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戦略的遅刻

【ラジオ体操192日目】

こんにちは。
どんな小さな約束もきっちり守ることが信用獲得に重要だと分かっているのに、本当に心を許している相手との約束には遅刻してしまうことが多いので、愛情の裏返しだと受け取ってほしいコマリストです。


今日は『約束の時間』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さんは、誰かとの約束の時間を必ず守るようにしていますか?


たとえ、友人との約束であっても、常に時間を厳守できる人は、仕事においても信頼されやすいといわれています。


仕事ができるできないとか、そんな事以前に、人として小さな約束を”全て”守ることができる人こそ、信用に値するということですね。


では、約束の時間が決まっていて、1分でも遅刻するのは悪なのでしょうか?


このことについて、色々と考えさせられるお話を聞いたので、来る時にはこの考えを生かしたいなという想いを整理しておこうと思います。

コマリストのルール

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さて、以前にもこの話については触れたことがあるので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。


私には、(仕事において)誰かとの約束の時間がある時に、自分の中で決めている明確なルールがあります。


そのルールとは、
『5分前』に訪問するということ。


小学生の頃なんかにもあった"あのルール"ですw
小学生時代と違うのは、10分前でも15分前でもなく”5分前”だということ。


これ、早ければいいというわけではないということですね。


たとえ、30分前に到着していたとしても、相手先を訪ねるのは必ず5分前なんです。


その理由は、『早く到着したのは”こちらの都合”』だから。


約束している相手は、指定の時間に会うために資料を準備したり、〇んこを済ませたりしているかもしれません。


それなのに、私が早く到着したがために、こちらを待たせてしまっているという焦りを相手に与える行為は悪だと考えているんです。


遅れるのかな?という不安も与えず、時間を守る人だという良い印象を持ってもらいやすい。ちょうどよい時間が5分前だということですね。


そして、これをマイルールとして信じてきた私が、先日お会いした大会社の社長の話を聞いて、衝撃を受けたのです。

T社長の学び

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これは、T社長が現在の地位(代表取締役)に至る前のお話です。


T社長が尊敬している別会社の社長から、こんな質問があったそうです。


「T君、君が主賓として招かれる催しが19時から開かれたとして、君は何時に会場入りするかね?」


この質問に対して、当時のT社長は
遅くとも10分前には会場入りするようにします」と答えました。


この回答に、
君は、まだまだ分かっていないね


という返しがあったとのこと。


理解できなかったT社長は、逆に質問をします。
「では、I社長は何時に会場入りするんですか?」


これに対して、
「私はね、10分遅刻して会場入りするよ


さて、このやり取り、理解できるでしょうか?
正直、この話を聞いた私はその場で反論してしまいそうな気持ちでいっぱいでした。


けれど、この”わざと”遅刻する行為には、明確な意図があったんです。


I社長
「T君、君は主賓として招かれてるわけだろ?君が定刻より前や定刻通り会場入りした時に、運営側でギリギリだったり間に合わなかった子がいたらどう思うだろう?」


T社長
「それは、申し訳ない気持ちでいっぱいだと思います。」


I社長
「そうだろう?先方は一生懸命準備して、こちらをおもてなししようとしてくれているんだ。そのメンバーが、申し訳ない気持ちのまま催しの時間を過ごすのは、良いことだといえるか?


はい。こんな感じのやり取りをされて、T社長はハッとしたそうです。


もちろん、今現在何物でもない人が単純に遅刻するというのは、”悪”です。けれど、主賓として招かれる状況になっているとすれば、遅刻したとしても心配はされても信用を失うことはないということです。


すでにそれだけの信用を獲得しているからこそ、主賓として呼ばれているわけですからね。


このお話。賛否両論あるかもしれません。けれど、日本を代表するような大企業の社長が大切にされているエピソードだということは事実なんです。


今の私は、何物でもありません。なので、いつかこの方のように”主賓”として招いて頂けるような立場になれることを夢見つつ、そうなった暁には招いてくれた皆様に気まずい思いをさせない傑物になろうと思います。


ちなみに、このT社長は食事の約束には時間ぴったりにいらっしゃって、早く来ているであろう我々に、「先に中に入って、乾杯の準備をしていてね」とうメッセージを送ってくださいました。


終わりの時間も、1分も違うことなく予告した通り。あとはみんなで楽しんでいってね!とだけ言い残して、追加の支払いも全て済ませて颯爽と帰って行かれました。


こんな優しい人に、私はなります。

じゃ、またね!

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