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【ネタバレあり ライブ感想文】BUMP OF CHICKEN「TOUR ホームシック衛星2024」@真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 2024.3.31(日)



 こんにちは。シリアスファイターです。




 今回「も」、BUMP OF CHICKEN(以下、バンプ)のツアー、北海道公演の2日目のライブ感想文です。




 前回の感想文なんて知らない!という方ももちろんいらっしゃる中で改めて断っておくと、以下の文章はネタバレ上等。
 私の心に残った事項について、演奏曲や演出含め、漏れなく言及していますので、この後ツアーに参加される方については、閲覧非推奨でよろしくお願いいたします。




 それでは。


 今回のツアーは当初、先行抽選でチケットが当たったこの日曜日のみ参加する予定でした!が!




 もちろん即完していたチケットは、しばらくすると公式のチケットリセール期間に突入し、どうやらX(旧Twitter)のフォロワーさん情報によると、毎日ほとんどの会場で数枚はリセールに出されているとのこと…。




 バンプのツアーにおいて同じ会場で2days開催の場合、セットリストの曲が数曲入れ替わることもあることは予備知識として蓄えていたため、そりゃあもし2日行けるなら行きたいけど…と内心思いつつも、ただでさえチケット倍率が高すぎるバンドということもあり、1日でも取れれば○。
 後は行きたい方に、1人でも多くチケットが行き渡ればと本気で思っているところですが、もしチケットが「余っている」としたら話は別…。
 他に行きたいライブが数多く競合している3月の北海道でしたが、決してライブ頻度が高くないBUMP OF CHICKENの1回のライブは本当に貴重。
 事実、私も経験しているのは2回のみ。




 悩んだ末、それでも僅かな可能性にかけて初日のリセールに登録。
 待つこと実に3日…、当選のメールとともに、2日間のBUMPフェス開催が決定。


 同じミュージシャンの同じツアーに複数公演行くのは、アジカン以来人生2度目。
 見える景色や広がる音はどう聞こえ、昨日とどう変わるのか。
 昨日の余韻をたっぷり引き摺りながら、この日も真駒内へと向かいました。


 昨日に続きスタンド席に鎮座する私ですが、本日は会場全体のやや後ろに位置するブロックの最前列ということで、センターステージにメンバーがくれば、肉眼でもバッチリ視認できる距離感。
 昨日ですら近いと思えたライブ。
 ここまで来ると心臓が止まることも覚悟しなければならないと、大袈裟に言うとそんな心持ちで、物販で手に入れたオレンジ色のチャリティバンドをはめた右手を眺めながら、その時を待ちます。



 ライブは昨日同様、光る何かが美しい光の線を描いて飛び回る、オープニングムービーからスタート。

 「星の鳥」をバックに、ステージ上の映像にあるデジタル時計が忙しなく時を刻む中メンバーが登場し、藤原さんが片手に持ったギターを思いっ切り頭上に掲げる様も昨日同様ですが、何度見てもバンプのライブが始まることを実感させてくれるこの瞬間に得られるドキドキは変わりません。



「こんばんは、BUMP OF CHICKENです!
 君を探しに来た!
 君に会いに札幌に来たぞ!」


 「メーデー」の間奏部で力強く宣言する藤原さん。
 最後の最後に繰り出されるシャウトの伸びは昨日以上…!
 この日も早くから、目の前のお客さんに会いに来れた喜びを爆発させるようで、こちらも昨日の余韻や疲れを引きずっている場合ではありません。


 そんな爆発は続く「才悩人応援歌」でも同様で、思いの丈が溢れて止まらない終盤のBメロ部分では、昨日以上に声が上ずり、ひっくり返りそうになりながらマイクに声をぶつける藤原さん。


 「音程なんて知るか!」という勢いで、ラップのフリースタイルのように即興で言い回しを変えながら紡がれる言葉とソリッドな演奏で、昨日以上に攻撃的な演奏…!
 自らの足で悩み続ける意志を勝手に鼓舞されます。


 曲目だけでいうとここまでは昨日と同じ。
 昨日次の曲の口火を切ったのは藤原さんでしたが、この日は升さんのカウント。
 ドラムのタイトなビートが、演奏を力強く扇動していたのは「ラフ・メイカー」


 曲名とは裏腹に、笑えないどころか泣きたくて、鳴きたくてたまらなくなる感情を突き動かすように、間奏部での増川さんのギターソロはとぐろを巻くように音が暴れ狂います…好きです…。



 昨日と同じく、「ここにいる全員で楽しもう!」と呼びかけるチャマさんと、「10日目は10日目しかない。」と言う進次郎構文笑の増川さんによるMC。



 ただ唯一違ったのは、この日の会場であるアイスアリーナの、丸い輪っかが点在する天井を見たチャマさんが、「エヴァの天井みたいだね!」と楽しそうに語っていたこと。


 ねらってたかどうか、真意は定かではありませんが、続く曲が「アルエ」だったので私は流石に笑いながら思いました…ねらってましたよね笑!?



