1ファイル学習法_670

これはスゴイぞ! 英語学習は『1ファイル化』で大きく変わる。 そしてそれは英語だけの話でなく・・・

このnoteは、英語学習に特に興味のない方にもぜひ読んでいただきたい内容です。なぜなら、これからする話は英語に限らず『学習全般』『人間の記憶』に関する内容だからです。そして、話の中には現在のデバイスやアプリケーションでは実現が難しいアイデアも含まれていて、今後の技術の進歩に期待したい部分もあります。ただ、僕は研究者でもエンジニアでもないので、自分ではその技術を作り出すことができません。ですから、このnoteが研究者の方やエンジニアの方々の目にも留まって、「よし、それなら自分がやってみようか。」という流れになって欲しい、と願っています。

『1ファイル化学習法』とは何か?

この学習法は、「大学受験生」や「TOEIC等の試験を受けなければならない人」、つまり英語を勉強しなければならない状況にあって、(好むと好まざるとにかかわらず)日々英語を勉強している人を対象としています。では『1ファイル化学習法』とはどのようなものかというと、

自分が勉強した英文(おもに英語長文)をスマートフォンのGoogle翻訳アプリのカメラ機能を使って撮影 ⇒ テキスト化(文字化)し、それをスマートフォン上の(Microsoftの)Word文書(1ファイル)に貼りつけ、英文をどんどんストックしていく。

②そのWordファイル(1ファイル)を、OneDriveなどのクラウドサービスで共有し、いつでもどこでも好きなデバイスでファイルを開ける状態にする。

③勉強中、「あれ、この単語(や熟語・文法事項など)、前にどこかで見たことあったよな?」というときに、Wordファイルを開いて(・・・iPhoneならSiriに伝えれば開いてくれます)、Word内で検索をかけて過去にどの英文でそれが出てきたのかを確認する。

④このように、確認したい事項を過去に学習した内容とともに復習できるので、その単語(や熟語・文法事項など)についての記憶が強化され、早く覚えられるようになる。

というものです。いわゆる「自炊」による書籍のデジタル化と同様だと思われるかもしれませんが、大きな違いが2つあります。それは、

1、Goole翻訳アプリのテキスト化の機能が、「英文」については驚異的に向上したことで、作業が格段に楽になった

2、情報をすべて「1つのファイル」に「無造作に」入れて、「検索」機能を使って必要な情報を呼び出す、という方法をとる

という部分です。

今回、この学習法について紹介する動画を3本作成したので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。そしてこのnoteでは、動画の要点のみを箇条書きで書かせていただくことにします。(文章で説明すると長くなってしまうので。)

(動画その1~その2)のポイント

「あれ、これどこかで見たことあったよな?」というとき、それが「どこ」だったのかすぐに分かれば覚えるのが早くなる。

(Microsoftの)Wordファイルに入っている英文を全選択⇒コピーして、「英単語カウンター」というウェブサイトのカウンターに貼りつけると、全英文で使われている(重複しない)単語数が分かる・・・これは超便利です!!

Wordファイルの中の単語の意味をデバイス内蔵の辞書ですぐに調べられる。

ファイル内の英文を「音読復習用」に使える。(いつでもどこでもテキストファイルを開いて復習できる。)

Wordファイルに入れる英文は、「勉強した」英文でないと意味がないので、ファイルに入れる前にちゃんと勉強するようになる。

単語の学習法としては、Z会の「速読英単語」のような「文章の中で覚える」タイプの学習法であり、今回の学習法は、速読英単語のような本をWordファイルを使って自分で作る、ことに近い。

受験生なら、「速読英単語」を実際に買って勉強して、どんどんWordファイルに入れていくと良い。(この学習法との相性が良い。)

大人学習者なら、WEBの英文記事などをタップ⇒選択⇒コピー⇒Wordファイルに貼りつける、という手順でどんどん英文をストックでき、自分が読んだ英文の総語数も(Wordファイルなので)すぐに分かる。つまり、『多読』と同じような勉強法ができる。

1ファイル化学習法は、ファイルの整理が不要。(なぜなら、ファイルが1つしかないから。)

1ファイル化学習法は、『自分だけのデータベース作り』である。

(動画その3)のポイント

本当は、英語以外の教科の勉強内容もテキスト化して「同じファイル」に入れたいが、現状はファイルの動作が重くなってしまい無理なので、今後もっと「軽い」テキストファイルの仕様が出てくることを期待したい。あとは、数式も楽にテキスト化できるようになるとうれしい。

現状では、50万語の英文の入った1500ページのWordファイル(1.5МB)なら、開くのに数十秒かかること以外はストレスなく使用できる。ちなみに、200万語の英文の入ったファイル(6300ページ・・・6MB)の場合は、動くことは動くが、ファイルを開くのに5分以上かかる。

なぜ、「1ファイル化」なのか?・・・それは、僕らにとっては」が1ファイルだから。(脳は内部にたくさんのフォルダ、ファイルを持っているはずだが、僕らはその構造を知らないし、知る必要もない。)

英語学習としては、1000万語くらいの英文を1ファイルに収めることができ、そのファイルをストレスなく閲覧できるようになれば、「読む」「聴く」「話す」「書く」の学習履歴すべてをテキスト化して1ファイルに保存して復習に使うことも近い将来可能だろう。

※数万語を超えたら、ファイルの中のどの部分にどの英文が入っているかを知ることは不可能になるが、「検索」をすることで必要な情報を問題なく取り出せる。この点は「脳」と似ている。

テキストファイルの「軽さ」を利用すれば、『人の一生』(一生の間の全発言、全行動履歴)をたった6ギガバイトのWordファイルで記録することも可能。

未来の「記録のシステム」「記憶のシステム」における『テキストファイル』の重要性について考える。

おしまいに

ここまで、1ファイル化学習法の要点を書いてきましたが、最後に『1ファイルでの検索』と、パソコンのエクスプローラーの『ファイル内検索』の違いについて書きたいと思います。確かに、パソコンのファイル検索は高速です。しかし、ファイル検索の場合、検索結果が「ファイル名」や「サムネイル」の『点』として表示されてしまいます。(しかも、現在の仕様では、そこから「見たいファイルを開く」動作が必要です。)一方、1ファイルの場合、Word文書内の単語検索のように、検索結果が(逆の)時系列に沿って『線』で表示されます。これは僕個人の考えですが、『線』の方が情報を吸収しやすいのでは、と思っています。

『デジタルと情報』の未来については、VRやAR、高画質、高音質、新感覚、、、といった方面へ注目も開発も集まるのは当然ではありますが、天邪鬼な開発者の方がいらっしゃいましたら、どうか『テキスト処理の最適化』をお願いいたします。テキスト、捨てたもんじゃないですよ。

主に英語学習について、みなさんにお伝えしたいことを発信していきます。ご質問・ご意見はコメント欄へ何なりとどうぞ!