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夏の想い出 はじめての絵日記 19750711

実家の片付けをしていた際、段ボールの中に古い絵日記を発見した。
兄弟3人のうち、誰が書いたかは、表紙をめくれば明らかであった。

僕が小学1年の夏休みに書いた人生はじめての絵日記。
おそらく夏休みの宿題に出された物である。

その1ページ目は、絵日記にありがちな、
「どこそこに行った」や「なになにを買ってもらった」や「花火をした」など、
今で言うところのキラキラ感はみじんもなく、
静止画のような絵とそれに添えられた、
”あきらめ”と”達観”した感のある小1の絶望的な日記から始まっていた。

そう、僕の人生初めての絵日記は、
夏休みを前に入院した闘病記であった。


先生もコメントに困ったであろう。当時の僕は大の巨人ファン。

何ページかピックアップしておきます。


My First SONY! トランスミッター内蔵など当時では先端機能搭載機種であったと思う。
テレビを見る時間が限られていたため、基本ラジオ漬けの毎日。


お盆の間、病状の安定している子は家族のもとに3日間くらい外泊中。
鳥瞰的にとらえた画角はなかなかながらも、文章はただの小1生そのまま。

その後、入院生活は合計で約2年半にも及び、両親はとても心配をしていたと思う。
にもかかわらず、僕の幼い記憶の中では、病院での日々は刺激に満ち溢れ、
その狭いワールドの中で、様々なミッションをクリアしていくさながらRPGのような日々であった。

少年・青年期のいつの時代が自分の元になったかと振り返ると、
僕の場合は間違いなく、小学生の間の2度の入院期間である。

もう少し書き残す力が小さな時から備わっていれば、日々の様々なエピソードが記録できていたのにと、今思うと残念ではある。

という訳で、僕のボク時代の想い出でした。



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