 楽しく疾走し続けるウキウキのバンドサウンドに心躍らせながら、MCによるフリの影響もあっていつも以上に意識せざるを得ない、エヴァンゲリオンの登場人物、綾波レイへの想い…を募らせる藤原さんの想い。



 昨日、この位置で披露された「ハルジオン」
が鋭く歪んだ音像で空気を引き締めていたことと比べると、この日この時点での空気はひたすら無邪気なグルーヴが飛び交う開放的なものになっています…!


 そんな流れを受けたこともあり、「ハンマーソングと痛みの塔」で跳ねるビートは、更に楽しげに身体の中に浸透します。


 この日はそれぞれの立ち位置方向にあるステージ袖まで行ってから(1日目はそれぞれ逆方向でした)、中央に合流して楽しげにセッションするチャマさんと増川さんから溢れる「陽」のオーラに当てられて、こちらもすっかりポカポカです。



藤原さん
「昨日は言うの遅くなったから早めに言っとこうと思って。
 周りの人が立ってノリノリで見ていても、僕は、私は、拙者は、座って見たいんだ、ゆっくり聞きたいんだって人はそうしてくれ。
 俺らが演奏して、君が聞いてくれることが全てです。
 もし立ちくらみとかで辛くなったら、その辺にいる俺らの手の者に、俺らの息がかかった者に笑、声をかけてください。
 それも無理なら、最後の力を振り絞って隣の人にサインを出して、それを受け取った隣の人は全力で助けを求めてください。」



 昨日は前半と後半に分けて話していたことについて、早い段階でまとめて発信してくれた藤原さん。
 改めて、演者からこういう発信があるからこそ、広い会場でも安心してライブを楽しめることを実感します。
(ちなみにこのMCはそんな真面目な話だけでは終わらず、先ほどの曲中に起こった出来事についてお茶目に言及して笑いを誘うことで締めくくられました笑
 内容については「この会場にいるお客さんと俺ら(バンプ)だけの秘密」ということなので割愛笑)


 この日もこの場でしか成立し得ないないライブが続く中、藤原さんと増川さんにスポットライトが当たります。


 「orbital period」の曲から、昨日は聞けなかった「ひとりごと」。
 増川さんのアルペジオに従ってグルーヴに身体を揺らすたび、原曲以上にひとりぼっちの心がふわりと軽く浮かび上がります…心地いい…。


一人では無理な事だから 誰かとの間に在るから
どちらのものでもない 名前のない
それだけに出会いたい

ひとりごと



 不意打ちのように、藤原さんが声を荒げて歌っていた最後のフレーズ。
 こうしてたくさんのひとりきりが集まったライブの中で、ひとりきりの私から溢れ出すのは、目の前のあなたに会いたくてたまらなかった想い。
 そうでした…昨日も会ったかどうかなんて関係なく…この日もこの日限りのバンプに会いたかった…!!




藤原さん
「大勢の中の1人だなんて思うなよ!
 君を探しに…君に会いに札幌に来たんだ!
 全部歌に込めるからな!!」



 荒ぶる声も気持ちもそのままに、この日も生まれたての想いを、一人一人に語りかけるように歌われる「花の名」は、メロディの優しさ以上に藤原さんの切実さが伝わるものでした。


藤原さん
「ありがとう!!」


 曲の最後に放った言葉と想いは、私の中でしっかり根付いてポッと咲きました。


 感謝と出会えた気持ちで心がいっぱいの中、今回、「orbital period」のリバイバルツアーなのであればどうしても聞きたかった一曲が、升さんの静かなドラムロールと共に始まりました。


 「飴玉の唄」




 ステージバックに流れる映像は昨日の「arrows」と同じく、広大な大地を映し出していましたが、正直私はそれどころではありませんでした。


 それは、淡々としつつも、微かなロウソクの灯火を大事に守って絶やさないように、身体と心の中の、ほんの少ししか残っていない力を振り絞るようなバンドの演奏と、震えながら音量と心拍数を高めていく藤原さんのボーカルの切実さに、ただただ涙が止まらなかったから。


