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ほとけさまのおしえ「北風と太陽」

 今日は晴れてはおりますが、とても強い「北風」が吹きつけております。

 このような風にさらされると、「北風と太陽」の話を思い出します。

 北風と太陽が、「どちらが優れているか」で争います。

 そして旅人の着ものを「脱がせたほうが勝ち」としようということになりました。

  まずは北風が思いきり強く吹きつけ、服を剥ぎ取ろうとしますが、強く吹けば吹くほど旅人はしっかり押さえて離そうとしません。

  次に太陽が暖かく照らすと、暑くなった旅人は自ら着ていたものを脱いだというお話です。

 この話は力で何かをさせるより、「自らしたい」と思わせるようにその気になるように導いたほうがよいという例えで使われることが多いと思います。

 でも、そもそも北風と太陽が「争う必要がある」のでしょうか?

 そして負けてしまった北風は、「太陽のように」暖かく包み込むことができるのでしょうか?

 私は北風は北風らしく、人々を寒がらせ、雪を降らせるような「キャラクター」のままでいてほしいなと思っております。

 そしてそれをどう感じるかという「私たちの心」自身を見つめさせてもらいたいと思うのです。

 そして仏教的には、北風も太陽もどちらも「自然の恵み」と考えます。

 そしてどちらにも「感謝できる心持ち」になることが苦しみや悲しみから遠ざかる生き方ではないかと思っております。


☆今日の一句☆

 よさがある
     北風太陽
        どちらにも

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