ほとけさまのおしえ「(n-1)n(n+1)」
皆さん、高校の時に「数列」を習いましたよね?
習ったけど忘れた方、習ったことも忘れた方、習ったけど聞いていなかった方など様々あると思います。
そして中にはしっかりと学んで見える方もおられると思います。
でも文系だった私は数列を習いながら、「もう二度と使う時はないだろう」と感じておりました。
あれから数十年が経ち、あのときの数列の意味がとても深く意義深いものとして蘇ってきております。
というのも御書に「佛は三世(さんぜ)にわたりて無數なり」という文言が記されております。
つまり「仏様は三世を通して、たくさんの方がお見えになりますよ〜」という意味です。
では三世とはどういうことなのでしょう?
それは「前世」「現世」「来世」のことを指します。
そして私たちは、「現世」を生きていますよね?
現世が終わると次は「来世」に生まれます。
でも来世に生を受けると現世は前世になります。
そして来世だった世界が現世になるわけです。
そのように人の命は繰り返し繰り返し続いていくものと考えられており、これを流転輪廻と呼んだりします。
そして「Z世代」ならぬ「n世代」になった時は(n-1)が前世、(n+1)が来世になります。
つまり私たちは現世だけを生きているようで、実は数列のように長い時空の少しの部分だけを生き、その中でのみ、見たり考えたり悩んだり喜んだりしているのだと気付かされます。
そして今の人生が数列の一つの桝だと気づけば、もっと大きな時間の流れの中で物事を考えることができる。
それこそ仏教の醍醐味だと思うのは私だけでしょうか。
☆今日の一句☆
数列の
一つの記号を
生きる我
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