 出会いの愛おしさが身に染みる中、そこから先に必ず待ち受ける、別れの時を思わずにはいられない曲。


 やだよ…止まらないよ…
 信じ続ける気持ちの強さと、突き付けられる孤独に震えが止まらなくなりながら、それでも貫いて…自分自身を、目の前の君を、信じ切った先に見える景色を焼き付けます。


 唇みたいに心を噛み締めながらも、張り裂けそうな想いが止まらなくなってしまいました…。


 終わった後、ステージ上のメンバーから楽しげな笑い声が聞こえてきて、それが本当にホッとしたし、その後のセンターステージでの「東京讃歌」で、あっけらかんとした暖かいセッションが繰り広げられた流れが無かったら、私はこの後、正気を保てていなかったと思います。
 本当によかった…よかった…!


 少し平静を取り戻したところで、更に平静を取り戻させてくれるMCコーナーでは、前日に続きチャマさんによるメンバー紹介から、「あっためておきました!」と、再び満を持して増川さんの独壇場へ笑


増川さん
「一昨日はホッケも食べたし、セコマにも行けたし、雪も見れたし、北海道の人にとっては雪は普通のことかもしれないけど、もの凄く興奮して…!
 それも含めて、この場で皆さんと出会えたことが何よりも嬉しいです!」


 拍手に包まれる素晴らしいMCに藤原さんも感心(?笑)した様子で、「引っかかったところはあるけど、そこも含めてすげえ良かったよ…!」とMCを採点される増川さん笑


 そのまま昨日と同じく、なかなかセンターまで来れない升さんも含めて、もう何曲かやりたい!という流れで曲に突入しようとしますが…?


藤原さん
「…升くんについてはもういいですか?
 俺は足りないです笑
 みなさんの想いの丈をぶつけてください…!」


 まさかのチャンスタイム到来に、升さんへのたくさんの想いで満たされる会場…!
 一通り受け止めたところで、升さんが唇に手を当て「シー!」とジェスチャーすると、もの凄くちっちゃいマイクを通さない声で一言笑。(藤原さんの通訳で、「俺のこと、「犬」って言ってる奴がいた」とのこと笑)


藤原さん
「多分聞き間違いだと思うけど笑…そんな犬みたいな升君と一緒にやります!」


 半分無理やり感もあったまとめから笑、「真っ赤な空を見ただろうか」に突入しますが、まさかの藤原さんのギターの音が、最後のサビに入る辺りまで出ていなかったというハプニング…!


 それでも真っ赤に燃えるPIXMOBの灯りや、夕焼け空のようにメンバーを照らすステージにも魅せられるうち、燃えるような心持ちで無邪気な演奏は変わりませんでした!!


藤原さん
「升くんのMC前にギターから変な音出ちゃって、ボリューム絞ってたの忘れてた笑
 (音が出てないの)気付いた!?」


 曲終わりにすぐさま理由を明かしつつ、センターステージの前にいるお客さんにも尋ねますが、大半のお客さんは気づいていない様子でした笑
(と言いつつ私も、「何か昨日よりギターの音ちっちゃい?」と微かに思ったくらいでしたが笑)


 「かさぶたぶたぶ」で手拍子しながら、のんびりとメロディに浸る内に、先ほどまでの私の中の飴玉事件簿は一段落。


 この傷も、かさぶたも、きっとまた出会うことになると思うけど、ひとまずそれまで…バイバイ!!


 センターステージでの演奏が終わると、昨日の流れもあり、いよいよ終盤が近づいてくることを実感します。


 すると始まるのは「望遠のマーチ」で、イントロからお互いに向き合いながら、風を切るようなアルペジオを紡ぐ増川さんと藤原さんは終始笑顔をたたえています…とにかく楽しそう!!


 どんな嵐の中もたくましく越えていくように疾走するグルーヴに乗せて「前進あるのみ!」といった気持ちを込めて、サビを口ずさみます…!



藤原さん
「最高の夜だ!
 そう思ってるのは俺だけか!?
 君に会えて良かった!!」



 昂りを抑えきれない藤原さんの叫びに、会場中からの拍手や歓声の勢いもどんどんと増していきます…!
 このまま!もっともっと前進あるのみ!!!


