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新しい出会いを求めて(後編)

本日も勝手ながら、対バンの決まったアーティストの曲を聴きながら、とても主観的にこの文章を書いています。この春の新しい出会いに、期待に胸を膨らませながら。
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渋谷 なきごと

他にも沢山紹介したい曲があったのですが、たった1行、"退屈日和"ってとてもいい言葉ですね、心惹かれるタイトルに導かれるようにこの曲を選んでいました。
さらにサビの歌詞の「退屈だ。」という1行に句点(まる)がついているところ、えいっと言い切ってしまうところに、表現の余白、解釈が縦横斜めに生まれる感じがあって、とても素敵だなと思いました。
点とか丸とか、ほんのちょっとの気まぐれかもしれませんが、そういうところにセンスが出ている気がして、見つける喜びが隠されている、なんか軽率に好きになれてしまうポイントだったりするんですよね。

岡山 UNFAIR RULE🆕

力強さがあって、皮肉が効いていて、君の一番の忘れ物はのくだり、特に最後のオチが最高ですよねこの曲。
よく言うミュージシャンにとっての人間味なんてものは、自分からわざとらしく出していくものではなくて、出汁のようにじんわりと勝手に醸し出るようなものが理想だと常々思っているんですけど、どの曲にも共通して"節"としてしっかり音楽に染み込んでいるものに親近感が感じられて、それがきっとこのバンドの強みであり、宝物なんだろうなと思いながら聴いていました。

福岡 クレナズム

この企画が始動して、最初に聞かせていただいたアーティストなので、個人的にとても強く印象に残っています。
勝手な印象なのですが、福岡のバンドってその郷土愛なのか、はたまたカルチャーなのか、どこにも染まらない独自の強さを持っているように感じていて、この一曲をとって聴いてみても、音像や歌声にも、類推し難いところが、とても眩しく輝いて見えました。
寄り添ってくれる心地いいタイプの憂鬱さもあるんだな、なんて新発見。

札幌 #FLiNR   First Love Is Never Returned

一聴して、これは見つけてしまった感、みたいな。
沢山の人の日常に溶け込めるだけの、いつ一気にパブリックになっても何もビックリしないような、ポテンシャルを秘めた楽曲だらけで、それらを全体的に引き上げているのがきっと個々の演奏の技術ですし、アレンジの妙ですし、でもやっぱり最後には歌声の力だなと思います。
声質のキメの細かさというか、肌触りの良さがブランケットみたいに心地いい。この音源がライブでどんな風に化けるんだろう。

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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。