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「ネット」と「リアル」私の生存戦略(読書感想文)

 みなさまこんにちは。MASAと申します。
 現在はうつ病となり引きこもる生活を送りながらも、たまにツーリングや旅をする無職です。@masa_175rideとして日々の生活をTwitterに、たまに動画などをTikTokInstagramにあげることを日常としております。
 
 私の紹介については下記の通りです。

「いいひと」になる戦略

 前職で人間関係に悩み、苦しんできました。それを改善しようと上司などに相談しても改善しませんでした。病んでからはこの現実社会(リアル)でどうたち振る舞えば良いかを悩んでいました。
 また現在は受診など特別な用事以外はほとんどを家にいます。そのさい、寝ながらSNSに投稿頻度が増えてきました。そんな訳で人生の中で今が一番ネットとの距離が近くなり、またこれまでの人間関係について考える機会が多くなりました。
 そんなネット世界とリアルの世界での距離感(立ち振る舞い)に私の指針になってくれそうな本がございました。それが岡田斗司夫著

超情報化社会におけるサバイバル術「いいひと」戦略

岡田斗司夫FREEex 

でございます。
 この本は現在のリアルとネットの距離感が曖昧になってきた時代の生存戦略(立ち振る舞い)について書かれております。
 この記事ではその一部にある「いいひと」となる戦略について紹介と、それについて私自身の考えも交えて話していきたいと思います。

「いいひと」戦略

「いいひと」になること…それは「嫌なことをしないひと」になることです。当たり前のことのようですが、本書を読み進めると過去の私のたち振る舞いで思い当たる節がありました。
本書ではこの「嫌なひと」の特徴をA〜Eの6項目に分けて紹介されております。それをこれから紹介していきます。

A .欠点を探す

 たまに私もやってしまいます。
 また他人から欠点をとやかく指摘されたときは、最初こそ納得するものの後でむかついた記憶もあります。
「〇〇さんはこの部分ができていないから」と、何気なく「親切心」で他人を指摘する人がいますが、そもそも指摘される欠点は本人も自覚されていることが多く、それをされてしまうと努力が足らない自分が恥ずかしく思えてしまいます。
 欠点を探す行為は恥を世間に晒される行為、それはすなわち相手を攻撃することと同じです。

B .改善点を見つけて提案する

 恥ずかしながらこれも私はよくやってしまいます。
 私自身、会話の中で自分の方が知識がある点を見つけてしまうと、お節介にもそれを他人に伝えて改善策まで提案するクセがあります。A .も含めてこれをみて「嫌なやつだな」と反省しました。
 会話をすることは改善点を見つけてほしい訳でなく「共感」を求めて言葉を尽くしているはずです。確かにその改善点は正しいのかもしれません。しかし正しさだけでは人は動かないです。まずは「共感」してあげることで人の心や身体が動くわけです。

C.陰で言う

 これは言わずもがなかもしれません。

 気に入らない人の悪口をこそこそと言うことは、これからのネット社会の透明度が高くなる世界、陰口を書き込むと周囲に拡散される世の中だと、書き込んだ当人が晒されて淘汰されるの世の中です。そのような振る舞いをしないことがネット社会、しいてはリアルな社会でも大切なことです。
 また今後私たちはプライベート情報がどんどん晒されやすくなります。またネット上で信用度を上げるためには少しだけでも個人情報を公開する必要もあります。
 陰でネット上で悪いことが言えない、言いにくい社会になる、叩かれやすくなるために私的な気持ちとどう折り合いをつけて(本音と建前を攻める)いくかがポイントとなりそうです。

 私も影口をいう人を「どこかで自分のことを陰でいわれているのではないか」と疑心暗鬼になってしまい、どうしても信用できないなという印象を持ってます。

D.悪口で盛り上がる

 特にお酒の場で、そこにいない苦手な相手に対して愚痴ったことがありますが、その盛り上がる場所がクローズドな空間でならありですが、オープンな場所で盛り上がるのは良くないことです。
 また仮にクローズな環境で愚痴っても、どこかで漏れてしまう恐れもあり、周囲の自分の評価にも悪影響を及ぼすため、なるべく言わない、言う場所を慎重にわきまえることが大切です。
 また悪口ばかりの人に対してはうん、うんと言いながら「いいひと」を演じつつ徐々に距離を取って逃げましょう。
 ちなみに私の前職でも口を開けばすぐに人の悪口ばかりいう人がいましたが、傍目からみてその人は周囲から距離を置かれているようにみえました。他人とはいえ悪口を聞くことはあまり楽しくはないですよね…。