 こうして全速前進を続けるライブは、会場中にレーザー光線が飛び交う中、イントロから花道に颯爽と現れてベースフレーズをキメるチャマさんを筆頭に幕を開けた「ray」で、更なる興奮未開の地へ…!!



 ハンドマイクを持って、とにかくステージを端から端まで歩き回り、隅から隅まで丁寧に歌を届ける藤原さん。


 ラスサビ前には会場後方に映し出される「○✖️△」の文字が何だか可愛らしく、それに合わせて身振りを交えてノリノリのお客さんが愛おしく、それを踏まえて藤原さんの力強い問いかけとともに叫ぶ「生きるのは最高だ」のフレーズは、この場で再び生きる力を取り戻した今、何も考えずとも心から出たものでした…!


大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
大丈夫だ この光の始まりには 君がいる

ray



 ライブに行けずとも、音源を聞かずとも、いつだって心のどこかにいてくれたバンドを今日、自分の足でしっかりと歩いて会いに来れた…だから…絶対に大丈夫だ!!!



 客席からも抑えきれない気持ちが会場中に木霊する中、何も言わずに静かに「プレゼント」を弾き語り始めると、スンと静まる会場。


 先ほどまでの熱をゆっくり冷ましつつ、この日にバンプから受け取ったたくさんの言葉を、音を、声を、じっくり心で噛み砕いていくような時間。


 この日の全てが私の中で澄み渡るように浸透したところで、橙の照明一色のステージで、フワッと火を焚べて、暖かい命の灯りが灯るような音像が溢れ出す「fire sign」…最高の流れ…!!


 歌い始める前に、唐突に差し込まれるロックンロールの瞬間を、どれだけライブで浴びたかったことか…!


 升さん以外のメンバーはステージを縦横無尽に歩き回りながら、楽しそうに演奏に興じています。
 紛れもない自分のために、命を燃やして歌い続けるアウトロでのコーラスの尺は、昨日の「supernova」以上の長さで、唐突に始まるダブルギターによるかけ合いが楽しすぎる即興未知のセッションタイムまで挟まれる、超超超超ロングバージョン…!!


 流石に私は声が枯れそうでしたが、こうして灯る命の灯火は、ライブが終わった今の今まで、これからも消えることはありません。



 会場のあちらこちらで一人一人の命が色付く中で聞いた、「星の鳥reprise」「カルマ」の流れは昨日同様。

そうさ 必ず僕らは出会うだろう
沈めた理由に十字架を建てる時
約束は果たされる
僕らはひとつになる

カルマ


 またこの日も、音楽を通じて、重なり合った証をこの会場に刻みつけるような、ロックバンドとしての鋭すぎる音像は、あっという間に過ぎ去っていきました。


 もうライブが終わってしまうことが心底寂しそうな藤原さんでしたが、それでもきっとまた会えると信じて、「voyager」「flyby」に繋がる美しい流れとアンサンブルに、きっとまた会えると勝手に信じて疑わなかったのは、私だけではなかったはずです。


 とはいえまだまだ聞きたい曲はありますので!
 この日のアンコールも最初は手拍子だったものの、次第に「fire sign」のコーラスに変わっていきます。


 少ししてメンバーが再登場すると、チャマさんのイヤモニの調子が少し悪そうでしたが、スタッフさんの迅速な対応によりすぐ復活!


 藤原さんがアンコール前、「(アンコールがあった時のために)何曲か用意してる」と言っている中、どんな曲がくるか瞬時に妄想しますが、私の中で勝手に「この曲はすごく聞きたいけどおそらくない」と思っていた曲がありました。


 それは前日のアンコール2曲の様子から、おそらく「orbital period」の曲は本編でほぼやり尽くしたからこそやらないだろうという勝手な思い込みで、実際思い入れが強いものの聞けなかったその2曲は、無意識に諦めていました。



 でも、透き通るような水色の照明が一面に広がるステージで、升さんのスティックカウントから始まる暖かいギターの音色は…間違いなくそのうちの一曲で…嘘じゃないんですね…!
 「涙のふるさと」なんですね…!!!




 周りからどよめきの声がたくさん聞こえましたが、どうやら後々調べると、このツアーでは初披露だったらしいこの曲。


 原曲キーでしっかりと歌い上げる藤原さんの喉は絶好調ですが、それでも最後の高音は少し苦しそうで…でも…!!会いに来てくれたんですよね…!!!本当にありごとうございます!!!!


