静寂に身を浸すことで感じられた「小さな声」
ときどき自分の声が小さすぎて聞こえなくなるときがある。
綺麗だと感じていたものへの確かな思いも薄れ、本のページを開く余裕もなくなる。仕事に忙殺され、今日出す記事をあっぷあっぷと溺れそうになりながらギリギリのところで公開ボタンを押す。SNSに氾濫するまったくどこが真理なのかわからない真理が流れてきたり、キラキラとした画像に映し出される世界をぼんやりと眺めては酔いから逃げるように現実世界へ戻ってくる。疲れ果てた心と頭で何かを絞り出す元気もなく、また眠りに就いて、ぼんやりと朝を迎