E.悲観的、否定的になる

 今、うつ状態で引きこもりがちなため、心のバランスが乱れているとどうしても「悲観的、否定的」になってしまいます。ネガティブ思考が前面に出て、いつも悲観的なことをいったり、物事に対して否定的になったりすると、それが周囲に伝播して人々の気力を損ねてしまいます。
 また病気について自分のTwitterでコメントすると「病み垢」さんと繋がることが多いです。
 私も経験がありますが、基本的にネガティブなツイート、コメントはエンゲージメントが悪いように思います。もちろんSNSは長くやればやるだけフォロワーが付きます。
 最近、私のツイートにはハッシュタグ#病みだけと前向きにをつけるようにしました。これは私が「病んでいるけれども前向きに生きたいですよ」とい周囲に伝える気持ちと、後ろ向きになりがちな心をそれ以上気持ちが下がらないための「ストッパ」の意味もあります。

F.面白い人、頭のいい人、気の合う人だけで集まる

マイルドヤンキーのような感じでしょうか。

厨二病のように抑圧に反抗することで変に悪目立ちして自分に耳目を集め、気の良い仲間を集めようとしたり、同郷の友達や先輩や同級生、部活の仲間だけでつるむような感覚です。
 そのように「気の合う仲間同士」で集まると自分たちを正当化する論理が組んでしまいます。いわゆる「ヤンキー」的な思考でしょうか。
 それを解消するには複数のコミュニティーに参加することで「外部からの視点」を自分の中に取り込むしかなく、またこれからの時代、複数のコミュニティーに属するのが常識になる時代においてはそれが損になってしまうようです。
「ヤンキー」と聞くと不良のイメージがありますが、職場内や学校内の友達、同僚とだけつるんでいる人も、広い意味で「ヤンキー」に含まれるかと思います。あえてその輪から距離を取り、複数のコミュニティー(自分の居場所)を検索、確保していくことも大切なのでしょう。
 ただ週5日、フルタイムで働くとそれ以外の人間関係を構築することは面倒臭いですし、気の合う輪の中にいることがとても居心地がいいのは確かです。意識してその行動することが必要かもしれません。

感想

 私自身、このA〜Eで当てはまる点がいくつか(全て?)あります。正直その性分を今すぐに変えるのは難しいと思ってます。
 ただ私はネット世界の中で発信をするさいは、上記の「いいひと」戦略にのっとって発言するように心がけています。例えば相手のツイートに思うところがあっても「そうですね」と同調する、考えるところがあっても欠点を指摘しない。陰口や悪口はもっての外。さらに、普段やり取りするジャンルのユーザー以外(音楽、芸術、アウトドアなど少し気になるけど私が普段絡まない分野)を時々フォローしてみて少し違う価値観を私のアカウントに取り入れるようにしています。
 それをリアルでできるのが一番素敵なことでしょう。しかし最初にも述べたフルタイムで働く人にとっては難しかったりもしますので、SNSから上記のことをしないようにしていき、それを徐々にリアルの人間関係にも反映させていくことが良いのではと思います。
 幸い私は今無職であり、病休状態です。自分を見つめ直す時間がたっぷりありますので、無理のない範囲で「嫌なひと」を辞める努力をしていこうと思ってます。私と同じく先の項目に心当たりがあり、それを改善したい方も「いいひと」戦略をはじめてみてはいかがでしょうか。

 余談にはなりますが、本書にはそれ(「嫌なひと」を辞める)以外にも、次のステップ、そこからどうやってマネー経済から抜け出して新たなコミュニティを作っていくかも書かれております。ご興味がある方はぜひ超情報化社会におけるサバイバル術「いいひと」戦略を手に取ってみて下さい。

 ありがとうございました。






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