 この瞬間、今の喜びも、過去の辛さも悲しみも、見つけられてよかったし、見つけてもらえたようで嬉しいと全細胞が叫ぶうちに、ホロホロとポロポロと零れ落ちる雫を止められなかったし、これこそが今私が生きてる証で、忘れても、忘れないもの。


 「飴玉の唄」で、辛くても食いしばるような涙を流してしまった私から今溢れる涙は、辛くても嬉しくて仕方がないものでした…!


藤原さん
「最高だ!…俺だけかい!?
 俺はまだ歌えるぞ!歌っていいか!?」


 苦しそうだった声なんて何のその!
 藤原さんはまだまだ歌いたくてたまらない気持ちが抑えられないままに、増川さんもチャマさんも升さんも、まだまだ演奏したくてたまらないという気持ちが溢れ出た朗らかな表情で、鳴らされる最後の曲は「ガラスのブルース」…!


 藤原さんの煽りとともに、「ガラスの目をした札幌」は曲中に2回も叫び、増川さんもチャマさんもステージを動き回りながら軽快な演奏に身を投じ、Cメロではうずくまって苦しそうな…というより喜びに打ち震えるように声を震わせて藤原さんが歌い、最後には増川さんと藤原さんの2人でセンターステージに立ち、堂々たるギターのユニゾンを披露し、etcetcetc...最後まで心の拠り所しかないような、エネルギーに満ち溢れたライブ…!



藤原さん
「札幌愛してるぜ!」



チャマさん
「北海道…なまらさいこうでした!!」



 晴れやかな表情でメンバーがステージを後にする中、この日も1人残る藤原さんが深々とお辞儀をすると、客席からとびっきり大きな拍手と歓声が送られます…!


藤原さん
「本当に…来て良かった!
 ありがとう!

 「才悩人応援歌」って曲の中で、「自分のために歌われた唄などない」って歌って、それは今でも思ってるけど、そんなことはどうだっていいんだ。
 それでも音楽の力を信じてるし、今日もこうして君としか作れなかった音が生まれたから、また会いに行く。

 その時に、君が元気じゃなくても、笑えてなくてもいい。
 心がボロボロでも、身体がボロボロでも、その両方がダメでもいい。
 それでも、身体を引きずってでも会いに来てほしいんだ。
 君としか作れない音があるんだ。
 また会いに来てくれるかい?」


 大分割愛していると思いますが、これ以上ないほど、今日のライブを総括する言葉を的確に、それでいて優しく投げかける藤原さんにこんなことを言われてしまったら…また会いに行かない訳には行かなくなりました…!


藤原さん
「1人で作った曲を、メンバーに聞かせて、バンドで鳴らして、君が受け取って、今日こうして君の前で鳴らした音は、全部今日しか聞けない新曲です。
 それができる嬉しさは…俺以外の誰にも分からない!笑
 また会いに来てもいいかい?
 どうもありがとう!愛してるぜ!

 楽屋はとっても暖かいのに、ステージに向かう廊下に出るとすげえ寒くて、その度に震えるのを6回くらい繰り返したんだけど笑、君らも帰ったらしっかり暖かいお風呂に入って、暖かい布団でゆっくり眠ってください。
 ありがとう、じゃあね、バイバイ、おやすみ…!」


 昨日と同じように見える瞬間や同じ曲があっても、全く違うライブだったこの日は特に、藤原さんのボーカルや叫びが爆発する瞬間が何度も訪れていたのが印象的でした。



 今日ここで、バンプに会いたくてたまらなかったお客さんの想いと、「君」に会いたくてたまらなかったバンプの想いが、どれだけ時を重ねても変わらなくて、この日この場で溢れて止まらなくなった過去最高の夜…!!


 急遽とはいえ2日間行けて本当によかったし、行く前はチケット運がどうとか言い続けてましたけど…やっぱりまた会いたいな…きっと…また会えますよね…!

セットリスト
SE.星の鳥
1.メーデー
2.才悩人応援歌
3.ラフ・メイカー
4.アルエ
5.ハンマーソングと痛みの塔
6.ひとりごと
7.花の名
8.飴玉の唄
9.東京讃歌
10.真っ赤な空を見ただろうか
11.かさぶたぶたぶ
12.望遠のマーチ
13.ray
14.プレゼント
15.fire sign
16.星の鳥reprise
17.カルマ
18.voyager〜flyby

アンコール
1.涙のふるさと
2.ガラスのブルース


 今回は以上です。



 最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。




 1日目の感想文はこちらです↓

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