見出し画像

【恋愛小説】ひきよせ愛ー3

 G.W。自由だ。家事も掃除機は明日にして、やっと自由時間。ほっとするひととき。藍より青しのアニメを見ながら、彼女のことを考えた。

親が厳しい人なんでアドレス交換も番号も知らない。でも、あっちは自分のPCかスマフォでぼくのnoteを見ている。

 時間と距離がちょうどいいとお互いがお互いの課題をする時間が生まれる。昔やった前の彼女との関係はベタベタで、最後は喧嘩になった。

 引き寄せの法則は忠実だから、そのときはその波動の元カノだったのだろう。それも、ある意味、ひきよせ愛だった。楽しい面もちゃんとあった。

 今の彼女であるK子ちゃんは、滅多に会えないが、それでもテレパシーのような感覚があって、声が聞こえるような感触がある。

で、会うと、そのままのイメージだ。

うちの父も単身赴任(神戸へ。震災復興の仕事)したが、月1帰って来て、かえって母と仲良くなっていた。なんとなく相手の考えがわかると父は言っていたし、母も同じことを言っていた。

ひきよせ愛。きっとだれしも宇宙法則通りなんだ。引き寄せが恋愛にも結婚にも働く。ぼくはその法則を信頼している。仕事でも引き寄せが起きた。

 ある日の早朝。ぼくはめずらしく、早朝散歩をしていた。2,3年前だ。K子のことはいい意味で完全に忘れ、一人暮らしを謳歌していた。

 市の銅像を眺めていた。どことなく、彼女に似ている。思わず、キスをした。変な感覚だった。

「Mくん。」
K子が散歩していた。ばったり。
「キスの練習?」
ぼくはうなずいた。まずいところ見られたなあ。
「キスして」
「いいの?」
「まだ長いことつきあっているのに、わたしたち、キスすらまだだよね?」
ぼくは彼女に近づいた。
彼女の顔が近づく。
顔と顔が重なった。
軽い口づけ。
それから、もう一度。
フレンチ・キス。
「良かった。ちゃんと好きでいてくれたのね^^」
「あたりまえじゃん」
「まだ、持病が時々悪くなるの。寝込むことが多くて。ごめんね。」
「ラインだけでもしたいんだけど」
「母が以前のわたしの交際が酷い相手とのことで、わたし凄く傷つけられたから、それが母のトラウマになっていて・・・ もう一度、母にお願いしてみる。」

「わかった。また、散歩に来るよ。普段は早朝から仕事なんだけど、融通きくから。また会おう。」

「わたしね、一人暮らしなんだけど、実家にいる方が多いの。元気になったら、また一人暮らしするから、呼ぶね^^」

「じゃあ、ぼく、仕事に戻るから、愛してる。」
「わかった。また。愛してます」

15分の逢瀬。会えて良かった^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?