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沖縄の公民館で12キロの山羊ビリヤニを炊く

とある友人の会話から始まった今回の企画

「どーやさんの家の隣の山羊、カレーにしたくない?」

どーやさんは実家が沖縄でその隣の家で山羊が飼育されているらしい。
こんな話で計画された沖縄旅行だが、山羊を1頭潰すとエライ量の肉が取れることになり、余らせてくる可能性もでてきた。
沖縄に伝手がないマサラ部室は各方面に食べ手の募集をしていた。

そして色々あって、沖縄のとある村の行事として山羊を使いビリヤニを作ることになった。

山羊肉購入

東村のダイゴさんの情報を元にフレッシュな山羊を求め車を走らせる。

安村食肉販売所
小屋の山羊たちが餌を食べている、彼らもいずれ食べられるのでしょうか
こっち見んな

こちらで超フレッシュな山羊肉を購入。
赤身だったが、柔らかく塩胡椒だけでも美味しい。

ビリヤニ作り

沖縄のデーグことシンメー鍋

シンメー鍋とは沖縄のホームセンターなどで売られている巨大なアルミ鍋である。
村のお祭りなどで登場し、ヒージャー汁(ヤギ汁)を作る必須アイテムだ。
厚さがあり、焦げ付きにくいためビリヤニ鍋として利用することにした。

ヤギビリヤニ レシピ (30人分 12kg)

山羊肉3.5㎏

<グレイヴィ>
油 560g
玉ねぎ 1400g
トマト缶 700g
ヨーグルト 420g
GGP 220g(にんにく105g しょうが105g)
バター 210g
グリーンチリ 7本
塩 70g

<スパイス>
パウダー160g
ホールスパイス

<湯取り>
米 3500g(DAWWAT CLASSIC)
水 140000g 米の4倍
塩 2.5%(350g)
油 105g
ホールスパイス多々

コバタロレシピ

公民館の調理室でビリヤニ作りを開始。
同時進行でグレイヴィとフラオニを作っていくよ。

シンメー鍋はフラオニ作りに最適
あぶらぼー

インド料理を食べたことがない人が多いためギーではなく親しみのあるバターを使うことにした。

出来上がったグレイヴィを移す。

3.5kgの米を湯取りしていく。
今回選んだダーワットは硬めで芯の強い米、折れにくく扱いやすい。
塩を入れて湯取るとプリっと反るのが特徴。

公民館に運び出されたビリヤニ

パカッ

お米総立ち

この米の立ちっぷりに東村の村人やマサラ部一同は公民館が揺れるほど湧いた。

ワー!


お皿で盛るのはビリヤニストのロマンだね


パクチーではなくヨモギの葉
カリーは沖縄の乾杯という掛け声

ビリヤニ以外にも即席で作ったカレーをバナリーに盛っていく。

公民館ミールス

Kouminkan  style Meals


山羊ビリヤニ
ミックスライタwithフラオニ油
タワロティ
青マンゴーのウルガ
あら汁カレー
よもぎのパコラ
山羊ペッパーフライ
島豆腐マサラ
山羊刺し
刺身の酢味噌和え


バナリーに生肉、生魚が混然一体となった公民館ミールス。
ビリヤニは好評で12キロ全てばら撒くことができた。


大きいビリヤニを炊きたい。
それは、ビリヤニストとして生きていれば誰しもが考えることである。

カレーであれば具材に味が染み込み馴染むという概念もあるが、ビリヤニの旬は炊きたてである。
この炊きたての瞬間、いかに多くの人に食べてもらえるかをビリヤニストたちは考える。

今回沖縄で炊いたビリヤニにより、ビリヤニ好きが沖縄の地に根付き、やがて大きなビリヤニの華を咲かせる日を楽しみに思う。


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