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トイレを綺麗にすれば世の中は変わるよね。



ちょっと一息つきたい、一人きりになりたい・・
そんな時、あなたはどこに行きますか?

喫茶店や図書館、近くの公園に行きますか?

でもあなたが、もし会社のオフィスで仕事中だったら・・
そう簡単には抜け出せないでしょう。



そんな時・・

やっぱり便利なのがトイレです。
内側から鍵を掛けた瞬間、どんな乱雑した空間をもシャットアウトできまよね。

さっきまで上司に怒鳴られて、今にも爆発しそうだった真っ赤な顔も、
そこから出るころには穏やかになっているでしょう。

何事もなかったかように。



心理カウンセリングを受けるなんて、気が引けちゃうけど、
ちょっとトイレで一休みすることって、実はとっても大切な時間じゃありませんか?

薬箱にあるばんそうこうで、ちょっと手当するのと同じです。
私たちは知らずのうちに、こんな絶好の駆け込み寺を利用しているんですね。


大人たちには素晴らしい逃げ場所があるけれど、子どもたちにはそんな場所があるのでしょうか?

幼い子がふてくされると、わざわざ部屋の隅っこに行って顔を伏せて泣きますが、
人間には子どもも大人もそんな空間が必要です。



そこで、ひとつ思い浮かぶのが学校の保健室。


居心地がとても良いのでしょう。
体の具合が悪いわけでもないのに、そこに住み着いているような人もいました。


ある時、僕が保健室に入ると邪魔者扱いするような目で、
そこの住人に睨まれた覚えがあります。

きっと自分の空間を侵されたくなかったのかも知れません。


登校拒否の子供に無理をさせないように、まずは保健室から通わせることがありますが、
それは彼ら彼女らにとって、より心地良い空間だからだそうです。


ただ、心地よい空間とは言っても、保健室の扉を開くのも勇気がいるものです。

また保健室の先生とその空間を共有できるとは限りませんし・・


それでは、

薬箱にあるばんそうこうで手当をするように、もっと気軽に心のケアができる場所はないでしょうか。


本来なら、「トイレ」と言いたいところです。


しかし、残念ながら学校のトイレというのは、何となく薄暗くて汚いというイメージがありますね。


心のケアには最適の場所とは言えないでしょう。


もしも、一流ホテルのように豪華なものであったなら・・
今までのイメージは一掃され、誰にとっても心地よい空間になります。


もちろん設備がどうだとか、見た目が豪華だということは関係ありません。
保健室の代わりになるような、そして気軽に一息つける・・

そんな空間であればよいと思います。


大人たちが職場の空気から逃げ出したい時があるように、子どもたちも教室に居づらくなる時があるでしょう。 

休み時間の教室で居場所を失った子供は、着席したまま身動きできないでいるんです。

私たち大人だって、もし職場で同じような状況に置かれたら耐えられるでしょうか?



いたるところで様々な教育問題が論じられていますが、
人間としてごく自然なこと、当たり前のことが忘れられている気がします。


ばんそうこうを貼るように、ちょっと一息つかせたい。。。


 

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