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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書169 矢印の力-学問分野で紐解く
矢印の力-学問分野で紐解く
人が矢印を見ると、その方向に注意が向いたり、行動したくなる傾向があります。これは、視覚神経科学、行動心理学、行動経済学、社会心理学、個人の要因など、様々な学問分野で研究されており、以下のようなメカニズムが働いていると考えられています。
◆視覚神経科学
視覚神経科学の観点から、矢印の示す方向に行動する特性は注目に値します。
視覚神経科学は、視覚情報の処理と視覚によ
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書168 矢印の力
矢印の力▶︎矢印、情報伝達の基本形
矢印は情報伝達の基本的な要素であり、もはや言葉を超えた普遍的な記号となっています。
言葉を使わずとも、一目で方向や目的を理解できる視覚的なツールとして、生活のあらゆる場面で活用されています。
例えば、地図上の道案内、標識、ユーザインターフェース(UI)、教科書、取扱説明書など、情報を視覚的に伝えるための最も基本的な記号として活用されています。
矢印は、言
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書167 見える化13 80年前-トヨタにおける見える化の歴史と事例:現場力向上の源泉
見える化13 80年前-トヨタにおける見える化の歴史と事例:現場力向上の源泉
はじめに
トヨタ自動車は、世界屈指の自動車メーカーとして知られるだけでなく、「見える化」の成功企業としても有名です。
現場の状況を可視化することで、問題を早期発見し、改善を促進する仕組みは、トヨタ生産方式(TPS)の核となる重要な要素です。
本コラムでは、トヨタにおける見える化の歴史と、代表的な事例を紐解きながら
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書166 新紙幣(2024年7月3日発行開始!)
新紙幣(2024年7月3日発行開始!)
日本の紙幣のデザイン変更は、2004年以来の20年ぶり。偽造防止の強化と、誰でも利用しやすい「ユニバーサルデザイン」の導入が目的に、刷新されます。
このコラムでは、新紙幣の「ユニバーサルデザイン」を紹介します。
(1)識別マーク
▶︎見えない人も触ってわかる
指で触って券種を識別できるマーク。現行の日本銀行券よりも触った際に分かりやすい形(11本の斜線
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書163 UDは誰のため?-持続可能な人と企業の進化を目指して
UDは誰のため?-持続可能な人と企業の進化を目指して
ユニバーサルデザインの進化する性質
ユニバーサルデザイン(UD)は完成形を持たず、その本質は比較級にあります。UDは、いつもビフォー・アフターの比較級の考え方で、継続的改善(PDCA)が必要です。
●人の視点
利用可能な技術と情報を用いて、アクセス性の高い機能やデザインを追求するこのプロセスは、市場に新しい製品・サービスが登場すると、初
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書162 UDベーシック
UDベーシック
ユニバーサルデザイン(UD)は、
年齢、性別、体格、国籍、障害の有無に関わらず、誰にとっても使いやすい機能やデザインを目指すアプローチです。
このコンセプトは、すべての人が等しくアクセスしやすい環境を作ることに重点を置いています。
UDの起源とその提唱者
ユニバーサルデザインの概念は、アメリカの車椅子ユーザーであり建築家のロナルド・メイスによって1980年代に提唱されました
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書124 超UDとは?
超UDとは?
はじめに
まだ答えは見つからないものの、一つの方向性として、現代社会における技術の進展は、個々人のニーズに合わせたパーソナライズの可能性を日々拡大していると感じます。
そこで、超UD(ユニバーサルデザイン)は、このパーソナライズされたアプローチを取り入れ、より多様で包摂的な世界を目指すことができると考えます。
ここでは、個々人の特性に寄り添ったデザインが、どのようにして全体の
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書157 見える化⑩60年前-世界を変えた視覚言語 :1964年東京「国際的なスポーツ競技大会」ピクトグラム
見える化⑩60年前-世界を変えた視覚言語 :1964年東京「国際的なスポーツ競技大会」ピクトグラム
概要
1964年東京「国際的なスポーツ競技大会」は、様々な革新的な取り組みが行われた大会として知られています。
その中でも、言葉や文化の壁を超えて情報を伝達する視覚言語「ピクトグラム」の開発は、大きな功績を残しました。本稿では、この「国際的なスポーツ競技大会」ピクトグラムの制作プロセス、制作内