコール」の企画が始まってから、橘川さんから、この言葉を何度も耳にした。何を持って、「いいぞ~」とうれしそうに言っているのかを、紐解きたい。

雑誌が伝えたいこと

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未来フェスIN土浦 登壇者募集

未来フェスIN土浦 登壇者募集

茨城県の土浦駅前で未来フェスを行いますので登壇者を募集します。

発起人 田原真人(一般社団法人 参加型社会学会 理事)
    伊原敦子
    藤枝さとし
    来栖昌之
後援 土浦市

未来フェスとは?未来フェスとは、参加型のトークライブ・フェスティバルです。一人ひとりが日常の中で実感していること、経験していることを時間制限(例えば5分)のある中で語ります。

過去の未来フェスの報告はこち

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8月31日から広島に行きます

8月31日から広島に行きます

昨年の6月に、マレーシアから11年ぶりに帰国してから、日本各地を回っている。

糸島(福岡)、熊本、広島、田辺(和歌山)、気仙沼(宮城)、徳島、京都、大阪、神戸、彦根(滋賀)、野辺山(長野)などなど。他にもあるかもだけど、思い出せた分だけでも、これだけある。
 
経費の多くが交通費。入ってきたお金が交通費で出ていく。
そこまで、自分を突き動かしている欲求は何だろうかと考えてみた。
 
まず、僕には

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広島で何ができるかを考える3日間

広島で何ができるかを考える3日間

Hiroshima Education Dayに合わせて、広島で連続ワークショップを開催します。運営チームは、この5名です。

時代の大転換期に、広島から何が生まれようとしているのか?
私たちは、広島で何ができるのか?

8月31日のイベントワークショップ1 近代社会は何を乗り越えてきたか(無料)

ワークショップ2 ダイアログ (3000円)

近代社会とは何だったのか?その終焉が見えつつあ

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ラーニングジャーニーとは?

ラーニングジャーニーとは?

今日は、ラーニングジャーニーの原理について書きたいと思います。

僕が、ラーニングジャーニーと最初に出会ったのは、2015年から始まった「福島ラーニングジャーニー」です。

社会変革ファシリテーターのボブ・スティルガーさんの場が、毎年開かれるようになり、そこに一人分の参加費を寄付しつつ、2019年には、マレーシアから自分も参加しました。
 
そのときに、最初に投げかけられた問いが、
「何があなたを

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シェア型書店TAKIBI@谷中に行ってきました

シェア型書店TAKIBI@谷中に行ってきました

千駄木で降りて、Google mapを見ながら、蛇道と言われるくねくねとした道を歩いていった。住宅地のように見えるが、そこに、こだわりの店主がやっていそうなカフェやレストランが、かなりの頻度で出現する。谷中って、よく知らなかったけど、面白い街なんだな。

その街並みの中に、今、注目されているシェア型書店TAKIBIがある。新しいものを探している感度の高い人が、集まってきそうな気配を感じる。

書棚

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田原真人の新刊「暗中模索する力」の発行支援をお願いします。

田原真人の新刊「暗中模索する力」の発行支援をお願いします。

前著『出現する参加型社会』は、コロナパンデミックの中、マレーシアのペナン島で執筆した本だ。発行は、2021年3月11日。東日本大震災から10年後を発行日に選んだ。

コロナによって世界が混沌としていくのを感じながら、コロナ以前からやってきたことを整理してまとめた。考えてきたことを、全力で全部出し切って、すっからかんになった。

それから2年経った。出版の1年後に、11年間住んだマレーシアを離れて日

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分断統治の罠にはまらず、自由で平等な社会を目指したい。LGBT理解増進法案を考える

分断統治の罠にはまらず、自由で平等な社会を目指したい。LGBT理解増進法案を考える

差別やヘイトの問題を考えるときに、分断統治のメカニズムに注意を払うと構造が見えやすくなります。

分断統治とは、支配階層が世の中を統治しやすくするために、支配される側の結束を分断して、支配層への反乱を未然に防ぐための統治法です。

具体的には、「支配される側を一級市民と二級市民に分けて、扱いに差をつける」ということをやります。

その結果、一級市民は二級市民を見下し、二級市民は一級市民を敵視するよ

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