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「放課後ランプ」#毎週ショートショートnote

「ごめんね。最後に君とココに来たかったんだ。」
「私も色々考えたけどこの部室が良いと思ってた。出逢いの場所だもの」

「ありがとう」

「なに?急に」

「出会ってくれて、好きって思いを生んでくれて、いつも感謝してた」


「私も、、忘れない」

「あー、チョベクリテベ遺跡行きたかったなぁ、、、、」


「ハトラ遺跡には行けたよね、、このランプ、嬉しかったなぁ、、、」



「ホント、、それが僕らの、、、生きた証になるのかな、、、、、」


「ん、、そうかも、、、、、」


「ね、、、、、、、」


「、、、、、、、、、、、」


2人の瞳は閉じていた。
約2年前、とあるテロリストに占拠されたホワイトハウスから各地にミサイル発射の指令が出された事から
誤解と推測で各地から最大級の攻撃手段が行われ、世界の主要都市が荒野と化した
ライフラインが止まったことで人々は生きていく術を失ってしまった

人生の終わりを迎えた2人の間には茶焦げたランプが転がっていた。

世界の「放課後ランプ」

(408文字)

テーマソングも作ってしまいました(   '▿' )

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