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エンジニアからキャリアアドバイザーへ。”人”と”技術”の理解を追求する面白み

【北川雅士】
大手証券系シンクタンクにてSier⇨Findy。大手リース会社での基幹システム保守開発、投資信託システムの保守開発業務を6年半ほど務めた後、Findyへと転職。現在はエンジニアのキャリア面談を行う”ユーザーサクセス”チームのリーダーとして、面談やイベントの開催、自社メディア(Findy Engineer Lab)の運営をおこなっております。

エンジニア転職プラットフォーム「Findy」では、通常ユーザーと企業が直接的にやりとりを行い転職活動を進めます。

しかし、一人で転職活動を進めたり、キャリアについて考えるのは中々難しいもの。Findyでは、エンジニア一人一人のキャリアと向き合う「ユーザーサクセス」というキャリアアドバイザーのメンバーが在籍しています。本noteでは、各メンバーがサポート内容をご紹介していきます。キャリアそのものに悩まれている方、転職をお考えの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

半年にわたる転職活動。「本当にしたいこと」の実現を最後まで支援する

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はじめまして。エンジニア転職を支援するFindy株式会社ユーザーサクセスチームの北川(@OnigiriMa_shi)と申します。私の詳しい詳細は上記の自己紹介文と以下noteに記載しているので以下略とします。

ここでは、思い入れのあるユーザーとの体験を記載しつつ、普段のキャリア面談でやっていることをお話します。
ご面談したユーザーの詳細は、以下の通りです。

- 新卒から受託開発企業にて上流工程から開発まで担ったのち、SaaS系スタートアップ二人目エンジニアとして立ち上げ期に参画。その後はバックエンドを中心にフルスタックに経験を積む
- バックエンド5年〜(RoR、Go)、Vue,js、TypeScript1年〜、AWSインフラ設計、構築から経験

こちらのユーザーとは、昨年の10月に初回面談をし、結果的に転職活動を開始したのが年明けの1月で、内定は3月。半年間にわたり転職活動をサポートしました。

初めて面談をした際は、「現職だと様々な業務を手がけてこれたが、器用貧乏となっている感覚がある。今後のキャリアを考えて、武器となるスキルを身につけたい」と仰られていました。ただ、現職が忙しく転職活動はじっくり進めていくとお話をされていたため、初めは特に求人を紹介することはしませんでした。これまでの開発経験をお伺いし、どのような体験があったのかを、その時の感情とともに棚卸しを行いました。

「どういうチームで開発をしているときが楽しかったか?生産性高く働けていたか?」
「これまでの経験を踏まえて、最も自分が大事にしたいと思う働き方は何だと思うか?」
「今後、どういった言語や開発環境でエンジニアとしてスキルアップしていきたいのか?」

こういったところをお聞きしましたが、もちろんタイミング的には、ぼんやりとしているフェーズですし、上記が固まっていないのは当然のこと。
まずは、自身のキャリアの意識を頭においてみることが大事。私自信、自らの転職時は10人以上の知人や転職エージェントの方に話を聞いてもらって整理していきました。
業務や日常生活で忙しい中で、「話すだけでも価値がある」と、自分自身の体験で痛感していたので、じっくりヒアリングに徹しました。

言葉の定義は人それぞれ。本質を言語にする

その後、3ヶ月たったある日、転職活動に本腰をいれるとのことで、再度お声がけをいただきました。
再度面談を行い、その際に行なったのは以下の点。

①職務経歴書の添削
②カジュアル面談、面接での受け答えの想定と対策
③転職軸の再整理
④面談後の企業様からのコメントの共有

特に、転職軸の整理の部分は言語化が追いついていない部分があったため、初めの面談よりも深く、色々とお話を聞いていきました。

「社会貢献性のある事業がしたい」
「良い人と一緒に働きたい」


これらの言葉は、一人ひとりで実は中身が違うものです。
「社会貢献性」=「ガスやエネルギーなど大きな業界でのインフラ事業」を刺す人もいれば、「個人が使う生活に根ざしたアプリ」など、自分なりの言葉の裏に隠れた望みがあると思います。

そういった本質的な言葉は、一人で気付くのは難しい。そういったところをフォローするのが私の仕事の価値でもあり、やりがいの部分でもあると思います。詳細は、以下記事でも書いています。

面談後は、ユーザーの意向もあり、選考は3-4社で数を絞って進めることに。「一つ一つの会社をしっかり調べた上で進めていきたい」という意思を尊重し、追加での求人紹介は要望がない限りはご提案しませんでした。

面談が終わるごとに企業からのコメントを共有し、「どこが良いと思われたか」「より期待することは何か」「次は何を聞かれるか」を意識した上で次の選考に望める様にしていきました。

結果としては、新規事業の数が多く、率先していろんなサービスを手掛けながらスキルアップしていける可能性が高いという医療ヘルスケア系ベンチャー企業に入社されました。

意思決定された後に、「一番最初の面談から思考の軸を整理してくれたのが助かった。スムーズなスタートが切れました」と言っていただたのがとても印象的でした。
半年間にわたる転職活動でしたが、初めに軸を考えられたことが良い支援になった。その体験から、改めて、一つ一つの面談を、ユーザーにとっても私にとっても楽しく得るものがある唯一無二の機会にしたいと強く思いました。

