【小説】彼氏彼女【短編読み切り】
あいつどうしてるだろう。
もう会えなくなって数年が経つ。
こっちは儲からない自営で頭を抱え、ひたすら仕事と関係のないnoteを書く毎日だ。
彼女に思いを寄せる。楽しんでいた頃を想像する。幸せ感がある^^
彼女は統合失調症だ。独特なところがあり、何故かにこにこしてしゃべらない。
アイコンタクト。そうなんだ。彼女はアイコンタクトが好き。
非常にマイペースで、2007年に手紙で告ったのに、返事は数年後で、
ぼくの家まで来て、笑いながら「I LOVE YOU ,I LOVE YOU , ILOVE YOU」。
それをすますとすぐに帰って行った。唖然として、惚けておると、
そうか、ホ・オポノポノを使っていたんだと気づく。
少し説明すると、ハワイの民間療法で、それをある二人に人物により改良され、問題そのものの潜在意識の記憶を0にして、本来のインスピレーションがその場所に納まることで人生が好転するという方法だ。
普通じゃないことが起きるし、問題解決がすごくはやく、びっくりする方法で、済む。
事の始まりは大分前の青木書店でのこと。ぼくは金を節約するため、毎日、この本屋に通っていた。そのときにネットで偶然見つけた、ホ・オポノポノの本を見出して、閲覧用の椅子に座って読んでいた。
後ろに気配が。K子だ。つまり彼女。ぼくが読んだ本をチェックしている様子。わざとありがとうといった。後ろへ3歩後退した。興味津々。
君は僕の妹か?ぼくは買うために立ち上がり、レジに向かった。彼女は、ぼくが物色したあたりを見ていた。どういうわけか、彼女はぼくの書いていたブログを見つけ、それを印刷したものを手提げに入れていた。
別の時に見せられた。彼女であり、ブログのファン。つまり、masaのファン。追っかけ?それもされたよ。正直、うれしくない。普通の彼女に戻ってよ。
note作家の彼氏。読者の彼女。
これでも彼氏彼女なんだ。
最終兵器彼女の影響を受けています。
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