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Haak(ハーク )| カシミール青菜マスタード風味| #Kashimir 【インド100のレシピ集】
カシミールの宴席料理、ワズワーンを模したミニターリーを作っていきます。ワズワーン(wazwan)はムスリムの料理が多く宴席で出されるものなので基本的には肉料理ばかり(豆を出すのは冒涜らしい)なのですが、野菜料理もあります。今回ご紹介するのはHaak(ハーク)という料理です。
Haakは、ヒンディーでいうところの「サグ/साग/saag」に相当します。つまり葉野菜全般の総称やその料理のことです。カシミールではケール、コールラビの葉、大根の葉、たんぽぽの葉、ケール、ほうれん草、キャベツの外葉などを季節によって使い分けます。
今回は手に入りやすい縮みほうれん草を使いました。高菜とか菜の花とかアブラナ科の野菜でも美味しいかもしれません。とても簡単に作れて材料もシンプルですが、葉野菜の美味しさが感じられる料理です。
東京マサラ部ではインド各地の料理をセットミール方式で作って比べることのできる100のレシピ集を制作中です。まずはnote上で一つずつレシピを放出していき、最終的にKindleや紙の本にまとめるのは来年の夏頃になるかと思います。
各地域別の料理をマガジンにまとめていきます。
カシミール料理とは
インドのスイスとも呼ばれるカシミールはムガル皇帝の避暑地としても有名。カシミール料理とはなんぞやという話は、こちらのnoteをご参考ください。(後日更新予定)
![](https://assets.st-note.com/img/1703432294897-4QFyEwJPRy.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1703432280482-rvh21X2WDg.jpg?width=800)
Haak(ほうれん草のマスタード風味)
![](https://assets.st-note.com/img/1703433615599-Zf1vMrS84Z.jpg?width=800)
ほうれん草やアブラナ科の葉野菜はヒンディーではサーグと呼ばれ、日本でもおなじみですね。葉野菜を炒めて食す文化はインド各地にあり、カシミールでは主にケールを使ったものがハークという名前で親しまれています。
ムスリムの場合は羊の肉や骨を煮たときのスープの余りに葉っぱを突っ込んで作るので正確にはベジ料理ではありません。ヒンドゥー(Pandit)の場合は羊スープを使わずに作るのでベジ対応になります。今回のレシピではマトンストックは使っていません。もし羊を煮た汁が家にある場合はお湯のかわりにそれを使ってみてもおいしいです。
カシミール的には葉は切らずに丸ごと茹でるのですが、食べにくいので大きめの適度な大きさに切ることを推奨しています。お米、プレーンヨーグルトなどと一緒に食べるとおいしいです。
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