採用から育成まで一貫した支援を。エンジニアの誰もが輝けるようにしたい

上述のnoteでも記載しましたが、前職で、人事部にて新入社員研修を担当したことがありました。そこで、採用から育成までの一貫した人事・組織開発の支援をしたいと考え、転職をしました。背景にあったきっかけは、誰しもがきっと活躍できるほどの才能があるのに、望むような働き方ができずに離職してしまう姿や、元気に入社した新入社員の変わってゆく姿に違和感を感じていたことです。

新入社員研修を担当後、私はすぐに現場に戻ることになったのですが、研修時の体験が頭に残っていて、採用・研修・現場を繋げていくこと、一貫して支援して、エンジニアのみんなが活き活き働ける環境作りに興味を持つようになっていきました。

海

(↑転職した後すぐに湘南に引っ越したのでそちらの写真を載せてみる)

転職した後のFindyでは、ありがたいことにその思いにまっすぐ働かせてもらって、1年が経ちました。元々エンジニアだった頃の経験をもとに、同じような悩みを抱えているエンジニアの方々のサポートができることは、私にとって大きな喜びとなっています。

自分自身の考えの言語化ができれば、自ずと進む方向がわかる。キャリア面談で問いかける質問

私が最も意識していること、これはできるのではないかというポイントを2点あげます。

・色んな角度からキャリアパスを提示すること
・感覚や感情、体験したことの言語化

1点目は自らがエンジニアだったことから、ある程度開発の中身がわかることに加えて、約200人のキャリア面談やキャリアイベント企画、メディアの企画と編集を通して、多種多様なキャリアを知れたことです。

例えば、

「手を動かしながらエンジニアマネージャーの業務も行っていくためにはどの様な選択肢があるのか?」
「バックエンドとフロント、現状のスキルを追求していくと、どのようなキャリアがあるのか?」

といったところなど、様々なキャリアの選択肢が蓄積されたかと思います。ただ、キャリアが答えがないのが難しいところ。意図的に作っていく部分もある反面、偶然による出会いで作られていくという側面もあります。
とはいえ、知らなかった意思決定よりは、知った上で、納得のいく意思決定をしていただきたい。そう考えて、日々キャリアのご提案をしています。

また、2点目の言語化ですが、先述したように発する言葉にはより深い意図や本質が潜んでいるもの。話していても、その言葉が本当に望んでいるかを、問いかけによってそっと気づいていく様な支援を心がけています。
(もちろん、一つ一つの言葉に対して質問されたら鬱陶しいと思うので、望まれる方で要所で聞いていきます)

例えば、「チームメンバーと楽しく働きたい」と言われていたユーザーの方とお話しする場合。

「『楽しい』とは、どういう状態を指すのかイメージはありますか?例えば、いつも笑いあって和気あいあいとしていのか、お互いに技術力を高めあえる環境で意見を言い合いながら成長できるのが楽しいのか、どちらが楽しく働いていそうですか?」という問いかけをします。(もちろん、こちらも誰にでもしたら鬱陶しいと思うので、認識を合わせた上で質問します。。。)

ふだん考える機会がないことを考えることで、面接で聞かれた際もそのイメージを伝えることができた、というお声がけをいただくことが多いです。

転職をするもしないも、偶然にキャリアに出会える人も、この言語化の部分が上手だなという風に感じています。

まずは自分の組織が活き活き働ける人で溢れるように。心からユーザーをサポートするためのチームづくり

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(↑ユーザーサクセスメンバとの談笑風景)

より多くの人が望む環境で活き活きと働けるように、まずは自らの組織をそういったカルチャーにしたいです。そして、サポートする方々も理想のキャリア、企業で働けるようにご支援していきたいです。

例えば、チーム内で以下のようなワークショップを行いました。

意図としては、メンバー内での当初の思いや意識を再共有し、全体で同じ方向性を持って歩むために、改めてチーム間で「自分たちが大事にすることはなにか?」を話し合うことでした。

ユーザーサクセスのメンバーは、全員が転職経験があります。派遣業界や医療業界でのエージェント、不動産営業、化粧品メーカー、教育業界などバックボーンは多様です。共通しているのは、人に対してより丁寧で細やかなサービスを提供したいと考えていること。

その思いを常に忘れないように、まずは自分たちが仕事を楽しみ、目の前のユーザーにしっかり向き合えるような環境を作っていくことが今の私の役目だと考えています。

キャリア面談受け付けています!


ここまで長々と読んで頂き、本当にありがとうございました!普段、私たちがどんな想いでユーザーと向き合っているかが少しでも伝わったようでしたら何よりです。
私やユーザーサクセスのメンバーと少しでも話してみたいと思って頂けた方は、以下フォームよりお気軽にお申し込み下さい!

次回の記事は、不動産業界から転身し、ユーザーの心を掴む人間味と思考の整理術をもった、高橋奈津子さんです!その信頼感から、一度面談した人から、再度面談を申し込まれる数がNo.1の彼女の秘密に迫ります。

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