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リスニング環境で変わること。

先日、福岡のDJ、園田くんとオンラインであれこれ話していたんだけど、そもそもじっくり「スピーカーを前に音楽を聴く」ってことをしてきたのだろうかと話した。

確かに僕は、圧倒的にイヤホンやヘッドホンで聴くことが多かった。家でスピーカーでかける時は、結局何かをしながらかけておくくらいで、真摯に音楽だけに向き合って聴く時間なんてことは、あんまりなかった。

物心ついた時からウォークマンは身近にあったし、学校や塾に通う中で音楽を聴くのはいつも移動と紐づいていた。今でも、一番音楽を集中して聴けるのは、車の中。

それ以前の音楽ってもっとマイノリティな趣味だったんじゃないかと思うんだよな。どうなんだろう。
家で、オーディオセットを前にレコードを数分に一度裏返す…みたいなこと、結構みんなやらないんじゃないかな。

イヤホンで聴く音楽は、どんどん内省化していくというか…「僕のための音楽」って思えるものになって行くような気がする。細かいところまでトリートメントしたくもなるだろうし、寛容さが段々と失われて行くのではなかろうか。
昔のジャズなんかを聴いていると、あまり再生のことを考えていないように思えるラフものも多いし、もっとムードみたいなもので作られているような気がする。

どっちがいいという話でもないけど、まぁちょっと意識しておきたいなと思っています。
最近は、家でもなんもしないで音楽だけ楽しむ時間を作るようにしています。なぜか、ちょっと最初、気恥ずかしいんだよな。

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