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板倉雅一2ndソロアルバム制作日記その11

【青春の河?】

歌入れ5日目。

GW真っ只中、混雑する電車に揺られ今日も玄ちゃんスタジオへ。
今日はアコギを抱えての出勤?なので、痛めた腰にはちょっとしんどい。

2週間前に痛めた腰はだいぶ良くなってきたが、まだ完治まではいかない。
8割程度の回復だろうか。激痛は収まったけど、腰の違和感はまだ少しある。

今日は最後の曲の歌入れと、アコギのダビングとハーモニカのダビング、そして字ハモも何曲か。
結構なハードワークだ。

アコギ録音中。

まずは新曲にアコギを入れることに。
この曲は新曲と言いつつ、実はぼくが生まれて初めて作った曲なのである。
高校2年生の時に作った曲で、その頃は「青春の河」というタイトルが付いていた。
「青春の河」の作詞は同級生の小倉由利子ちゃん。千葉トリオの「まぶしい微笑」の詞も書いた人だ。

当時のぼくは自分でも詞を書いてはいたけど、あまりにも拙くて恥ずかしい詞ばかりで、それこそ穴があったら入りたいレベルの詞しか書けなかったため、詞を書くのが趣味の小倉由利子ちゃんに作詞をお願いした。
で、出来上がって来たのが「青春の河」というタイトルの詞だった。

人生を河になぞらえた青春の応援歌のような詞で、素敵な詞だったけど、今の自分が歌うにはかなり違和感があるので、今回新たに自分で作詞してみた。
決して小倉由利子ちゃんの詞が気に入らないとか、そのような理由からではない。

で、新たにぼくが詞を書いて、タイトルも「青春の河」あらため「12月の空」とした。
今度はちょっとほろ苦いラブソングになった。

そんな「12月の空」にアコギを二本重ねてみたら、結構いい感じになった。
アコギが終わって、今度は歌入れにかかる。
新たな詞で歌うのは初めてなので、譜割りや息継ぎの箇所を確認しながら何度か歌ってみる。

あれ?ちょっと待てよ?よく考えてみたら、この曲は当時もぼくは歌っていなかったわ。
アマチュアバンドを結成して、この「青春の河」をレパートリーにしてはいたけど、その時のボーカルはぼくじゃなくて、ぼくはコーラスの担当だった。
なので今回始めて自分でリードボーカルをとるということになる。

しかし自分が約50年前に作った曲を、こうして今歌っているというのはなんとも不思議な気分だ。
しばし気分は高校生に戻って歌ってみる。
こうして歌っていると、なんだかすごくいい曲じゃないか!と自画自賛(笑)。
それにしてもこの何とも無垢な感じは、絶対に今のぼくには作れないメロディだと歌いながら思った。

歌入れが終わって、今度はこの曲にハーモニカを入れる。
なんと人生で初のハーモニカのレコーディング体験なのである。ハーモニカと言っても、学校で習った二段式のものではなくて、10ホールズハープと言って、俗にブルースハープと呼
ばれているハーモニカである。

ブルースハープ。リーオスカーモデルなのである。


さっそく恐る恐る吹いてみる。
お〜、初めてにしては結構いい感じ町支寛二(笑)。気分だけはすっかりニール・ヤングである。
でも何度吹いてもそんなに変わらないので、適当なところで良しとした。
これからはライブでもブルースハープを吹くことにしよう。

ハーモニカが終わって今度は「What’s goin’ on?」にアコギを入れる。
アコギが入ることによって、曲にスピード感が増した。良き良き。

アコギが終わると今度は何曲かの字ハモを歌う。字ハモとは元の歌のある部分に、三度上や三度下のメロディでハモることを言う。別に三度とは限らないけど。
字ハモが入ることによって主メロがより引き立つというか、曲にキャッチーさと立体感が出る。

「Hurry Up!」と「What’s goin’ on?」の二曲の字ハモを録ったあたりで、喉も終わってきたので本日の作業はこれにて終了。

あー、疲れた。続きはまた明日。

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